耳かき部なる謎の部活に入部したあなた。
部室で出会ったちょいギャルっぽい女の子は、早速あなたに耳かきをしてきます。

(扉を開ける)
たのもー！
……ん？見ない顔。
……あー、もしかして部長の言ってた新人くん？

(主人公のまわりをまわりながら観察する)
ほう……ふむふむ……
確かに綺麗な耳してる……

(唐突に耳に息を吹きかける) ふっ……
反応も良好……と。

いいじゃん、部長のお眼鏡にかなっただけあるね。
じゃ、ちょうど耳かきの練習したかったし、付き合ってよ。
……なんでって、そのために耳かき部に来たんでしょ？
ほら、新人に拒否権はなーい！

(強引に押し倒す)

動くと危ないから、大人しくしててねー？
じゃ、入れるよー。


(耳かき開始)


どーよ、新人くん。あたしの耳かき、気持ちいい？
……でしょでしょー？
これでも耳かきの腕には結構自信あんだよねー。

……え、耳かき屋？なんで知ってんの？
ああ、部長から聞いたのか。
まあ隠してるわけでもないし、いっか。
そ、あたし耳かきの店でバイトしてんだ。

……どんな感じって、まあ、普通に耳かきしたり、耳ふーしたり？
今やってんのと大体同じよ。
これでも店じゃ結構人気な方でさー。
そんな耳かきがタダで楽しめるなんて、新人くんは幸せ者だねー？

え？店で人間相手にやってるならわざわざここで練習する必要ないって……？
ちっちっち、わかってないなあ新人くん。
店じゃお金もらってるし失敗できないでしょ？
でも後輩相手なら好きなだけ実験できるってわけ。

例えば……こことかどうよ？
……あはは！わかりやすすぎ！
喜ぶのは良いけど、危ないから動かないでねー。

へー、そっかー、新人くんはここが好きなのか。
今度お店でも取り入れてみよーっと。


(耳かき終了)


ふー……
あっはは、新人くんは耳ふーも好きなんだね。
そんなに良い反応してくれるとやり甲斐あるなー。
部長が気に入ったのもわかるよ。

んじゃ、反対向きなー？
ほれ、ごろーん。

(寝返りを打つ)

おし、じゃ、こっちもやってきますか。


(反対側の耳かき開始)


いやー、でもうちの部に来てくれてありがとねー。
部長喜んでたよ？
有望な練習台くん見つけたのー！って。

部長、ちょっと変な人でしょ。
耳かきの話になると周り見えなくなるっていうか……
……耳かきオタク？みたいな。

まあその分腕は凄いんだけどねー。
なんたって全国3位ですから。

……ん？マジで？部長のこと知らずに入部したわけ？
耳かきの大会とか、見たことない？
こないだの全国に部長でてたんだけど。
多分あたしたちの中じゃ一番耳かき上手いよ。


ま、でも部長ほどじゃないけどあたしも超人気耳かき店員だし？
もう１人の部員も人気耳かき配信者だし
うちの部は耳かきのオールスターってわけ。
入れたこと、光栄に思いなよー？


自分は何かしなくて良いのかって？
十分練習台として役に立ってんじゃん。
……あー、でも暇なら台本とか書いてみたら？

うちの部がたまに音声作品出してるのは知ってる？
それでほら、あたしたちは耳かきする側だからさ、
正直どういうシチュエーションがウケるかとかよくわかんなくて。

聞き慣れてる側が台本書いてくれると、ありがたいっていうか？
ま、気が向いたらでいいけどねー。


(耳かき終了)


ふー……
あはは、新人くんは不意打ち気味に耳ふーされるのが好きなんだねー。覚えとくよ。
はい、おしまい。

ん－！やっぱ本物はいいねー！反応あるし、マネキンとは全然違うわ。

んじゃ、満足したからあたし帰るね。
また耳かきさせてよ？新人くん？

・台本（ゆるボイ！）
ちょいギャルっ娘の耳かきの練習台にされたい　～耳かき部シリーズ～
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
あまに