アナタに好意がある年下の従姉妹の少女。
彼女がいることを知りつつも、
密着したり髪を嗅がせたり、アナタを誘惑する従姉妹。
そしてそのまま二人は、親戚の壁を超えてしまい……。


※ふふっ、苦しい？　の前にある二行の……で、従姉妹は主人公を無理やり抱きしめ始めます。
髪とかどうでもいいやの部分では、結わえてもらった髪を解いています。分かりづらくて申し訳ありません。
最後はキスをしながらフェードアウト、です！

おにーちゃんっ。

髪、結ってくれる？

えへへ、ありがとー。じゃ、お膝失礼しますね。

いーじゃん別に。昔からここは、
あたしの定位置なんですー。

……なに？　うーわーそうやって。

彼女自慢ですか。年下の従姉妹相手に？

まいいけどね。
初代おにーちゃんの膝の上は、あたしだもん。
たとえ今ここに彼女さんがいたとしても、
あたしが優先されるもんね。

っていうか髪、はやくしてよ。

ほらー。はぁーやぁーくぅー。

………………。

………………。

……おにーちゃん、結構鈍い？

まったくしょうがないなぁオトコってのは。

ほら、あたしの髪、匂いかいでみて。

もっと近くでだよ。

……ふふっ、そう。やっと気づいた？

彼女さんの……だよね、あのシャンプー。

昨日使っちゃった。

どう？　一緒にいる気分になる？

……あたしのこと彼女だと……思っちゃう？

………………。

……ぷっ、くくくっ。

あははっ。もーおにーちゃん、動揺しすぎ。

ちょっとからかっただけなのに……。ふふふっ。

……あ、痛い痛いっ！　ちょ、ごめんギブギブ！

むー。突然の、頭グリグリは、反則だぞ。

ま、それだけあたしにドキドキしちゃったっていう…………え？


ああ、そうなの？　……ふーん。素の匂いね。

……シャンプーだけじゃ足りないのか。

………………。

………………。

……ん、終わった？　あと少し？

……そっか。

じゃあ、もういいや。

………………。

……ふふっ、苦しい？　いいよ、たくさん息して。

もっとたくさん吸って。あたしの匂い、かいで？

良い匂いする？　えーわかんないの？

じゃあほら、もっと……ぎゅぅぅぅ。

態度ばっか大きくなったって思ったでしょ。

ふふっ、あははっ。ちゃーんと身体も成長したんだよ。

おにーちゃんの顔、すっぽり埋もれるくらいに……、
胸だって大きくなったんだよ……？

だからほらっ……もっと……かいでっ……！！！

あ、もしかして……。

……直接の方が良かった？

もー、早く言ってよおにーちゃん。

………………。

……なんで止めるの？

昔、お風呂に入れてくれたこともあるよね？

あたし、おにーちゃんなら
見られても恥ずかしくないよ。

……へぇ。そう。結構一途なんだ。

オトコの人って、強引に誘えば
断れないものなのかと思ってた。

……ねぇ。

彼女さんとは、付き合ってどれくらい？

……1年？　そっか。

あたしね、16年。おにーちゃんと出会ってから。

………………。

……ふふっ。

彼女さん、あたしに勝てる要素ある？

親戚だとか関係ない。あたしはおにーちゃんが好き。

好き。好き……。好き……っ！！

………………。

………………。

えへへ。やった、押し倒せた。

あんまり抵抗する気、なくなっちゃった？

ま、あたしはそうなって欲しかったんだけどね……。


ん……ちゅっ……、ちゅ……ちゅぷっ……。


うふふっ。キスしちゃった……。

やったよ……やっとおにーちゃんと……キスっ。

……もう、髪とかどうでもいいや。

都会の町並みもどうでもいい。
だから今日のお出かけは、無し。

あたし……、おにーちゃんのもっともっっっと、
深いところが知りたい。

ふふっ……、いいよね？　……ね？


ちゅっ……ちゅ……んっ……、ちゅ……っ……。

ちゅ……っ……ぱっ……、んちゅっ……。

ん、っ……ちゅっ……。

…………。

……。

・台本（ゆるボイ！）
泊まりに来た年下従妹との朝
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
俳音