- 監禁
- 幼なじみ
- ヤンデレ
- 病弱
- 看病
公開日2021年08月07日 19:00
更新日2021年08月07日 18:50
文字数
2668文字(約 8分54秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
病弱な幼馴染
視聴者役柄
幼馴染のお見舞いに通う少年
場所
幼馴染の部屋
あらすじ
病弱な幼馴染のお見舞いに通っているうちに、彼女は貴方を大切な人と思い始めていた。ある日、ついに貴方にずっと一緒にいて欲しいと口にしてしまう。彼女のいる貴方はそれには応えられないのだが……
本編
あ、いらっしゃい。今日も来てくれたんだね。
……こんな私で、ごめんね。
君は当たり前のことって言ってくれるけど、私がもっと強かったら、君にこんな連日お見舞いに来させるだなんて迷惑かけてないもん。
君のために、頑張らないと。
本当に、負のループだよね。
いつも体調崩してる私は運動どころか外出もまともに出来ずに体力も免疫もつかない。
病弱スパイラルから抜け出せなくなっちゃってるんだ。
え? 気持ちのせいでもあると思う?
君、病は気からって言葉本気で信じてるってこと?
え、根拠もある? あれ本当なの?
そ、そうなんだ……
だったら、君が私のことを笑わせてくれればいいじゃん。
……なーんて、無茶ぶりかな。ははっ。
え? 笑ってるって?
それ、君がいてくれるからだよ。
独りでいる時なんて笑うことはまずないし、ずっとこの身体のことを呪ってる。
私、こんなだから僻んでるところもあるし、同情って案外堪えるんだよね。
かなり前のことだけど、お母さんから『こんな体に産んでごめんね』なんて言われたときは、後で泣くの我慢できなかったな。
だけど、君といると、自分がこんな体だってことも忘れられるんだよ。
君と同じ舞台に立てているような気分になれる。
私の望む自由を君は教えてくれるからかな。
……今、自分で話しながら思った。
私、すぐこうして暗い話をしちゃうところがあるよね。
気持ちを変えたいんなら、こういうところも変えないといけないのにね。
……明るい話なんて、君のことしかできないんだけど。
最初に迷惑かけてごめんとは言ったけど、毎日、今日は来てくれるかなって期待しちゃってるのも確かでさ。
あ、もちろん君に無理はさせないからね?
365日休まず来させるほどひどい女じゃないからねー。
……でも、また君といろんなところには行きたい。
君といるのは楽しいし、外の世界も面白い。
もともとこんな私だから、君の日常さえも新しい世界なんだ。
去年の秋の学祭に連れてってもらったときのこと、覚えてる?
君がイラスト同好会で出した作品、まさに私を描いてくれたのは嬉しかったけど、恥ずかしくもあったんだよ?
君は天使の微笑みだなんてタイトルをつけてるし、君の仲間はその題材が私だってことに気付いて変に注目浴びちゃってたんだから。
可愛くてついって、まあ、君だから許しちゃうんだけどさ、またああやって展示するんだったら、事前に教えてね?
あとは、君に日本庭園を見せてもらった時かな。
最初はこの歳で渋いものを選ぶんだなって意外に思ってたけど、人の心にはああいうのってよく沁みるんだなってわかった。
目まぐるしく移り変わる現代の時の中、遠い未来までその姿を変わらず残り続ける思うと、ちょっと感動しちゃうかも。
……そうだ、あのとき聞いたことの返事、今なら答えてくれる?
何って、あの庭園にあった千年生きるっていう松の前で聞いたでしょ?
もしも私が君と千年一緒にいたいって言ったら、千年、一緒にいてくれる? って。
そんな、告白みたいに深く考えなくていいよ。
はいって答えたら本当に千年一緒にいてもらう、なんてこともないから。
……そっか、千年は重すぎるか。
じゃあっ……もし千年じゃなくて、一生だったら……
え? 変わらない?
……というか、彼女がいるから、私とそんな誓いみたいなことはできない?
そ、そんなの、聞いてないよ。
だって君、かなりの頻度で私のところに来てるよね?
まさか、私とは浮気……なの?
え……そもそも、お見舞いには幼馴染だから来てくれてただけ……?
彼女さんにも私のこと言ってあるんだ……
ってことは、もしも君と彼女さんが……結婚とかしちゃったら、君はもうここには来てくれなくなっちゃうのかな。
いつか子供を作って仕事に子育てにって忙しくなった時に、私なんて優先順位低いんだろうし、彼女さんも認めてくれないよね。
君も君で彼女さんの言う事を無視するようには思えないし。
そして、それっきり私のことを忘れちゃう、とか?
