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同僚は狂愛的独占欲にあなたを閉じ込めたい
written by 夜木嵩
  • 同僚
  • ヤンデレ
  • 嫉妬
  • 独占欲
公開日2022年06月25日 18:29 更新日2022年06月25日 18:29
文字数
2122文字(約 7分5秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あなたの帰りに現れた同僚女性。
彼女は突然「あなたを婿として迎えに来た」と言う。
しかもあなたは、彼女の立場を利用され逆らえない……

():読み方に関する指示・役の動作(効果音の発生するもの)
[]:場面指定・変更

[@職場前路上/女性、車を停めて現れる]
本編
あ、お仕事お疲れ様です。

どうかしたんですか?
それとも、急にかしこまった私を見て、ちょっと不審がってます?
それならいいのですが。

というのもですね、私、あなたをお迎えすることに決めたんです。
あなたには今になって報告することをお詫びしないといけませんね。
すみません。

もしかして、私の言っていること、理解できてませんか?

そうですね……簡単に言えば、あなたを私のお婿さんにするんです。
それで、ずっと私のお家にいてもらう。

いろいろと言いたいことはあるようですが、言っていることはわかりますよね?
あなたに、私の婿になってもらうということは。

それで、あなたはこのことの何が不満なんですか?

意味が分からないって、さっきからずっとそればかり。
今度は何ですか?

なんでって、そうですか。
あなたは、理由がなければ決定事項にも従えないんですね。

とは言っても、無意味にあなたを婿にするはずは当然ないです。

ですが、こんな行動に出るには相応しいほどの好意をあなたに抱いている。
それだけで理由には十分でしょう。

まさか、この好意ですら意味が分からないと理解を拒むつもりなのですか?

……そうですよね。安心しました。

でしたら、お車に乗っていただけますか?
細かいことは私たちの家に着いてからでも問題はないですよね。

嫌、なんですか?

急に私からこんなことをされても困る、ですか。
そう言われても、こればかりは決まったことですから。

はい、あなたに拒否権なんてないんです。
私たちの家も用意済み、あとはあなたを迎え入れるのみなんですよ?

あまり、このカードを切りたくはないんですけど、私のお父様が誰か、あなたもわかってますよね?

そういうことです。
だから、あなたに拒否権なんてないんです。

お父様が許したのかって、あなたはどうでもいいことを聞くんですね……
私はお父様の跡を継ぐような兄と違って、その類の交遊は自由なんです。
好きな人と一緒になればいいというだけ。
ですから、あなたと結ばれたいと言えば全力で私の味方になってくれるでしょうね。

ですが、そんなことはあなたが従ってくれればどうでもいいんです。
一番の目的はあなたを私の物にすること。
それ以外はすべて単なる手段なのですから。

逆に言えば、私、あなたを私の物にすることにしか興味がないんです。
私の唯一の願いごとで、人生のすべて。
それほどにあなたの事を好きなんですよ?

私だけに向けられた笑顔を見て、あなたが私の物なんだって感じたい。
むしろ、笑顔そのものを私だけが見られるものにしたい。

私、嫌なんですよ。
あなたが私以外の人に笑いかけているところを見ることが。
私の知らないところで、あなたの幸せが存在しているようで、とても心苦しいんです。

何度、それを見てきたことか……
遠くから、何を話しているのかはわからないけれど、あなたが私ではない誰かと笑っているところ。

私のいない瞬間のあなたは、どうしても幸せそうに見えてしまうんです。
それが、どうしてもどうしても嫉妬を抑えられなくて……

だから、私の知らないあなたなんてものがあってほしくないんです。
私以外の誰かに、好きなあなたの幸せが作られるなんて嫌で……
私の知らないところで笑ってたり、幸せを感じてたりだなんて、知りたくもないし、想像もしたくない……

あなたの感じる幸福全てを、私との幸せにさせたいんです。
ずっと、私だけを見て欲しい……
ずっと、私のことだけを考えて欲しい……

だから、あなたを私の監視下に置いておかないと、私、狂いそうで……

別に、あなたが私のことを愛してくれなくても構わないんです。
ただ、あなたと私以外全員の人間の接点を断てるのなら、それで十分。

もちろん、そんな閉ざされた空間で愛を求めるのなら、私しかいないんですから、いずれは私の思い描くような愛し合いになると信じていますが。

あら、絶対にならないとは強気ですね……
ですが、そんなあなたも大好きですよ?

果たして、そんなことが出来るのか、私も気になります。

想像してみてください。
外にも出られない、誰とも連絡も取れない日常で、たった一人、あなたを愛し、あなたの相手になってくれる私がいるんです。

人には、欲求というものがあるんです。
そうである以上、私がその立場ならあなたのような強気な態度は取れませんよ。

今は、私のことなど御免だと言われようと構いません。
これからあなたと結ばれるという最高の結果が得られるのなら、その程度、些細なものです。

そんな未来を思うと、もう既に興奮が止まりません……

あぁ……なんで今までこの方法を思い付かなかったのでしょうか……
今までの思い悩んでいた私が馬鹿馬鹿しく思えます。

やっと、私の求めていたあなたというものが手に入るんですね……
もう、心配なんていらない……抑えられない嫉妬に悩まされることもない……

私は、あなたのこと、愛していますよ?
この溢れて止まない愛したい気持ちは、当然あなたにしか止められない、どうしようもない気持ちなんです。

ですから、この気持ち、受け取ってくださいね?

って、拒否権のない中でのプロポーズじゃ、あまりにもロマンがなさ過ぎますか?
でも、これが私の気持ちだってことはわかってくれますよね?

さて、これから家で婚姻届も書いていただかないといけないので、そろそろ行きましょうか。

私の旦那さん?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
同僚は狂愛的独占欲にあなたを閉じ込めたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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