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吸血鬼の使用人
written by 黒峰 鷹
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 吸血鬼
  • 女性向け
  • 男性向け
  • 人外
公開日2022年04月20日 06:36 更新日2022年04月20日 06:36
文字数
1109文字(約 3分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼の使用人
視聴者役柄
豪邸の主人
場所
邸内
あらすじ
人間の主人に拾われた吸血鬼は、主人を愛してやまなくて、全て自分のものにしてしまいたい。
本編
(血が足りなくてほんのわずか苦しそうに)
おかえりなさいませ、ご主人様。夜遅くまでお疲れ様です。おや…どうしましたか?

『顔色が優れない』…ですか?
まぁ…確かに私は吸血鬼…顔色が悪そうに見えるのも無理はありません。
『そうじゃない』…って、ははっ。バレてしまいましたか。

そうですね…実はご主人様がご用意していた輸血剤なのですが、本日丁度切らしてしまって…
すみません、早速で申し訳ないのですがご主人様、少し、血を頂きたいのですが…宜しいでしょうか…

『今日は輸血剤を忘れてしまった…』ですか。
なるほど…ではご主人様、あなたの首元から血を頂きたいのですが…宜しいですか?
…ありがとうございます。それでは、失礼致します。

あー…(噛む動作を行って6秒ほど間を開ける)

(調子を取り戻して、普通に喋る)
…ありがとうございます。元気になりました。

ふふっ。なんでしょうね…こうして、ご主人様から首元から血を摂るのは、いつぶりでしょうか…
もしかしたら、私と初めて会った時かもしれませんね。

懐かしいですね…私がちょうどご主人様の家の前で倒れていて、私が「血を恵んで欲しい」と言ってくれた時に、ご主人様は自分の首元を差し出して、私に血を吸わせて頂きました。

人が食に飢えたときに食べる食事が何倍にも美味しく感じるという感覚があるそうですが、まさにそれでしたね…喜びとありがたさで胸がいっぱいでしたよ。

それで、私があなたの使用人として雇わせて欲しいってお願いして…今に至るわけですが、ちょっと今日は私としては問題ないのですが…

あぁ…いえ、体調が悪いとかではないんです。
寧ろ体調が良すぎるというか…絶好調なんですよ。
まぁ…そうですね、血をいくら摂取しても物足りないといいますか…

えぇ…ですので、ご主人様の血を、頂けませんか?
『どういうこと』…って…血が欲しいんですよ。そのままの意味です。えぇ、ご主人様の血を一滴も残さず。

私はご主人様のことを愛しております。だからこそ、ご主人様は私のものになって欲しくて、愛されたくて、例え、ご主人様がこの先お亡くなりになられても、私は一生ご主人様を愛せるという自信がございます。

ですので、ご主人様、お亡くなりになるのであれば、老人より、今のお綺麗な姿であった方が後悔はないと思います。

あぁ、安心してください。もう、私はご主人様の身体を掴んでいます。

だから、ここから老けることはありませんし、私がご主人様の骨身に当たらぬよう必ず血をいただくので…ゆっくり、おやすみ下さい?

おや、なぜ…震えているんですか?

あぁ、確か人は血が一定以上無くなると寒くなるんでしたっけ。そうですね、では、早めに済ませてあげましょう。

それでは、あなたのことを愛していますよ、

ご主人様。(クスッと笑うように)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
吸血鬼の使用人
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
黒峰 鷹
ライター情報
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