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愛される資格と愛すこと[男女兼用/全年齢]
written by 藤碕いちる
  • 告白
  • 純愛
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1112文字(約 3分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
「愛される資格がない」って言い張る君とそんな君を愛してる私。
君は何もしなくていいから、私に愛されていて?
別に「愛される」んだから、勝手に愛させてればいいんだよ。
本編
(深いため息)なんで君は、そんな悲しいことを言うのかなぁ……
愛される資格がないなんてさ。


うん。うん。
わかるよ?それは。それが、君だもんね?
で?

うん。そうだよね。それでよくない?


うーん。
それは君の個性で、「愛される資格がない」なんて事にならないでしょ。
違う?


でも…… じゃない。
自分で否定しちゃってどうするの。自分から手放しちゃうの?

幸せを選ばないなんて、君はそれでいいんだ?


だよね。
ねぇ、君をそんな風に思い込ませてるのは誰?

周りの人達?


(相手が首を振って)
違うんだ。じゃあ、ご両親とか?


(相手が首を振って)
ふーん。意外。違うんだ。
このパターン多いかなぁって思ったんだけど。

君のウチに遊びに行ったことあるけど、仲は良さそうだったもんね。
それはないか。


それじゃあ、君自身だったりしてね。
「愛される資格がない」って思い込ませてるの。

自分で自分に暗示かけてる感じ?
別に「愛される」んだから、勝手に愛させてればいいんだよ。

難しく考えることないの。

別に、「君が誰かを愛しなさい」なんて、難しいこと言ってるわけじゃないでしょ。
君からじゃなくて、相手から何だからさ。
好きにさせとけばいいんだって。

相手が同性だろうと異性だろうと関係ないでしょ。

それを「資格がない」とかなんとか……


ということで、私に素直に愛されてなさい。
君は無理して、私を愛そうとかしなくてもいいからさ。


んもう。まだゴネる気?
面倒くさいなぁ。


資格なら君は持ってるの!

だって、もう私に愛されてるんだよ?

君が好きだし、「愛してる」って言い切る自信あるもの。

資格が無きゃ、愛されないなら、私はどうなるのよ。


あ、つまった。
でしょ?
だから、資格なら君は持ってるの。いい加減、観念しなさい。

私は君が大・大・大好きなんだからさ。
心の底から愛してるよ。君を。


自信?どこからって、私の中から?
いいじゃない。そんなのどこからでも。
君は、難しく考えすぎ。


自分が思ってる資格なんて関係ないんだって。
愛してくれる人って、世の中にはいるんだよ?

だからさ、もういい加減に「愛される資格はない」とか思い込まないで?
悲しいから。ね?



本当にわかってる~?
君のその顔、怪しい。


あのさ、もう誰かに愛されることを許してあげてもいいんじゃない?
君自身がさ。

しつこいようだけど、君は私に素直に愛されてなさい。
君は無理しなくてもいいからさ。
ただ愛されてればいいんだって。

こうやって素直にギューッて抱きしめられてればいいの。



(ため息をついて)見返り?
もう、しつこいなぁ……

うーん…… しいていうなら、私と同じ時間を共有するって事?
その答えじゃ駄目?

今はさ、難しく考えないで、そのぐらいで妥協しとかない?

これ以上、ごちゃごちゃ言うとクチビル塞いじゃうけどいい?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
愛される資格と愛すこと[男女兼用/全年齢]
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
藤碕いちる
ライター情報
藤碕綾いちるです。ご覧いただきありがとうございます。
全年齢に特化した台本師だったはずなのですが、
最近はR18のシチュエーション台本も書いております。

泣いたり、ほのぼのしたり。
優しい時間をお送りできるように頑張っています。

珍しいテイストの台本が多いと思いますので、
気になったものは是非物語としてでも読んでやって下さい。


「碕」の字が珍しいのは些細なこだわりです。
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