- 告白
- お嬢様
公開日2022年01月17日 19:43
更新日2022年01月17日 19:43
文字数
2135文字(約 7分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
執事に恋するお嬢様
視聴者役柄
鈍感執事
場所
お嬢様の部屋
あらすじ
お嬢様は執事であるあなたにいつも馴れ馴れしく絡んでくる。
今日、ふと彼女から「話がしたい」と呼び出されたあなたは、どうせ大したことじゃないだろうと思いつつ彼女の部屋へ向かう。
そして、彼女から告げられたのは、あなたへの真剣な好意だった。
今日、ふと彼女から「話がしたい」と呼び出されたあなたは、どうせ大したことじゃないだろうと思いつつ彼女の部屋へ向かう。
そして、彼女から告げられたのは、あなたへの真剣な好意だった。
本編
ふぅ、やっと来てくれたわね。
専属の執事のくせに遅いわよ?
これは、お仕置きのキスが必要かしら?
んふふっ。焦るあなた、とっても可愛らしくて好きよ。
えっ、キス?
しないわよ。
それとも、して欲しいの?
お父様にバレたらあなたはクビになっちゃうわね。
過保護なのよ、お父様は。
この前だってまた、「執事のアイツに変なことされてないか?」って聞いてきましたし、結構しつこく私たちのことを聞いてくるし……
迫っているのは私 の方だっていうのに。
いつもヒヤヒヤさせちゃってごめんなさいね?
だって、あなたはいつもお可愛いのですから。
あら、年下に可愛いと言われるのは屈辱かしら?
素直に受け取ってくださると嬉しいのですが。
嘘じゃありませんわ。
あなたの挙止動作を無意識に眺めてはキュンとなることも数えきれないくらいで、何度あなたをこの腕で抱き締めようかと思ったことか……
今の私の目を見れば、その気持ちが本当かどうかはわかるはずよ?
うふふ、顔、赤らめてしまいましたね。
見つめるのがそんなにも恥ずかしいのですか?
まったく、あなたはウブで可愛いですわ。
そんなあなたを、私が抱き締めてあげましょう。
え? 仕事上の関係だからといって抱擁さえも拒むつもりなのですか?
うぅ……私は少し悲しいですわ。
でも、いいです。
あまりあなたを困らせ過ぎるのもよくないですからね。
あなたを呼び出したのにはちゃんと理由があるのです。
あまり言い出しづらいものではあるので、一緒にお茶しながら話させていただければと思うのですが、構いませんか?
ありがとうございます。
いえ、紅茶ぐらい私が淹れますよ。
箸より重いものを持たない女にはなりたくないですから。
(カップに紅茶を注ぐ音)
どうぞ。
まだお熱いと思いますので、火傷にはお気をつけください。
それとも、私が冷まして差し上げましょうか?
結構ですか。
では、肝心の相談の話をしましょう。
あまり、聞く姿勢になられても話しにくいので、軽く耳を傾けるぐらいのつもりでお願いします。
私、あなたのことが本気で好きになってしまいました。
ど、どうなされたのですか?
急に紅茶を吹き出すだなんてみっともないですよ。
そんなによくないことなのでしょうか。
私の恋心は罪なのですか?
まず、誤解しないでいただきたいのですが、この気持ちは決して今までのような悪戯なんかではございません。
心の底からあなたのことをお慕いしております。
お父様はもちろんですが、あなたも立場を越えた関係になることに抵抗感は抱いてしまうことは私も少しはわかっているつもりです。
ですが、素敵な御方と素敵な人生を歩む。
この願望に私の気持ちが逆らうことは出来ないのです。
たとえ周囲が、自分の与えられた立場を理解しろと忠告してこようとも、お父様に猛反対されようとも、あなたと二人、寄り添って生きていきたい。
今はそれだけを唯一、幸せとして望んでしまうのです。
一体私は、この気持ちをどこへぶつければよろしいのでしょうか……
私のこの恋心は、許されないものなのでしょうか?