……嫌だよ。
私、この身体のせいでみんなと違って出来ないことがたくさんあった。
スポーツも楽しめないし、旅行も行けない。
学校も休みがちで友達なんて出来やしない。
唯一君がここにお見舞いに来てくれるだけ。
たとえそれが親同士が知り合いで幼馴染だったからっていう理由でも嬉しいの。
君だけが私の喜びって、言ったはず。
でも、そんなものじゃないんだよ……。
生きがいなんだよ。たった一つの。
だから、君には離れてほしくないの。
千年なんて言わないけど、出来る限り私と一緒にいて欲しいんだ。
それさえ叶うなら、私は何も望まない。
君に、たった一つそれを願いたいの。
この身体のままでも、君さえいれば私は幸せだから。
酷、かな。これじゃ、彼女さんと別れてって言ってるのと同じだからね。
一生一緒にいて欲しいって、そういう意味になっちゃうもん。
……別れられない、か。
無理を言ったっていう自覚はしてる。
だけど、私はそれだけが望みで生きる意味で、我慢なんて絶対に無理なの。
聞き分けのない女でごめんね?
(ベッドに引きずり込む)
やめろって、できないよ。
君にそうやって離れたい気持ちがある限り、私は君を離したくない。
……離したくない、離したくない、離したくない、離したくない。
私には君しかいないんだよ。
それなのに、君まで私から離れていったら私はどうすればいいの?
お願い、ここにいてくれるだけで私は十分だから!
……そうなんだ、君はそれでも彼女さんのこと気にするんだ。
私なんかより、彼女さんの方が大事なんだ?
だったら、強引にでも君のこと、繋ぎ止めないとダメみたいだね。
こんなにも私に君が必要だってこと言ってるのに、まったくわかってくれないんだもん。
ちょっと、動かないでね?
……ふふ、言うこと聞いてくれてありがとう。
もうこれで、君は私から離れられないよ。
見て、君の右手。
手錠で私の左手と繋がっちゃった。
でも、これで安心だね。
この手錠がある限り、君は私と一緒にいるしかないんだから。
え? これじゃ、私の行きたがってた外に出られない? 連れていきたい場所だってある?
そうなんだ、ありがとう。
でも、もうそんなことはどうでもいいかな。
私、君が離れないままでいてくれるなら、何も望まないって言ったよね。
だから、外にもう二度と出られなくなろうとも構わないよ。
そうしたら君もここから出られないでしょ?
そして、彼女さんとも二度と会えないね。
私にはもともと君しかいなかったけど、君にも私しかいなくなっちゃった。
私のことしか見られない君、大好きだよ。
このまま私たちは惚れ合って人生を共にしていくしかないんだね。
だったら、どれだけ時間がかかっても、必ず言わせてあげるよ。
私と千年一緒にいたいって。
……こんな私で、ごめんね。
君は当たり前のことって言ってくれるけど、私がもっと強かったら、君にこんな連日お見舞いに来させるだなんて迷惑かけてないもん。
君のために、頑張らないと。
本当に、負のループだよね。
いつも体調崩してる私は運動どころか外出もまともに出来ずに体力も免疫もつかない。
病弱スパイラルから抜け出せなくなっちゃってるんだ。
え? 気持ちのせいでもあると思う?
君、病は気からって言葉本気で信じてるってこと?
え、根拠もある? あれ本当なの?
そ、そうなんだ……
だったら、君が私のことを笑わせてくれればいいじゃん。
……なーんて、無茶ぶりかな。ははっ。
え? 笑ってるって?
それ、君がいてくれるからだよ。
独りでいる時なんて笑うことはまずないし、ずっとこの身体のことを呪ってる。
私、こんなだから僻んでるところもあるし、同情って案外堪えるんだよね。
かなり前のことだけど、お母さんから『こんな体に産んでごめんね』なんて言われたときは、後で泣くの我慢できなかったな。
だけど、君といると、自分がこんな体だってことも忘れられるんだよ。
君と同じ舞台に立てているような気分になれる。
私の望む自由を君は教えてくれるからかな。
……今、自分で話しながら思った。
私、すぐこうして暗い話をしちゃうところがあるよね。
気持ちを変えたいんなら、こういうところも変えないといけないのにね。
……明るい話なんて、君のことしかできないんだけど。
最初に迷惑かけてごめんとは言ったけど、毎日、今日は来てくれるかなって期待しちゃってるのも確かでさ。
あ、もちろん君に無理はさせないからね?
365日休まず来させるほどひどい女じゃないからねー。
……でも、また君といろんなところには行きたい。
君といるのは楽しいし、外の世界も面白い。
もともとこんな私だから、君の日常さえも新しい世界なんだ。
去年の秋の学祭に連れてってもらったときのこと、覚えてる?
君がイラスト同好会で出した作品、まさに私を描いてくれたのは嬉しかったけど、恥ずかしくもあったんだよ?
