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どんな君でも大好きだから、不安にならないで?
written by 藤碕いちる
  • ラブラブ
  • 甘々
  • カップル
  • 恋人同士
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1361文字(約 4分33秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
「誰がどんなことを言ったって、過去がどうだって、私は君のことが大好きよ。」
誰かを好きになることがトラウマな彼女と「好きになった人が好み」と言い切る彼女。
そんな二人の女の子のが抱える「好き」と「不安」が入り交じった夜の優しいお話。
本編
ああ、ごめんね。考え込んでた。

せっかく一緒に居られる貴重な時間なのにね。
最近忙しかったから、こうして二人っきりって言うのも珍しいのに。
なにやってるのかしら。私。


ん?ちょっとね。


隠し事なんて、君にするわけないじゃない。
言えるわよ。ちゃんと。

聞いて気持ちのいい話じゃないかも知れないけど……
それでもいい?


(ため息をついて)別に誰を好きになったって、いいと思わない?
たとえ女の子同士でもさ。そういう事。


だから、言いたくなかったのよ……
君が不安がるのはわかってたから。
そんなに不安で泣きそうな顔しないで、ね?


なんでそんなに心配しちゃうかな……
私のことは「信じて」って言ってるじゃない。
あの人と私は違うの。君を傷つけたりはしないから。大丈夫。


ちゃんと君の事を丸ごと見てる。
それでも君が好き。だから、ね?
安心して?


(微かに震えている彼女をそっと抱きしめて)
こんなに震えちゃって……
ごめんね。嫌なこと思い出させちゃったよね?


私の前では、強がんなくてもいいよ。
泣きたいなら泣いちゃいなよ。ギュってして、背中トントンしてあげるから。


(彼女を抱きしめながら、背中をトントンとあやす)


ねぇ、今さ。こうやってギューッてしてても、心配?
今、君の側にいるのは私。抱きしめてるのもね。
違う誰かじゃない。


大丈夫よ。私は君を否定しない。君の隣りにちゃんと居るから。
だから、安心して?


そう。いい子。大丈夫だから、ね?


言いたいヤツには言わせとけばいいとは思ってるけど……
それは、私達の気持ちには関係のないことだからね。

「好き」って気持ちに嘘をついちゃ駄目。
苦しくなっちゃうから。経験済みでしょ?

ねぇ、君が好きなのは誰?教えて?


そう。私でしょ?
他の人の言葉よりも、私のことを信じて?ね?


(頭をポンポンしながら)よしよし。こういう話題は不安になるわよね。
トラウマになっているのもわかっていたし……
どうしたって、当事者だもの。私達。

でもね、いい?忘れちゃ駄目。好きになるのは自由。
君が大好きになってくれたのが、たまたま私だっただけよ。
そうでしょ?


凄く幸運な事だってって思ってるのよ。
君が好きになってくれて、私も好きになって……

これだけだって、奇跡的だと思うもの。

「好き」って気持ちになるのに、性別なんて関係ないじゃない。違う?


それに…… 恋愛対象はどっちもでしょ?


そんなに意外そうな顔、しなくてもいいじゃない。


私?居たわよ?彼氏。すぐ別れちゃったけどね。(苦笑)
君みたいに「ずっと一緒に居たい」って思えなかったのよね……


言ってなかったかしら?
昔なんてどうでもいいでしょ?今は君しか見てないからね。


私はね、好きになったら性別なんて関係ないの。ついでに好みもないわね。


キョトンとしてる。可愛い~ キスしてもいい?
「いい」って言わなくてもしちゃうけど。
(リップ音)


不意打ち成功~ 震えも止まったみたいだね。良かった。


ビックリさせてごめんってば。
それ?簡単に言うと、そうねぇ……「好きになった人が好み」、かしら?


君は私の好みなの。
いつもチビとか可愛くないとか言ってるけれど、私には可愛いって思えるのよ?


でも……じゃないの。本当にそうなんだもの。
私の好きな貴方を否定しないで?ね?

私まで悲しくなっちゃうもの。

誰がどんなことを言ったって、過去がどうだって、私は君のことが大好きよ。
それは変わらないから。

私を好きでいる君のままでいて?ね?お願い。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
どんな君でも大好きだから、不安にならないで?
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
藤碕いちる
ライター情報
藤碕綾いちるです。ご覧いただきありがとうございます。
全年齢に特化した台本師だったはずなのですが、
最近はR18のシチュエーション台本も書いております。

泣いたり、ほのぼのしたり。
優しい時間をお送りできるように頑張っています。

珍しいテイストの台本が多いと思いますので、
気になったものは是非物語としてでも読んでやって下さい。


「碕」の字が珍しいのは些細なこだわりです。
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