あなたには年下の幼馴染がいます。甘えんぼだった彼女は何時からか全く甘えなくなりました。それにはある理由があるようで…？

お邪魔しま〜す。

お兄さんのお部屋に入るの久しぶりですね。
多分…小学生以来でしょうか？
あの頃は毎日の様にお兄さんと遊んでいましたね…懐かしいです。

でも、今日は勉強を教えてもらいに来ましたから…。
いい点数取れるように頑張りますね！

あっ、おばさん。
お邪魔してます。

はい、今日はお兄さんと勉強会です。

しっかり者だなんて、そんな…。

飲み物とお菓子、ありがとうございます。
休憩の時にいただきますね。

はい、失礼します。

相変わらずおばさんは優しいですね。

ではお兄さん。
今日はよろしくお願いします。

（しばらく間を置いて）
あっ、もうこんな時間…。
お兄さんの教え方は分かりやすいから、私でも理解出来ました。

はい、ありがとうございました。
お兄さんにいい結果報告出来るように頑張りますね！

私に聞きたいこと…ですか？
何でしょう…？

別に無理に大人ぶってませんよ。
私ももう高校生ですから、しっかり者の大人な女性になりたいんです。
そのためにはまず話し方や性格とか中身から変えなきゃって思いまして…。

確かに昔はお兄さんに甘えてばかりでしたが…それはもう卒業したんです。

だって…子供っぽいじゃないですか…。
お兄さんにベタベタ甘えてばかりだと…。

何だか残念そうですけど…。
お兄さんは…昔みたいに甘えて欲しいんですか…？

そう…だったんですね…。
そこまで言うなら…遠慮なく…。

お兄ちゃ〜ん♪
えへへ、ぎゅーっ…。

んーっ…、久しぶりのお兄ちゃんの匂いだぁ…。
お兄ちゃんの匂いは落ち着くの…。
ずっと嗅いでいたくなる…。

えー、くっつきすぎ？
そんなことないよ？
昔からこれくらいくっついてたもん。

やーだ、お兄ちゃんが甘えて欲しいって言ったんだよ？
絶対離れないもーん♪
もっと強くぎゅってするんだから♪
むぎゅー…。

お兄ちゃんの心臓の音、聞こえる…。
すっごく早くなってるね…。
こうやってお兄ちゃんの胸にピトッてくっつけば…。
えへへ…さっきよりよく聞こえるね。

お兄ちゃん…私のこと…意識してくれてるの…？

もー！
頭撫でて誤魔化さないでよー！

でも…なでなで気持ちいい…。
お兄ちゃんの大きな手に包み込まれて…安心する…。
もっと…いっぱい撫でて…。

昔もよく撫でてくれたよね…。
その時からお兄ちゃんに撫でられるの大好きだったんだ…。

お兄ちゃん…大好き…。
すりすり…すりすり…♪

お兄ちゃんは私のこと…すき？

んー？
聞こえなーい。

そっぽ向かないで私の見るの。
ほら、ちゃんと言って。

うん…！
私も大好き…！
ぎゅーっ…。

ねぇねぇ、もう一回好きって言って？
えへへ…もう一回…。
お兄ちゃんの声で好きって言われたら…顔が勝手ににやけちゃうよぉ…。

お兄ちゃん、お兄ちゃ〜ん♪
好き…大好き…。

お兄ちゃんのこと、ずっと好きだったの…。
でもお兄ちゃん、妹のようにしか見てなかったから…。
少しでも大人っぽくなれば私のこと意識してもらえるかなって…。

うん…。お兄ちゃんがしっかりした大人っぽい人が好きって言ったから少しでもそうなれるように頑張ったの…。
ずっと甘えたかったけど…少しでもお兄ちゃんの理想の女性になりたかったから…。
でも…お兄ちゃんが甘えて欲しいって言ったから…これからはたくさん甘えることにするね…！

お兄ちゃん♪
だ〜いすき♪
ずっと一緒にいてね♪

・台本（ゆるボイ！）
【男性向け】しっかり者の妹系幼馴染はやっぱり甘えたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メア