君は天使の微笑みだなんてタイトルをつけてるし、君の仲間はその題材が私だってことに気付いて変に注目浴びちゃってたんだから。
可愛くてついって、まあ、君だから許しちゃうんだけどさ、またああやって展示するんだったら、事前に教えてね?
あとは、君に日本庭園を見せてもらった時かな。
最初はこの歳で渋いものを選ぶんだなって意外に思ってたけど、人の心にはああいうのってよく沁みるんだなってわかった。
目まぐるしく移り変わる現代の時の中、遠い未来までその姿を変わらず残り続ける思うと、ちょっと感動しちゃうかも。
……そうだ、あのとき聞いたことの返事、今なら答えてくれる?
何って、あの庭園にあった千年生きるっていう松の前で聞いたでしょ?
もしも私が君と千年一緒にいたいって言ったら、千年、一緒にいてくれる? って。
そんな、告白みたいに深く考えなくていいよ。
はいって答えたら本当に千年一緒にいてもらう、なんてこともないから。
……そっか、千年は重すぎるか。
じゃあっ……もし千年じゃなくて、一生だったら……
え? 変わらない?
……というか、彼女がいるから、私とそんな誓いみたいなことはできない?
そ、そんなの、聞いてないよ。
だって君、かなりの頻度で私のところに来てるよね?
まさか、私とは浮気……なの?
え……そもそも、お見舞いには幼馴染だから来てくれてただけ……?
彼女さんにも私のこと言ってあるんだ……
ってことは、もしも君と彼女さんが……結婚とかしちゃったら、君はもうここには来てくれなくなっちゃうのかな。
いつか子供を作って仕事に子育てにって忙しくなった時に、私なんて優先順位低いんだろうし、彼女さんも認めてくれないよね。
君も君で彼女さんの言う事を無視するようには思えないし。
そして、それっきり私のことを忘れちゃう、とか?
……嫌だよ。
私、この身体のせいでみんなと違って出来ないことがたくさんあった。
スポーツも楽しめないし、旅行も行けない。
学校も休みがちで友達なんて出来やしない。
唯一君がここにお見舞いに来てくれるだけ。
たとえそれが親同士が知り合いで幼馴染だったからっていう理由でも嬉しいの。
君だけが私の喜びって、言ったはず。
でも、そんなものじゃないんだよ……。
生きがいなんだよ。たった一つの。
だから、君には離れてほしくないの。
千年なんて言わないけど、出来る限り私と一緒にいて欲しいんだ。
それさえ叶うなら、私は何も望まない。
君に、たった一つそれを願いたいの。
この身体のままでも、君さえいれば私は幸せだから。
酷、かな。これじゃ、彼女さんと別れてって言ってるのと同じだからね。
一生一緒にいて欲しいって、そういう意味になっちゃうもん。
……別れられない、か。
無理を言ったっていう自覚はしてる。
だけど、私はそれだけが望みで生きる意味で、我慢なんて絶対に無理なの。
聞き分けのない女でごめんね?
(ベッドに引きずり込む)
やめろって、できないよ。
君にそうやって離れたい気持ちがある限り、私は君を離したくない。
……離したくない、離したくない、離したくない、離したくない。
私には君しかいないんだよ。
それなのに、君まで私から離れていったら私はどうすればいいの?
お願い、ここにいてくれるだけで私は十分だから!
……そうなんだ、君はそれでも彼女さんのこと気にするんだ。
私なんかより、彼女さんの方が大事なんだ?
だったら、強引にでも君のこと、繋ぎ止めないとダメみたいだね。
こんなにも私に君が必要だってこと言ってるのに、まったくわかってくれないんだもん。
ちょっと、動かないでね?
……ふふ、言うこと聞いてくれてありがとう。
もうこれで、君は私から離れられないよ。
見て、君の右手。
手錠で私の左手と繋がっちゃった。
でも、これで安心だね。
この手錠がある限り、君は私と一緒にいるしかないんだから。
え? これじゃ、私の行きたがってた外に出られない? 連れていきたい場所だってある?
そうなんだ、ありがとう。
でも、もうそんなことはどうでもいいかな。
私、君が離れないままでいてくれるなら、何も望まないって言ったよね。
だから、外にもう二度と出られなくなろうとも構わないよ。
そうしたら君もここから出られないでしょ?
そして、彼女さんとも二度と会えないね。
私にはもともと君しかいなかったけど、君にも私しかいなくなっちゃった。
私のことしか見られない君、大好きだよ。
このまま私たちは惚れ合って人生を共にしていくしかないんだね。
だったら、どれだけ時間がかかっても、必ず言わせてあげるよ。
私と千年一緒にいたいって。
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ヤンデレとか書きます。
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