- ヤンデレ
公開日2021年08月15日 11:30
更新日2021年08月15日 11:15
文字数
2639文字(約 8分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
自称「恋愛怪盗ハニー」
視聴者役柄
刑事さん
場所
本編内にて明記
あらすじ
恋愛怪盗ハニーなる人物から届けられた、貴方を私のものにして見せるという予告状。刑事である貴方は同僚らと協力し、身代わり作戦を立て、彼女の逮捕を狙うのだが……
本編
(予告状)
「親愛なるダーリンへ
今夜零時、貴方がどこにいようとも貴方を私のものにして見せましょう。
貴方の妻こと恋愛怪盗ハニー」
ふふふ、私の愛に敵うものなどないんですから。
(予告時刻数分前 @警察署)
さてさて、そろそろ予告の零時になるわけだけど、ダーリンの居場所は……
そこ、ね。
私を捕まえるため、警察署に籠るとは流石は刑事さんですね。
ですが、私にはどんな障害も敵ではありません。
待っていてください。今、攫いに行きますからね。
(予告時刻)
(聞き手役はドア越しに聞く形で)
こーんばーんはー、ダーリンには今この声が聞こえているんでしょうか?
あ、反応しましたね。
周りを探しても無駄ですよ? 私の声はダーリンのいる部屋の天井にあるスピーカーから流れているんですから。
そうです、ダーリンの居場所はわかっちゃいました。
ただ、刑事さんであるダーリンが警察署にいるなんて魚が水の中にいるくらい当然のことですし、隠れるつもりはないってことなんですか?
それか、居場所を明かして私をおびき寄せ、私を捕まえようってつもりなんですか?
とは言っても、どうやら警備体制は思っていた以上に厳しくないようですね。
もしかして、私のことを軽く見ているんではありませんか?
それとも、予告状自体がいたずらの可能性もあるって考えてしまったんでしょうか。
まあ、理由などどうでも構いません。私は予告通りダーリンを攫うだけですから。
それでは、すぐにでもダーリンを貰ってあげますからね。
(窓ガラスの割れる音)
怪盗ハニー、ダーリンを攫いに参上!
どうしたどうした、そんなビックリした顔しちゃって、可愛いなぁ。
だからダーリンは手に入れたくなってしまうのです。
怪盗の私よりも罪深いと思いません? 誘惑という立派な罪を犯し続けて、本当にいけない刑事さんですね。
さあ、無駄話をしていて他の人たちに見つかるわけにはいきませんから行きますよ?
(飛び立つ)
(数時間後 @警察署付近路上)
あ、刑事さんですよね。すみません、こちらの人お返ししますね。
だって、私のダーリンはこの人ではなく、あなたなんですから。
(スタンガン)
(目覚める @ハニーの部屋)
んふふー、おはよう。
夜はちょっと強引なことしちゃってごめんね?
ダーリンのこと、逃がすわけにはいかなかったんですもの。
でも、これでダーリンを手に入れることが出来ましたね。
え? あのやり方は卑怯?
はぁ、それが何だって言いたいんですか?
確かに私はダーリンのことを予告時間の犯行の後で攫いました。
それがルール違反だっていうなら、根本的に人を攫うことがいけないわけじゃないですか。
正統も卑怯も、攫われる攫われないの結果の前には関係のないことです。
しかも、私は怪盗です。
嘘つきは泥棒の始まりって言いますよね?
犯罪者の中にはプライドを持って計画通りに犯行を成し遂げる人もいますけど、私はダーリンを手に入れることだけが目的で、どんな手段を使ってでも成し遂げるつもりでした。
むしろ、褒めて欲しいくらいですよ。
ダーリンの警戒心を私の戦略が上回っただけです。
そもそも先に嘘をついたのはダーリンたちの方ではありませんか?
部屋の中にあたかもダーリンが一人きりでいるかのように身代わりの刑事さんを置いたじゃないですか。
わざわざ特殊メイクまでして、手薄な警備で油断させるっていう。
ええ。もちろん一瞬でダーリンじゃないことぐらいわかりましたよ?
世界一ダーリンを愛している私をなめてもらっては困ります。
私を騙すなら、見た目だけじゃなくて性格も癖も声も匂いも完全に一緒にしないと迷わせることすらできませんよ?
