仕事から疲れて帰って来たあなたを、居候している吸血鬼のお姉さんが
あまあま耳かきで癒してくれます……

(扉を開ける)

おかえり～。
ごはん～ごはん～。

……え～、いいでしょ～。
キミがいない間こっちは腹ペコだったんだから。
ね、キミはちょこっと腕貸してくれるだけでいいから、お願～い。

……やった！大好き！
じゃあ早速腕まくって？早く早く～。

(腕をまくる)

それじゃあ、いただきま～す。
(腕にかぶりつき血を吸う) ん……ん……

………………ねえ、なんか血、美味しくなった？
……もしかして最近運動したり、野菜中心の食生活にしてるのって
私のためだったり……する？

……ふーん、そっかそっか～……
キミもようやく眷属としての自覚がでてきたってわけか～
なるほどね～……

………………ね、こっち向いて。
ほら、ぎゅー……
……ご褒美。

興奮してる？いいよ、その方が血、吸いやすいし。

ねえ、今日は首から吸っちゃおうか。
吸血鬼の唾液には気持ち良くなる成分が含まれててね、血を吸った相手を虜にしちゃうんだ。
腕から吸った時も痛くないし、むしろちょっとゾクゾクしたでしょ？
これが首だったらどうなっちゃうんだろうね。

……じゃ、いただきま～す。

(首元にかぶりつきながら)
ふふ……こら、うごかないの。
よしよし、いい子いい子～。
ん……ん……

ん、ごちそうさま。
ふふ、頭とろとろになっちゃった？
とっても気持ちよさそうだったね。

(唐突に耳元で囁く)
……ね、耳かき、しよっか。
キミならいいよ。してあげる。
このとろっとろの状態でされる耳かき
きっとすっごく気持ちいいと思うな。

今日は良い気分だし、特別に膝枕もサービスしてあげる。
こんなこと、なかなか無いんだから。感謝してよね？
ほら、ど～ぞ～(ふとももをポンポン叩く)。

(頭を膝枕に乗せる)
よ～しよ～し、いい子だね。
それじゃ、耳かき、始めよっか。

(耳かき開始)

……ねえ、キミはどうして私を拾ってくれたの？
自分で獲物も見つけられなくて、行き倒れそうになってた私を……
キミには何のメリットもないはずなのに……

……一目ぼれ？
……なになに～？私ってばそんなにキミのタイプだったの～？
そっか～、それは得しちゃったな～。

……いや～、私、無理やりっていうの、なんか嫌だったから
いちいち聞いて回ってたんだ～。

今考えると変だよね。
あなたの血を吸わせてくれませんか～なんて。
……まあ、それで吸わせてくれたキミも同じくらい変な人だけど。

あの日感じたキミの腕、とってもあったかかったな……
大きくて、ふわふわで、美味しくって……
……あ、よだれ出てきちゃった。

……ん～？今日はもう吸わないよ～。
キミには健康的に生きてもらって、毎日ご飯をもらわなきゃだからね～。
なに？血吸われるの、癖になっちゃった？
心配しなくても、また明日も明後日もやってあげるから大丈夫だよ～。

今日は代わりにこの耳かきで気持ち良くしてあげるからね。
とろっとろの私無しじゃいられない身体にして、末永～く養ってもらわないとね～。

(耳かき終了)

そろそろ綺麗になったかな？
じゃあ仕上げに、ふー。
どう？気持ち良かった？
……えへへー、そっかそっか～。

じゃあ、反対向いて、ごろ～ん。
よ～しよ～し、いい子だね～。
じゃあこっちも、やっていくね～。

(反対側の耳かき開始)

……ね、今日なんか嫌なことあったでしょ。
……味で分かるんだよ～、そういうこと。

……私は人間の世界のことはよくわからないから
あまり力になれないかもしれないけど……
つらくなったらいつでも言ってね。

ぎゅってしてほしい～とか、今日は耳かきしてほしい～とか
そのくらいだったらいつでもしてあげるから。

いつもしてもらってばかりだから、少しくらいお礼したいんだ。

…………どうかな、上手くお礼、出来てるかな？
…………良かった～。色々調べたんだよ？
男の人って何したら喜んでくれるのかな～って。

実はこれ、私もちょっと恥ずかしかったりするんだけど
……というか結構恥ずかしいんだけど
……キミが喜んでくれたなら良かった。

(耳かき終了)

じゃあこっちも最後に、ふー……
はい、おしまい。

ふふ、眠くなってきた？
じゃあ今日は特別大サービス、添い寝も付けてあげる。
一緒にふかふかのお布団で、ゆっくりしようね～。

・台本（ゆるボイ！）
ゆるふわ吸血鬼お姉さんのあまあま労い耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
あまに