おはようございます、気分はどうですか？
「なんでここに居るの」って……なんでも何も、ここは私の部屋ですよ？
その言葉、本当なら私が言いたいところです。
まぁ、私はさっき思い出したんですけど……もしかして、先輩は昨日の事、忘れちゃったんですか？
「自分が何か変な事をしてないか」……ですか。
安心してください。何かされていたとしても、今の私はそれをすっかり忘れちゃってるので。
気分が悪そう？それはまぁ……しっかり二日酔いの真っ最中ですから。
先輩もどうせ、そんな感じでしょ？
昨日は二人で呑みに出かけて、私の家で呑み直そうって事でここまで来て……そこまでは思い出して貰えましたか？
そうです……その後、二人揃って吞み過ぎでダウンしたみたいです。
お互いの顔を見れば分かるでしょ？先輩も私も、だいぶ酷い顔してますよ。
とりあえず、コンビニに酔い覚ましと適当な朝ごはん、買いに行きませんか？
昨日はご馳走してもらいましたから、今日は私が奢らせてもらいます。
それじゃ、さっさと行きますよ。

（ドアの開閉音）

こんな時間に外に出てるの、なんか久しぶりな気がします。
やっぱり、朝早いと空気が冷えてますね……なんだか、目が覚めてきます。
上着は……大丈夫です、これくらいなら何ともありませんから。
先輩こそ大丈夫ですか？
そうですか、大丈夫なら問題ないです……

（小声）
こうやって一緒に歩いてると、私達……カップルに見えたりするのかな。


ど、どうしたんですか……急に立ち止まって、何か忘れ物でもしてきましたか？
私？わ、私は別に、何も言ってないです！
そんな事よりほら！もうコンビニに到着してますから、先に食べたいモノとか選んでてください！
私はその、もう少し外の空気を吸ってたいので。




はぁ……不愛想な私にも原因はあるんだろうけど、先輩ってば……本当、鈍感過ぎですよ。
私も素直になれるよう努力しますけど……先輩も早く、私の気持ちに気付いてくださいよね。

・台本（ゆるボイ！）
不愛想なツンデレ後輩と宅飲み明け
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・台本制作者
霜月鷹