それでも絶対にダーリンかダーリン以外かは見破る自信はありますけど。
ということで簡単に私は刑事さんたちのお粗末な計画を見破ってしまったので、逆に利用してあげることにしたんです。
あの身代わりさんを攫って、隠し持っていた発信機を適当に誘拐現場っぽい廃工場に捨てて、他の刑事さんたちがそこに向かっている隙に手薄になっているであろうダーリンのいる警察署へ迎えに行こうって。
ダーリンに私を追わせては攫われるリスクがありますから、刑事さんたちはダーリンに来させないだろうと思ったんです。
それで警察署に向かう途中でダーリンを発見して攫っただけです。
それにしても、警備もつけずに帰宅許可を出してしまう上司たちも、油断して夜道を一人で帰ってしまうダーリンも、私にとっては警戒あまあまで鴨が葱を背負って来たも同然のチャンスでしたね。
一人街路灯に照らされながら歩くダーリンの前に現れた時の驚いた顔、写真に撮っておきたかったくらい可愛かったですよ?
もちろん、ダーリンそのものを手に入れることが目的だったので我慢しましたけど。
それで、ダーリンの感想を聞かせて欲しいです。
相手を罠にはめたと思ったら、逆に罠にはめられて攫われちゃった感想を。
刑事として恥ずかしい限り、ですか。
そうですよね、油断しちゃいましたからね。
え? 私、ですか?
それはそれはもう、最高に幸せですよ。
心から愛してやまないダーリンが私のものになって、ずっと一緒にいられるんですから。
ダーリンとしたかったことが何だってできるんです。
どうです? 正義である刑事さんが、怪盗を名乗る人攫いに堕とされちゃうっていうハッピーエンド。
あ、ハッピーエンドじゃないって言うのは無しですよ?
だって、これからダーリンのことを堕として、私と暮らすことに最大限の幸福を感じられるようにしてしまいますから。
まあ、それならば堕ちてから聞いた方がよさそうですね。
犯罪者に幸せを与えられて生かされちゃう、刑事さんとしての正義心ズタボロの状態のダーリンに「今、幸せですか?」って聞いてあげます。きっと迷わず頷いてくれるでしょうね。
あら、絶対に堕ちないとはダーリンも強気なことを言いますね。
ふーん、俺にはプライドがある……ですか。
刑事さんとしてのプライドを持ったダーリンも大好きですけど、ここから出してあげないのでそんなものはいりません。
ダーリンは、大人しく三大欲求に従って生きていればいいんです。
ダーリンが求めるままに満たしてあげます。
いや、求めなくても満たしてあげます。
案外、それだけの日々に慣れてしまえば、私に愛を注がれるだけの私色のダーリンに染まっちゃうと思いますよ?
ええ、私こそ怪盗のプライドをかけてダーリンの心を盗んで見せましょう。
貴方の妻こと恋愛怪盗ハニーは最初から本気で臨みますから、覚悟しておいてくださいね?
「親愛なるダーリンへ
今夜零時、貴方がどこにいようとも貴方を私のものにして見せましょう。
貴方の妻こと恋愛怪盗ハニー」
ふふふ、私の愛に敵うものなどないんですから。
(予告時刻数分前 @警察署)
さてさて、そろそろ予告の零時になるわけだけど、ダーリンの居場所は……
そこ、ね。
私を捕まえるため、警察署に籠るとは流石は刑事さんですね。
ですが、私にはどんな障害も敵ではありません。
待っていてください。今、攫いに行きますからね。
(予告時刻)
(聞き手役はドア越しに聞く形で)
こーんばーんはー、ダーリンには今この声が聞こえているんでしょうか?
あ、反応しましたね。
周りを探しても無駄ですよ? 私の声はダーリンのいる部屋の天井にあるスピーカーから流れているんですから。
そうです、ダーリンの居場所はわかっちゃいました。
ただ、刑事さんであるダーリンが警察署にいるなんて魚が水の中にいるくらい当然のことですし、隠れるつもりはないってことなんですか?
それか、居場所を明かして私をおびき寄せ、私を捕まえようってつもりなんですか?
とは言っても、どうやら警備体制は思っていた以上に厳しくないようですね。
もしかして、私のことを軽く見ているんではありませんか?
それとも、予告状自体がいたずらの可能性もあるって考えてしまったんでしょうか。
まあ、理由などどうでも構いません。私は予告通りダーリンを攫うだけですから。
それでは、すぐにでもダーリンを貰ってあげますからね。
(窓ガラスの割れる音)
怪盗ハニー、ダーリンを攫いに参上!
どうしたどうした、そんなビックリした顔しちゃって、可愛いなぁ。
だからダーリンは手に入れたくなってしまうのです。
怪盗の私よりも罪深いと思いません? 誘惑という立派な罪を犯し続けて、本当にいけない刑事さんですね。
さあ、無駄話をしていて他の人たちに見つかるわけにはいきませんから行きますよ?