困らせてしまいましたよね。
いえ、忘れてくださっても構いません。
むしろ、距離を詰めようとしたせいで、あなたがこの家の執事を辞められるようなことがあれば、その方が辛いですから。
何事もなく、ただ遠い距離から私があなたを思い続けたままでいられるのなら、それだけでも幸せだと、言えるのかもしれませんし。
ただ、ひとつだけ、わかってほしいことがあるのです。
恋心は、自由に殺せるようなものではないということ。
(自嘲するように)
……んふふ、私、忘れて欲しいのか、覚えておいて欲しいのか、よくわかりませんね。
ええ、私だってわかりません。
もどかしい恋心は、好きな人と愛し合う以外に扱う方法を知らないのですから。
けれども、あなたが私の気持ちを解消してくれないとしても、どうにか上手くいくのが世の条理。
あなたが私の恋心を無視したところで、私はあなたを恨んだりはしません。
……え? 後悔、しないのか?
(間)
(想いを解き放つように)
……そんなこと、わかってますよね!?
あなただって、叶わぬ恋心を胸に芽生えさせてしまったことがあるのなら、わかりますよね!?
度を越えたお願いだってことぐらい、よくわかってます!
けれど、こんなお願いを言葉にしてしまうことぐらい強い気持ちだってこと、わかってますよね!?
……いえ、すみません。
私としたことが、こんなはしたなく声を荒らげてしまってすみません。
(気丈に振る舞おうとするも、徐々に隠し切れないほど涙交じりに)
あ、言い出すタイミングをなくしてしまいました。
この気持ちは全部、嘘です。
あなたのことが、好きだとか、特別な感情は抱いてなんか、いないのです。
(執事、抱き締める)
……ど、どうして?
あなたに優しくされてしまったら、私、求めたくなってしまうではないですか……!
もしかして、強いひとよりも、壊れそうなくらい脆いひとの方があなたは好きなのですか?
だったら、最初から私は正直にいればよかったです。
あなたの前では、気品だとか、しがらみにまみれた私を演じなくて済むのですね。
あなたは、こんな私のことを愛してくれるのですか?
嬉しいです。
(溢れる想いを胸に)
では、私のことを抱き締めて、その気にさせてしまった責任も、取ってくれますよね?
専属の執事のくせに遅いわよ?
これは、お仕置きのキスが必要かしら?
んふふっ。焦るあなた、とっても可愛らしくて好きよ。
えっ、キス?
しないわよ。
それとも、して欲しいの?
お父様にバレたらあなたはクビになっちゃうわね。
過保護なのよ、お父様は。
この前だってまた、「執事のアイツに変なことされてないか?」って聞いてきましたし、結構しつこく私たちのことを聞いてくるし……
迫っているのは
いつもヒヤヒヤさせちゃってごめんなさいね?
だって、あなたはいつもお可愛いのですから。
あら、年下に可愛いと言われるのは屈辱かしら?
素直に受け取ってくださると嬉しいのですが。
嘘じゃありませんわ。
あなたの挙止動作を無意識に眺めてはキュンとなることも数えきれないくらいで、何度あなたをこの腕で抱き締めようかと思ったことか……
今の私の目を見れば、その気持ちが本当かどうかはわかるはずよ?
うふふ、顔、赤らめてしまいましたね。
見つめるのがそんなにも恥ずかしいのですか?
まったく、あなたはウブで可愛いですわ。
そんなあなたを、私が抱き締めてあげましょう。
え? 仕事上の関係だからといって抱擁さえも拒むつもりなのですか?
うぅ……私は少し悲しいですわ。
でも、いいです。
あまりあなたを困らせ過ぎるのもよくないですからね。
あなたを呼び出したのにはちゃんと理由があるのです。
あまり言い出しづらいものではあるので、一緒にお茶しながら話させていただければと思うのですが、構いませんか?
