冤罪によって何故か囚人にさせられたあなた。そこにいたのはあなたを死ぬほど愛してくれるヤンデレ獄長さんで…

（檻を開ける音）

やーっと捕まってくれたね…
君がこの監獄に来るのをずっと待ってたんだよ？
え？『お前は誰だ』…って、ふふっ、そうね、知らないわよね。
私は…そうね、これからあなたを監視する獄長さんって言えば分かるかしら。
そう、これからあなたは囚人として、私がいつも見られる場所で、私が愛情を注いであげるの。
嬉しいでしょ？
あなたの罪は『幾度の痴漢行為』…だったかしら。
…え？冤罪…？ふふっ、今更捕まったところで、何言っても変わらないわよ？
まぁ、でも、真実を教えてあげる。

実は、あなたに冤罪をかけたのは、

（囁き）私なの。

何かおかしいと思わなかった？
元々私はあなたを帰り道で見かけて…
ええ、そう、一目惚れだったわ。
だから私は、あなたの家、家族関係、あなたがよく行くお店、色々調べて、あなたとお近づきになろうとした。
でも、上手くいかなかったわ。
私にも時間はあるし、あなたとこうやって話す時間なんてなかったから…
だから、いいこと思いついたの。
あなたをこうやって、犯罪者にしてあげれば、私と強制的にお話が出来ると思って。
『普通に話せばこんなことにはならなかった』…？

（冷たい声で）
…ねぇ、“こんなこと”って何？
まるで私が悪いことをしてるみたいな言い方やめてよ。
あなたが悪いのよ？

（ちょっと早口に）

あなたが私のために何かした？私はあなたのために沢山調べて、沢山やって、ここまでしてあげて話せるようにしてあげたのに、あなたは何かしたの？…ほら、言えないじゃない。
私はあなたを捕まえるために、色々やったのに…！

（長く吃る）（落ち着いて喋る）

…ごめんなさい、ちょっと取り乱してしまったわ。
まぁ、そうね、過去のことを考えてもしょうがないわ。

（衣擦れの音）

（囁き）今はこうやって、あなたの身体を好きなようにできるからね…？

ええ、いいわ、あなたの全てを許してあげる。これから、私のものだからね。
こうやって縛られているあなたを愛してあげるわ。
飯の時は…そうね、私が食べさせてあげる。感謝しなさい？
『労働』…？いいわ、免除してあげる、逃げられたら困るもの。
その代わり、ちゃんと私の相手をしなさい？
変なことしたら…わかってるわよね？
そう、このムチで、叩いてあげるわ。
あなたがそれを望んでるなら、それも考えてあげる。
あなたの愛がどんな形だったとしても、

（囁き）私がずーっと、愛してあげるからね…♡

・台本（ゆるボイ！）
冤罪で捕まったらそこにいたのはヤンデレ獄長で…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
黒峰 鷹