(飛び立つ)
(数時間後 @警察署付近路上)
あ、刑事さんですよね。すみません、こちらの人お返ししますね。
だって、私のダーリンはこの人ではなく、あなたなんですから。
(スタンガン)
(目覚める @ハニーの部屋)
んふふー、おはよう。
夜はちょっと強引なことしちゃってごめんね?
ダーリンのこと、逃がすわけにはいかなかったんですもの。
でも、これでダーリンを手に入れることが出来ましたね。
え? あのやり方は卑怯?
はぁ、それが何だって言いたいんですか?
確かに私はダーリンのことを予告時間の犯行の後で攫いました。
それがルール違反だっていうなら、根本的に人を攫うことがいけないわけじゃないですか。
正統も卑怯も、攫われる攫われないの結果の前には関係のないことです。
しかも、私は怪盗です。
嘘つきは泥棒の始まりって言いますよね?
犯罪者の中にはプライドを持って計画通りに犯行を成し遂げる人もいますけど、私はダーリンを手に入れることだけが目的で、どんな手段を使ってでも成し遂げるつもりでした。
むしろ、褒めて欲しいくらいですよ。
ダーリンの警戒心を私の戦略が上回っただけです。
そもそも先に嘘をついたのはダーリンたちの方ではありませんか?
部屋の中にあたかもダーリンが一人きりでいるかのように身代わりの刑事さんを置いたじゃないですか。
わざわざ特殊メイクまでして、手薄な警備で油断させるっていう。
ええ。もちろん一瞬でダーリンじゃないことぐらいわかりましたよ?
世界一ダーリンを愛している私をなめてもらっては困ります。
私を騙すなら、見た目だけじゃなくて性格も癖も声も匂いも完全に一緒にしないと迷わせることすらできませんよ?
それでも絶対にダーリンかダーリン以外かは見破る自信はありますけど。
ということで簡単に私は刑事さんたちのお粗末な計画を見破ってしまったので、逆に利用してあげることにしたんです。
あの身代わりさんを攫って、隠し持っていた発信機を適当に誘拐現場っぽい廃工場に捨てて、他の刑事さんたちがそこに向かっている隙に手薄になっているであろうダーリンのいる警察署へ迎えに行こうって。
ダーリンに私を追わせては攫われるリスクがありますから、刑事さんたちはダーリンに来させないだろうと思ったんです。
それで警察署に向かう途中でダーリンを発見して攫っただけです。
それにしても、警備もつけずに帰宅許可を出してしまう上司たちも、油断して夜道を一人で帰ってしまうダーリンも、私にとっては警戒あまあまで鴨が葱を背負って来たも同然のチャンスでしたね。
一人街路灯に照らされながら歩くダーリンの前に現れた時の驚いた顔、写真に撮っておきたかったくらい可愛かったですよ?
もちろん、ダーリンそのものを手に入れることが目的だったので我慢しましたけど。
それで、ダーリンの感想を聞かせて欲しいです。
相手を罠にはめたと思ったら、逆に罠にはめられて攫われちゃった感想を。
刑事として恥ずかしい限り、ですか。
そうですよね、油断しちゃいましたからね。
え? 私、ですか?
それはそれはもう、最高に幸せですよ。
心から愛してやまないダーリンが私のものになって、ずっと一緒にいられるんですから。
ダーリンとしたかったことが何だってできるんです。
どうです? 正義である刑事さんが、怪盗を名乗る人攫いに堕とされちゃうっていうハッピーエンド。
あ、ハッピーエンドじゃないって言うのは無しですよ?
だって、これからダーリンのことを堕として、私と暮らすことに最大限の幸福を感じられるようにしてしまいますから。
まあ、それならば堕ちてから聞いた方がよさそうですね。
犯罪者に幸せを与えられて生かされちゃう、刑事さんとしての正義心ズタボロの状態のダーリンに「今、幸せですか?」って聞いてあげます。きっと迷わず頷いてくれるでしょうね。
あら、絶対に堕ちないとはダーリンも強気なことを言いますね。
ふーん、俺にはプライドがある……ですか。
刑事さんとしてのプライドを持ったダーリンも大好きですけど、ここから出してあげないのでそんなものはいりません。
ダーリンは、大人しく三大欲求に従って生きていればいいんです。
ダーリンが求めるままに満たしてあげます。
いや、求めなくても満たしてあげます。
案外、それだけの日々に慣れてしまえば、私に愛を注がれるだけの私色のダーリンに染まっちゃうと思いますよ?
ええ、私こそ怪盗のプライドをかけてダーリンの心を盗んで見せましょう。
貴方の妻こと恋愛怪盗ハニーは最初から本気で臨みますから、覚悟しておいてくださいね?
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