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わるい子には教育、しないとね?
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 監禁
公開日2023年06月26日 18:32 更新日2023年06月26日 18:32
文字数
2218文字(約 7分24秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
監禁されてる彼氏
場所
おうち
あらすじ
彼女の家に閉じ込められているあなたは、インターホンの音に反応し、助けを求めた。
しかし、そのドアの向こうにいたのは彼女で……

(使用フリー・改変フリー)
本編
 (SE:インターホン)

 (間)

 (SE:開かないドア)
 (SE:ドアを叩く SOSのモールス信号で繰り返す)

 (SE:鍵が開く)
 (SE:ドアが開く)

ただいま。
……どうしたの、そんな怯えた表情して。

あっ、もしかして、私以外の人が来たと思って、助けでも求めようとしてたのかな?

えー、わかるよ。
私だって、SOSのサインくらい知ってるからね。

あははっ、青ざめるって、こういうことなんだー。
思いっきり顔に出ちゃってるね。

そっかそっか、君は、私たちのおうちから逃げようとしちゃう、わるい子なんだ?

私さ、いつも言ってるよね?
大人しく待っててね、って。

本当は私だって外には出たくないけど、こうやって働かないと生きていけないから仕方なく出てるんだよ?
会えない時間、ずっと寂しいし。

そうやって私が君のことを想ってる間、当の君はどうにかして外に出れないかなとか、そんな事ばっかり考えてたんだ?

ひどいよね。
裏切りだよね。

違うよ?
確かに普段は帰ってきたときにインターホンなんて押さないけど、君のことを試そうとしたわけじゃないんだからね?

ただ、そうした方が君にお出迎えしてくれるかなー、って、おかえりのチューしてくれるかなー、って、期待したんだもん。

そうしたら君は、他の人が来たって勘違いして、ドドドン、ドーンドーンドーン、ドドドン、って、明らかに助けてくださいって感じにドア叩いちゃって。

悲しいよ、私は。

助けを求められるようなことなんてしてないのに、そんなに必死でさ。

これで私だったからいいけれど、本当に他の人で、警察とか呼ばれちゃったらどうするの?
イタズラだったって、私が謝らないといけないんだよ?

ねえ、なんか言うことあるよね。

ほら、ごめんなさいは?
必要ないのに助け求めて、ごめんなさいって。

何? その不満そうな顔。

私のこと傷付けたんだから、謝ってよ。
今日も君のために美味しいご飯作ろうとしてたんだけどなー?
謝るまで、ナシにしよっかなー?

そうだ、ご飯もそうだけど、君がその態度じゃ、拘束の仕方も考えないとね。

えっ、ごめんなさい?

うん、ちゃんと言えたね。
謝れてえらい。

でもさ、今ごめんなさいって言ったのって、拘束はやめてって意味だよね?
君って、わかりやすくて助かるなー。

無理に決まってるでしょ。

ご飯のことは許してあげるけど、拘束は謝ってもダメ。
もうしちゃったことは元に戻らないって、君にわかってもらわないといけないみたいだからね。

だって、自由にしてたらまたドア叩いちゃうでしょ?
次こそは私じゃないかもしれないから、本当に大変なことになっちゃう。

君のしたことはね、私のことを傷付けたのはそうなんだけど、それ以上に君自身の信用を傷付けたことなんだよ?

もうしないって、その言葉、信じていいのかな。
逆にさ、君は私が君のこと愛してるって言ったって、信じてくれないよね。
本当なのに。

もしかすると、私の愛してると君の愛してるが違うのかもしれないけど、せっかくの気持ちだって君に届いてないんだったら、意味ないでしょ?

じゃあ、同じだよね。
私は、まだ君がここから出たいと思ってるように見えるな。

はい、手、出して?
ありがと。

 (SE:手錠)

うん、これで安心だね。
大丈夫だよ?
拘束する分、お世話は頑張ってするから!

どうすれば拘束を解いてくれるか……ふーん、そんなこと言っちゃうんだ。
そうだな、そんなこと考えてるうちはずっと、ベッドの上だからね。

私はいいんだよ?
逃げられちゃうかもって、心配しなくてよくなるんだから。

まあ、外してほしかったら、私にこの君なら、拘束を解いても逃げたりしないって確信させてよ。

きゃー、怖い目だー。
んふっ、今の君じゃ、まだまだかかりそうかなー。

それにしても、懐かしいね。
一緒に暮らし始めたとき、最初はこうだったんだから。

思い出しちゃうね。
そっか、これでも君は大人しくなったのか。

大変だったよ。
手錠が外れないかずっと狂ったようにガンガン音立てながら暴れて、私のことも睨むし、ご飯も食べてくれないし、口のガムテを外せば「ふざけるな」「ここから出せ」ってうるさいし。
それでも手に入れたくて、誰にも奪われたくないくらい大好きな君だったから、いつか私を愛してくれる君になってくれるって信じてお世話し続けてあげたんだっけ。

そのときと比べたら、君もかわいくなったね。
よしよし、いい子いい子。

ちょっとまだイタズラがやめられないけれど、ちゃんと教えればわかってくれるもんね。

なんでまだ、そんなに外に出たがるのか私にはわかんないけど、ゆっくり、そのいらない興味もなくしていこうね。

うーん、もしかして、いつも、外には君を狙うわるーいオオカミさんがいっぱいいるって教えちゃってるから、かえってそのわるーいオオカミさんが気になっちゃうのかな?

そうだよね、怖いものって嫌だけど、気になっちゃうもんね。
知らないものって、知りたくなっちゃうもんね。

わかった!
じゃあさ、今日、ご飯の後で教えてあげる。
オオカミさんがどんなものなのか。
だって、気になっちゃうもんね?

私がオオカミさんになってあげるから、オオカミさんごっこして、どんなにオオカミさんが怖いか、身をもって感じさせてあげる。
それで、ここがそんなオオカミさんから守られてる安全な場所だってわかってもらうの。

そうしたら、すぐに拘束も外せるようになるかな?
あははっ、そんな顔しちゃって。
そうだね、楽しみだね。

それじゃ、ご飯の準備してくるから、大人しく待っててね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
わるい子には教育、しないとね?
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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