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わかってほしいの、これが私の愛錠だってこと
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 監禁
  • 恋人同士
公開日2022年06月02日 18:29 更新日2022年06月02日 18:29
文字数
2173文字(約 7分15秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
愛情深い彼女
視聴者役柄
監禁中の彼氏
場所
ふたりのおうち
あらすじ
彼女に監禁されてどれ程経ったのか。
彼女にはどうしても君を離せない心の弱さがあった。
本編
ただいま。

ちゃんと大人しく待っててくれたんだね。
私、嬉しいよ。

とは言っても、その拘束じゃあ、どっかに逃げ出しようもないから当然か。
あははっ。

今日も大好きだよ。

いきなりどうしたのって、私はいつだって君のことが大好きだから。
きっと、これからもずっと。

お夕飯の前に、ちょっといいかな。
私、帰る時から君のこと恋しくなっちゃってさ。
実は私、君がいないと生きていけない生き物みたい。
あ、知ってた?

だから、家に帰れば君がいるっていうのがどんなに嬉しいか。
もう、二度とここから出さないからね。

だって、君を外に出すには危険が多すぎるじゃない。

そうだよ、君のストーカーがいる家の外なんて、危険すぎるでしょ?
君に、辛い思いはさせたくないし……

私は、絶対に君のこと、守るよ。
あの女がたとえ君の命を狙っていたとしても、私が許さない。

ううん、大袈裟なんかじゃないよ。
そういうしつこいことをしてくる女は、何をしてくるかわからないから。
全く君は悪くないのに、一方的な思い込みで急にナイフを持って刺してくるとも限らない。
そんな事件だってあるんだから、私には大丈夫だとは思えないよ……

もしかして、生活費を全部私に背負わせてることが申し訳なく思っちゃってたりするのかな。
君って優しいし、自分以外のこと考えちゃうから、そんな気がするんだけど。

でも、それってつまり、君も外に出て働くってことでしょ?
ずっと私が一緒にいられるとも限らないし、私がいたところで……むしろ、私と一緒にいるところを見せると、その女の感情を逆撫でするかもしれない。

でも、一人にするのは絶対ダメ。
何が起こるかわからない。
君が男で、相手が女だとか関係ないよ。

とにかく、ストーカーがいるって思うと、私としてはどうしても君をここから出して、危険に晒すわけにはいかないの……

そもそも本当は家の中に君を匿っていたって、一人きりにはしたくない。
その女が君のこと、どこまで知ってるかわからないから、もしかするとこの家にいることだってバレてるのかもしれないし……

そうすると尚更、ここに侵入して君のことを助けるって口実で連れ去るとか、そんなことが絶対にないとは言い切れないから……

そんなことないって、君を外に出さないようにして、特に変なことは起こってないみたいだし、私に何か被害は今のところないから、心配しすぎなのかもしれないけど……

だけど、後悔するようなことが起こってからじゃ、遅すぎるんだよ……!
もし……もし、君を失うようなことがあれば、私のせい……だから……
ずっと、一緒にいて、守ってあげられなかった私のせい……

それに、私は君がいないと生きていけないから……
嫌だ……嫌だ……嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ……
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……!

私、君を失ったらどうやって生きていけばいいかわかんないよっ!
だって、もう私は君のために生きてるようなものなんだもん……!

私の喜びは君の喜びで、私の悲しみは君の悲しみで、生きる意味さえ君がいるから、それだけなの!

……そうだよ。
私、多分君に思われてるよりずっと、ずっと弱い女なの。
今、お金では君のこと、養ってるみたいになってるけど、私の心は君にずっと生かしてもらってる。
一人でなんか生きていけない、弱い弱い生き物。

だから、些細なことでもすぐ君のこと心配になって、監禁と同じことしちゃって、やっと、心の平穏を保ってるの。
わがまま、かな……そうだよね、私のせいで君はここから出られないんだもん。

私って、酷いよね……
私って、最低だよね……

 (ここから泣きながら)

こんな私なんかが君の恋人で、ごめんね。

私なんかが恋人じゃなかったら、もっと君は幸せになれたのかな。
外に出て、色んな事、できたよね。

ごめんね……ごめんね……ごめんね……
どうしようもない自分勝手な女で……

 (泣き止む)

……違う?

う、うん……君が好きなのは、本気。
君のこと幸せにしたいし、君と一緒に生きていきたいって思ってる。

それに、その拘束だって、君を外の危険から守るためで、君がこれ以上怖い思いをしないようにって……

あはは、そうだね。
私、君への気持ちはちゃんとあるんだね。

それもそっか。
君のこと、失いたくないんだもん。
君のことが心から大事なんだもん。

こんな私でも、君のこと、胸を張って好きって言っていいんだ……

好き。
好き。
好き好き好き。

好きだよ。
君が二度と辛い思いをしないように、この世のすべての苦しみから守ってあげたいくらい。
そのためだったら、私、何だってできる。

これが、私の好き。
だから、君にもよくわかってほしいんだ。

……もう二度と、その拘束を解けないこと。

何でって、言ったでしょ?
私は君がいないと生きていけない弱い生き物なんだって。

この安全なお家の外には、そのストーカーや、私以外の女、いろんな危険に溢れてるの。
君を外に出したら、やっぱり危ないんだって。

どうしても君をそんな世界で一人にすることはできないよ。

だって、これが私の愛なんだから。

ありとあらゆる危険に触れさせない。
君を絶対に守る。
これが私の愛。

だから、君を動けなくしてる手錠だって、それは私の愛情だってこと、ちゃんと理解してね?

君は幸せだね。
ずっとここで、私からの愛を好きなだけ感じることが出来るの。

私に守られて、私に愛されて、どこへも行けない。
でも、そもそもどこへも行かなくていいよね?

ここにいるのが君の一番の幸せだって言わせてあげる。

だから、もう何も考えずにここで私と生きていこうね?

……愛してるよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
わかってほしいの、これが私の愛錠だってこと
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
ヤンデレとか書きます。

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