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こんばんは、あなたの下着泥棒です。
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 下着泥棒
公開日2021年09月05日 18:00 更新日2021年09月05日 16:13
文字数
2180文字(約 7分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
下着泥棒の女性
視聴者役柄
被害者男性
場所
男性宅
あらすじ
ここ最近、下着がやたらと盗まれる。
怪しく思ったあなたは夜中に来ると思われるその下着泥棒を家の中で待つことにした。
そして案の定現れた下着泥棒を捕らえると、逆にあなたが追い詰められることに……?
本編
んっふふー。
今日もあなたの下着を貰いに来ましたよー。
部屋の明かりもついてないし、もう寝ちゃったんですねー?
本当に無防備なんですね。

さーて、今日は黒ですか。
まずはにおいを確認して……
くんかくんか。

えへへぇー。大好きなあなたのにおい……幸せぇ……
これなら今夜も捗りそうです。
では、長居してもバレるリスクを抱えるだけですから失礼しますね!

……って、なんで!? 部屋の明かりが付いた!?
逃げなきゃ逃げなきゃ!

 (男、ベランダのドアを開ける)

……え?
あ、何やってるんですかって、み、見ればわかるかと思います……あはは。

……そうです。私、あなたの下着を盗みに来ました。
……はい、今日が初めてではないです。
で、でも、あなたのものしか盗んでないですからね!?
他の人になんか浮気してませんよ!?

そうです! 下着だから興味があるのではなく、あなたの下着だから興味があるんです!
好きな人の下着はご褒美ですからねぇ。
ほら、私の大好きなにおいです、あなたもどうですか?

流石に、喜んではくれませんね……
やっぱり、私の下着の方がいいですか? 異性の方が興奮しますよね!?
私、あなたにだったら何でもしてあげられますよ。
今穿いている下着をここで脱いであなたにあげましょうか?
下着交換ってことにしましょうよ。

えっ、いらない?
そんな、もったいないですよ?
堂々と女の子のパンツを貰える機会なんて人生一度あるかないかぐらいだと思いますから。
しかも脱ぎたて生パンツですよ? 自慢じゃないですけど私も盗まれたことありますし!

いらない……ですか。
……フラれました。
告白と一緒です。それくらい私はあなたが好きなんです!

え? 愛情表現が間違ってる?
それは、そうですけど……。

すれ違いざまに見かけて一目惚れしたあなたとどうやって話す機会を作ればいいんですか。
バカな私にはこれぐらいしかあなたを感じる方法がなかったんです……

何で下着をって、もしかして、私にわざと言わせようとしてるんですか?
もう、あなたったらエッチぃ♡

……もちろん、夜のお供ですよ?
あなたの期待通りの答えでしょ?

……そろそろ、下着じゃなくてあなたが欲しくなってるんです、私。

あっ、いや、ごめんなさい、警察はやめてください!
私を突き出すのはやめてください!

さもなくば、彼女さんに隠していること、バラしますよ?

……ふふっ、今のうちに携帯は没収です。
いやー、隠せてると思いました?
まあ、思ってなかったら驚いてないですよね。
これだから男の人は可愛いんです。

それで、バラしていいんですか?
こんなことバラされたら彼女さんは別れを切り出しかねないとは思いますが。

もちろんハッタリなんかじゃありませんよ。
……浮気、してるんですよね?

その反応は、認めたってことでいいんですか?
いやー、彼女さん、ショックだと思うなー?
彼氏が二股掛けてるなんて、許せませんからね。

え? どうして私にわかるのか?
それはですね、私があなたの下着泥棒だからです。

あなたの下着のにおいはいつもいっぱい嗅ぎますから、ちょっと変化すればすぐにわかります。
たまに女性の服も干してたりするあたり、彼女がいることは簡単に想像できましたが、どうもおかしいと思ったんですよ。

あなたの下着の匂い、三種類に分類できるんです。

まず、あなただけのにおいの時。これはあなたの下着だから当然です。

次に、彼女のにおいもする時。
私としては嬉しくありませんが、恋人ならそういうこともするのかなとは思うので、多少は我慢してました。
これは私が嫌というだけでおかしくはないです。

でも、三つ目、女性のにおいだけれど、彼女のものとは違うにおいがすることが多々あるんですよ。

大体あなたが彼女とした次の夜は男女の衣服が干してあるのであらかじめどんなにおいかわかります。
ですが、三つ目のにおいはそんな時には絶対しないんです。
女性のにおいなのに。

つまり、あなたが今関係を持っている女性は二人、というのが私の至った結論です。
彼女とは家でして、浮気相手とはホテルででもしてるんですか?
バッタリ会ってしまうことを防ぐためなんでしょうね。

そんな対策したところで、私に見破られてるだなんて知らないあなたはマヌケなんですね。

私に気付かれるなんて、盲点でしたか?
下着を盗まれるのはいつものことだから、自分を狙っている下着泥棒がいるってことは知ってたんですよね?
でも、まさかその下着泥棒に弱み握られちゃうとは思わなかったですよね。

で、今あなたは何を求めているんですか?
そうですよね、浮気を彼女に黙っていてほしいんですよね。

ならば、まず私のことを通報しないこと。
どうせ下着泥棒なんて捕まっても早く出られますし、というか捕まりませんし、いち早く彼女にバラしますからね。

あれ、あなたはどうして安心しているんですか?
私の要求のメインはここからですよ?

私、あなたの彼女も浮気相手も羨ましいんです。
……って言えば、わかりますか?

あら、反応が早くて助かります。
流石浮気するだけはありますね。

私、あなたの下着よりもあなたの彼女という立ち位置が欲しいんです。
早急に二人と別れろ、とは言いませんけど、私は別れてあげませんから。

どうやら身体はその気みたいですし、とっとと私を三人目の女にしてください。
わかってますよね? これは誘いじゃなくて、脅しだってこと。

えへへ、諦めてください?
あなたに私を拒む方法はありませんから。

こんな悪ーい泥棒猫でごめんなさいね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
こんばんは、あなたの下着泥棒です。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

Twitterアカウントは@yorugi_suu以外一切関与しておりませんのでご了承ください。
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