ありがとうございます。
いえ、紅茶ぐらい私が淹れますよ。
箸より重いものを持たない女にはなりたくないですから。
(カップに紅茶を注ぐ音)
どうぞ。
まだお熱いと思いますので、火傷にはお気をつけください。
それとも、私が冷まして差し上げましょうか?
結構ですか。
では、肝心の相談の話をしましょう。
あまり、聞く姿勢になられても話しにくいので、軽く耳を傾けるぐらいのつもりでお願いします。
私、あなたのことが本気で好きになってしまいました。
ど、どうなされたのですか?
急に紅茶を吹き出すだなんてみっともないですよ。
そんなによくないことなのでしょうか。
私の恋心は罪なのですか?
まず、誤解しないでいただきたいのですが、この気持ちは決して今までのような悪戯なんかではございません。
心の底からあなたのことをお慕いしております。
お父様はもちろんですが、あなたも立場を越えた関係になることに抵抗感は抱いてしまうことは私も少しはわかっているつもりです。
ですが、素敵な御方と素敵な人生を歩む。
この願望に私の気持ちが逆らうことは出来ないのです。
たとえ周囲が、自分の与えられた立場を理解しろと忠告してこようとも、お父様に猛反対されようとも、あなたと二人、寄り添って生きていきたい。
今はそれだけを唯一、幸せとして望んでしまうのです。
一体私は、この気持ちをどこへぶつければよろしいのでしょうか……
私のこの恋心は、許されないものなのでしょうか?
困らせてしまいましたよね。
いえ、忘れてくださっても構いません。
むしろ、距離を詰めようとしたせいで、あなたがこの家の執事を辞められるようなことがあれば、その方が辛いですから。
何事もなく、ただ遠い距離から私があなたを思い続けたままでいられるのなら、それだけでも幸せだと、言えるのかもしれませんし。
ただ、ひとつだけ、わかってほしいことがあるのです。
恋心は、自由に殺せるようなものではないということ。
(自嘲するように)
……んふふ、私、忘れて欲しいのか、覚えておいて欲しいのか、よくわかりませんね。
ええ、私だってわかりません。
もどかしい恋心は、好きな人と愛し合う以外に扱う方法を知らないのですから。
けれども、あなたが私の気持ちを解消してくれないとしても、どうにか上手くいくのが世の条理。
あなたが私の恋心を無視したところで、私はあなたを恨んだりはしません。
……え? 後悔、しないのか?
(間)
(想いを解き放つように)
……そんなこと、わかってますよね!?
あなただって、叶わぬ恋心を胸に芽生えさせてしまったことがあるのなら、わかりますよね!?
度を越えたお願いだってことぐらい、よくわかってます!
けれど、こんなお願いを言葉にしてしまうことぐらい強い気持ちだってこと、わかってますよね!?
……いえ、すみません。
私としたことが、こんなはしたなく声を荒らげてしまってすみません。
(気丈に振る舞おうとするも、徐々に隠し切れないほど涙交じりに)
あ、言い出すタイミングをなくしてしまいました。
この気持ちは全部、嘘です。
あなたのことが、好きだとか、特別な感情は抱いてなんか、いないのです。
(執事、抱き締める)
……ど、どうして?
あなたに優しくされてしまったら、私、求めたくなってしまうではないですか……!
もしかして、強いひとよりも、壊れそうなくらい脆いひとの方があなたは好きなのですか?
だったら、最初から私は正直にいればよかったです。
あなたの前では、気品だとか、しがらみにまみれた私を演じなくて済むのですね。
あなたは、こんな私のことを愛してくれるのですか?
嬉しいです。
(溢れる想いを胸に)
では、私のことを抱き締めて、その気にさせてしまった責任も、取ってくれますよね?
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ライター情報
ヤンデレとか書きます。
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