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【フリー台本】ヤンデレ女騎士は年下幼馴染を守るために獣人を駆逐する【ダークファンタジー】
written by 平 朝臣
  • シリアス
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 女騎士
  • 年上
  • 幼なじみ
  • 復讐
  • 愛憎
公開日2022年03月21日 03:04 更新日2022年03月21日 03:16
文字数
1557文字(約 5分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
年上幼馴染の女騎士
視聴者役柄
記憶を失った元騎士の青年
場所
鬱蒼とした森の中
あらすじ
前作はこちらです。
本編
SE:草木を踏み締める足音

SE:足音が止まる

#大きいため息を吐く

はぁ~...。

あいつが、行方不明になって、はや数ヶ月か...。

やはり、あいつは...もう死んで...。

#かぶりを振りながら

...っ!

いや、そんなはずはない...!

確かに、私は、はっきり見たんだ...。

獣人共の攻撃から、私を庇ったせいで、深い谷底に流れる川へと落ちてしまった、あいつの姿を...。

望みは限りなく薄いかもしれないが、あれなら生存している可能性だって、あるはずだ...。

それに、ここ最近、血生臭い話を、よく耳にする...。

何でも、獣人が住まう森付近に構えている騎士団の屯所が、次々と襲撃されているとのことだ...。

しかも、その全てが、激しい殺意と残虐性によって、皆殺しにされている...。

だが、それ以上に、興味を惹いたのは、犯人の正体だ...。

事件を生き延びた、唯一の生き残り曰く、犯人は二人組で、人間の青年と、獣人のメスらしいが...。

何より、気になるのが、その青年の特徴...。

あれは、どう考えても...。

#歯を食い縛る

っ...!

信じたくはないが、あいつのことだった...。

#悔しそうに

くそっ...どんな理由があって、こんなことをするんだ...!

私だって、嘘だと思いたい...!

しかし、もし、本当に、お前だったとしたら...教えてくれ...!

何故、かつての仲間を、惨殺するんだ...!?

どうして...私を、裏切ったんだ...っ!?

SE:ガサガサと茂みが揺れる音

#険しい顔で

っ...!?

誰だ、そこにいるのはっ!?

#目を大きく見開きながら

...って...お、お前は...っ!?

#安堵の笑みを浮かべながら

...あ、あは...あははっ...!

よかった...生きていたんだな!

#笑顔が言いかけるも、途中で驚愕に変わる

無事で、何より...っ!?

#一転して、冷たい声に変わりながら

おい...誰だ...?

お前の後ろにいる、その獣人のメスは...。

...私の方こそ、誰なんだ、って...。

#焦りながら

なっ、何を、言っているんだ...!

まさか、お前...記憶を...っ!

SE:女騎士が主人公の胸ぐらを掴む音

...っ!

#怒声で

おい...忘れたのかっ!?

私達の故郷が、獣人共の手によって滅茶苦茶にされた、あの日のことを...!

生き残った幼い私とお前が、いずれ騎士になって、獣人を一匹残らず、駆逐すると心に決めた、あの誓いを...!

思い出すんだっ!

あの時の怒りと、悲しみと、憎しみを、全て...っ!

っ...。

#大きいため息を吐く

...はぁ~...。

どうやら、ようやく、記憶が戻ったみたいだな...。

#微笑みを浮かべながら

全く...本当に、世話が焼けるやつだな、お前は...。

だからこそ、年上で幼馴染の私が、側で見守る必要があるんだが...。

...ん?

どうして、そんな複雑な表情を浮かべるんだ...?

#冷たい笑みを浮かべながら

...って...あぁ...そういうことか...。

お前の後ろに隠れている、獣人のことだろう?

だったら、気にするな。

今すぐ、ここで殺してしまえばいい。

実は、少し前に、私も、一つの小さな村を焼き払ってきたんだ。

しかも、奴らは、姑息にも、人間を1人保護していると赦しを乞い願って来たが...。

#嘲笑する

ふっ...もちろん、躊躇なく、斬り捨てたがな...。

獣人の言うことなど、信じられるものか...。

奴らは、私達の故郷を滅ぼし、お前さえも殺しかけた連中だからな...。

#低い声で、迫るように

さぁ...早く、るんだ...。

#言いかけて、驚く

出来ないというなら、私が...っ!?

#声を荒げる

何故、邪魔をする...!?

そいつは、獣人なんだぞ?!

お前だって、憎いはずなのに、どうして...っ!?

#急に冷静になって

...いや...分かったぞ...。

お前...そいつに、誑かされたんだな...?

記憶を失っている間に、色々と吹き込まれて...。

つまり、例の襲撃事件も、単に騙されていたということか...。

ちっ...ならば、殊更、生かしておくわけにはいかんな...。

#憎悪を込めながら

私に残された、数少ない大切なものを奪おうとする、その大罪...。

すなわち、万死に値する...。

このまま、楽に死ねると思うな...雌畜生めが...。

#冷たい笑みを浮かべながら

ふっ...お前は、心配しなくてもいいぞ...。

私が、一切合切、やってやる...。

そう...お前に、仇なす者全てを、斬り伏せ...。

そして、一生、守り続けるために、な...。

く、くくっ...あははは...!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【フリー台本】ヤンデレ女騎士は年下幼馴染を守るために獣人を駆逐する【ダークファンタジー】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
平 朝臣
ライター情報
タイラ トモオミ
 初めまして。
 平朝臣と申します。
 ヤンデレを題材にしたシリアスな作品が多めですが、耳かき系も少数ながらありますので、どうぞお楽しみください。
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