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誕生日プレゼントは先輩で
written by 言葉の落葉
  • 学校/学園
  • 年下
  • 後輩
  • ツンデレ
公開日2021年09月11日 00:45 更新日2021年09月11日 00:45
文字数
1929文字(約 6分26秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
先輩
場所
学校の教室、学校からの帰路
あらすじ
誕生日に先輩が欲しい後輩のお話です。
本編
(放課後)

あれ? 先輩? こんな時間にどうしたんですか?


え? 教科書忘れて教室に取りに来たけど教科書が見つからない?


まったく…先輩はおっちょこちょいですね。
(呆れたように)


え?なんで私がいるのかって?


帰宅部の先輩と違って私はちゃんとした部活に入っているのでさっきまで部活動してたんですよ!


それで帰ろうと思ったら教室から明かりが見えたので来てみたら先輩がいたということです。


で?見つかりました?


え?じゃないですよ!


きょ•う•か•しょ!


先輩は三歩歩いたら忘れるニワトリさんですか?


わかりました…しょうがないので私が探すのを手伝ってあげます。


どうしてって二人で探す方が早く見つかるかもしれないじゃないですか。


で、最後にしまった場所とか覚えてます?


(探し始める)


(作業しながら)


ところで…先輩。


今日、何の日か覚えてますか?


…。違います、ハロウィンは終わりました。


それも違います、クリスマスは早過ぎます。


はい、時間切れ、全部不正解です。
(呆れたように)


答えは私の誕生日です。


覚えてました?


なんで私と目を合わせようとしないんですか?


もう、いいです。
(少し怒ったように)


え?誕生日プレゼント何でもあげるから機嫌直して欲しいって?


ほ、本当に何でも…なんですか?



じゃ、じゃあ


た、誕生日ぷ、プレゼントは…
(焦るように)


せ、せ、せん…


わっ、びっくりした〜
(驚いたように)


なんですか?いきなり…。


教科書が見つかったって?


あっそうですか、よかったですね
(拗ねたように)


え?誕生日プレゼントは何が欲しいかって?


…。もう、なんでもいいんじゃないですか?


あーもう、お菓子とかでいいです。



先輩の教科書が見つかってよかったです。


それじゃあ、私は帰ります。


さ•よ•う•な•ら!


(帰り道)


あ〜もう、また私やっちゃったぁ〜。


せっかく先輩と二人っきりの時間だったのに…。


どうして先輩の前だとあんなにも素直になれないんだろ。


でも、先輩も悪いよね…。


私がこ、告白しようとしてるのにあのタイミングで教科書見つけちゃうとか…。


でも流石に


「誕生日プレゼントは先輩をください」
     (可愛い声で)


なんて、先輩の前で言えないよぉ〜。


友達みんなにコレを言えば即落ちするなんて言われたけどみんなふざけてない?


あ〜せっかくの誕生日がぁ〜



(後ろから気配を感じる)


ひっ、先輩!?
(驚いたように)


な、な、なんで、こ、こんなところに?
(かなり焦ったように)


い、今までの全部聞いてました?


何がって…聞いてないなら、そ、それでいいんです。


てか、なんで先輩がここにいるんですか?帰る方向反対だったと思うんですけど。


(先輩がポケットからクッキーを取り出す)


え?なんですかそれ。


今日、調理実習でクッキー作ってその余りがポケットに入ってたから渡しにきたって。


先輩の手作り…。
(ぼそっと呟く)


(クッキーを受け取って)


先輩は最低です。女子の誕生日プレゼントに調理実習の余りものを渡すなんて。
(少し嬉しそうに)


私じゃなかったら、嫌われてましたよ?
(ぼそっと呟く)


私は、すご〜く優しいのでしょ〜がなく受け取ってあげます。
(嬉しそうに)


もう、用はないですね。


それじゃ。


(呼び止められる)


え?明日何の日か知ってるかって?


え?何かありましたっけ?


え!?先輩の誕生日!?


しまったぁ…自分の誕生日の告白のことで頭がいっぱいになって忘れてたぁ。
(呟くように)


も、もちろん知ってましたよ。
(平然を装うように)


安心してください、先輩の誕生日プレゼントはちゃんと用意してあるので、でも、どうしようかな〜先輩は私の誕生日を忘れてたうえに、調理実習の余りもののクッキーなんて渡しちゃうんだもんな〜どうしようかな〜先輩の誕生日プレゼントはいっそのこと駄菓子とかどうですか?そっちの方が先輩は喜び…
(煽るように)


(急に壁ドンをされる)


えっ!?ちょっ先輩なんですか!?


ちょっ近すぎます


え?今誕生日プレゼントが欲しいって?


む、無理に決まってるじゃないですか


い、家にあるので、あ、明日じゃダメですか?


え?プレゼントならここにあるって?


え?どこに…


誕生日プレゼントはお前が欲しいって……。



え!?私!?…ですか!?


え、そ、そんなこと、い、いきなり言われても…。


こう、ふつー、こ、こくはくとかもうちょっとむーどのいいばしょとかで…おたがいをもっとしって…
(かなり動揺したように)


(顔を近づけられる)


せ、先輩、近いですって。


イエスかノーかって?


……。





い、イエス…。





知ってたって…どういうことですか!?



まさか…先輩…さっきの本当は全部聞いてたんじゃ…。



俺も前から好きだったけど勇気がなくて言えなくて、そんなときお前の本音を聞いて勇気が出せたって…。


も〜〜先輩の、ばか、どじ、まぬけ、おたんこなすぅ!
(拗ねたように)


罰として、んっ
(そっと手を出す)


だから、手!


罰として!て、手を繋いで家まで送ってください!


か、彼氏なんですからそのくらいのことはしてくださいね!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
誕生日プレゼントは先輩で
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
言葉の落葉
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