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君の弱さ全てを愛してくれるイケメン彼女
written by 夜木嵩
  • イケメン女子
  • 甘々
  • 同棲
  • 癒し
公開日2022年05月07日 17:00 更新日2022年05月07日 17:00
文字数
1801文字(約 6分1秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
イケメン彼女
視聴者役柄
悩める彼氏
場所
二人のお家
あらすじ
最近、二人のことは彼女に任せきりだと悩んでいるあなた。
そんな悩みを抱えている様子を怪しく思った彼女は、優しく、雄々しく、あなたを癒し、導いてくれる。
本編
……おかえり。
今日も遅かったみたいだな。

おや、どうかしたのか?

なんでもないって……否定して、また君は私に心配かけたくないって思ってるんだろ。
私に隠し事は通用しない、やっぱり、そう思わせないとわからないんだな。

そうだな、君がそこまで隠し事がしたいんだったら、まずその辛そうな顔、なんとかしようよ。

ふふっ、だから言っただろ?
君に隠し事は出来ないって。

何でって、簡単なことさ。
私の前で晴れないような思いなんてさせたくないから。

だけど、それを言うとあんまりよくないのもわかってる。
誰だって、恋人のことを笑顔にしたいという気持ちはある。
私だってそれは同じ。

きっと、君もその想いを感じてくれているんだろうな。
だから、自分に嘘をついてまで幸せな自分を演じようとしてしまう。

……そんな君は、満たされてるって言えるのかい?

私だって、自分を隠してまで演じてしまう気持ちはわかる。
そうやって、心配かけないように生きてるのは一緒だろって言われたら、正直、何も言い返せない。

だけど、思うんだ。
自分のこと隠してるくせに、何で気付いてくれないのって思うのは、誰も得しないわがままじゃないかって。

もしそれで君の心が壊れてしまうようなことがあれば、私は一体何を責めればいいんだ?

 (女、徐々に声を震わせる)

ひとえに自分が悪いと思えるのなら構わない。
けれど、君の心の傷はそんなものじゃ癒えないわけだし、そんな君を見ていたら益々私の至らなさを恨むばかり……
挙げ句の果てには、君への恋愛感情を否定してしまうのだろうか?

そうして君の隣という至高の空間に苦痛を抱いてしまう自分が怖くてたまらないんだよ……

 (女、我に返る)

……ん?
あ、す、すまない、つい、想像が過ぎてしまったようだ。
歯止めが利かなくなる私も私だな……

だが、君のことはこれくらい想ってるんだ。
だから、気兼ねなく私に、君のためのことをさせてくれないか?

恋人のことだ、自分の手で幸せにしたい。
……そう思うのは、悪いことじゃないよな?

これもこれで、わがままなのかもしれないが。

そうか、ありがとう。

だったら、今日の出来事、教えてくれるか?

あ、あぁ……面と向き合って話しづらいんだったら、隣で耳だけ傾けておくからさ。
好きに話すといい。

 (男、話す)

ふーん、自分の不甲斐なさ、か……
恋人として何をしてあげられているのか、自分でもわからない、ね……

私はそんなもの、気にしてもしょうがないと思うけど。

恋人のために何も出来てないって思うのは、私だってあるかもしれない。
だけど、そんなこと意識したって、もともと現状維持が精いっぱいの毎日を無理して、場合によっては空回りにだってなる。

多分、ますます自分の不甲斐なさを感じることになる気がする。

そもそも、その気持ちは誰に向いてるの?

……気付いた?

不甲斐ないって言われたわけでもない。
ただ、自分が勝手に思ってるだけのこと。

だから言ったんだ、空回りするって。

もちろん、独り善がりだって私への想い全てを否定するつもりなんかない。
何よりも、君がここに居ることが私にとって最大の幸せだから。

……それだけじゃ、不満かい?

そうか、君は優しいからな。

安心しな、今のままで十分助かってる。
君の力が欲しい時はちゃんと求める。

原因は、私が頑張りすぎるところだって言いたいんだろうけど。
君が言わなくたって、なんかそんなこと思ってるなー、ってわかるものなんだからさ。

でも、そうだよな。
二人で一緒に生きていこうって恋人になってるのに、私に背負われてるって感じちゃうと居心地悪いよな。

ただ一つ、覚えておいてくれ。
君が自分のことをどう思っていようと構わない。
だが、そんな君にどうしようもなく惚れている女が一人……

目の前にいるんだから。

ごめんな、私、好きな人のためにはいくらだって尽くせてしまう。
こんな私こそ、恋人に甘んじて恋愛も生活も人任せになんかなりたくないだけなんだ。

多分、君以上に君の前で強くありたいんだろうな。

というわけだから、あんまり君の不甲斐なさ、解消させてあげられないけど……
一つだけ、お願いしようか。
同棲生活の、君のとっても大事なお仕事。

毎朝、寝起きの悪い私のこと、キスで起こしてくれないか?
目覚まし時計なんかよりずっと効果はあるだろうし。

そんなことなんかじゃないさ。
これは、私から君へ託した、立派な使命なんだから。

 (女、恥ずかしくなる)

こ、これは、私欲なんかじゃない、お、お仕事、だから……な?

じゃ、じゃあ、これからよろしく頼むぞ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
君の弱さ全てを愛してくれるイケメン彼女
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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