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同級生のJKは大好きな人の「遺書」を読んでしまい……?
written by らくがき
  • シリアス
  • 片思い
  • 少女
  • ヤンデレ
  • ストーカー
  • 友達
  • ギャグ
公開日2024年01月29日 19:31 更新日2024年01月29日 17:38
文字数
1886文字(約 6分18秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
遺書を読む少女
視聴者役柄
手紙を残した僕
場所
主人公の家
あらすじ
主人公のことを探していたヒロインは、机の上に置いてある手紙を発見します。
どうやらそれは主人公の残した『遺書』のようで、ヒロインは哀しみに浸っていきます。

手紙の内容が読まれることで少しずつ事態が分かっていき、そして最後には……
本編
あれぇ、あいつ、どこにいっちゃったのかなあ。

家中探してもどこにもいないし……って、あれ?

これ、なんだろう。

……手紙?

(以下、「」の中は手紙を読んでいるような様子で)

ええ~っと?

「この文章を読まれる頃には、僕はもう、この世にいないと思う」

はあ!? 何これ……もしかして、遺書??

ま、まさか……っ

あいつに限ってそんなことするわけない……よな?

「最近、身の危険を感じている。

ふとした瞬間に視線を感じたり、背後からつけられている気配を感じることがある。

最初は気のせいだと思っていたけど、どうやらそうではなかったようだ」

これって……ストーカーにつけられてたってことだよな?

あいつがそんな目にあってただなんて……知らなかった。

まったく、どうしてあたしに相談してくれなかったんだぁ?

……でも、変だな。

あたしの知る限り、あいつの周りに怪しいやつは一人も見なかったはずだけど……

「あるとき、私物がなくなっていた。

最初のうちは筆箱の中身とか、ハンカチだったから、なくしただけだと思っていた。

だけど、これは気のせいなんかじゃない。

僕はある日、ストーカーの存在を確信した。

体育の授業で水泳があったとき、教室に帰ってくると、さっきまではいていたパンツがなくなっていた。

ストーカーは間違いなくいる。

その事実を知ったとき、僕は恐怖で震えが止まらなかった。

犯人は自分の知っている人物かもしれない。

僕は怖くて怖くてたまらない」

(※怯えるような様子で、少し声を震わせながら)
そ、そうか。

私物がなくなっていた……か。

それはたしかに怖いよな。

どこの誰かもわからないやつにずっと追いかけられて、盗みまで働かれたらそりゃ、怖いよな……

「このままだと、僕はいずれストーカーに襲われるだろう。そんな卑劣な奴の手にかかって死ぬくらいなら、

(※驚愕した様子で読む)僕は自ら命を絶とうと思う。

両親や友人には本当に申し訳ない。さようなら」

(数秒の間)

(※呟くように)
……まさか、死ぬなんて…………

(※段々語気を強めて)
あ、あたしのせいだ。

あたしがあいつのことをストーカーしてたから……あいつは死んじまったんだ。

う、嘘だッ! 嘘だと言ってくれよ……

なにも、死んでしまうなんて思わないじゃないか……ッ!

(数秒の間)

……仕方がなかったんだ。

あたしの胸の中で、あいつへの想いが止まらなくなっていたんだ……

ずっとあいつのことが気になって、授業中に目で追ったりしているうちに、休日の間まであいつを追いかけるようになった。

それだけじゃ満足できなくって、筆箱の中身の小物とか、あいつの匂いがついたものが気になり始めて……

最初はちょっと借りるつもりだったのに、段々エスカレートしていったんだ。

それが、まさかこんなことになるなんて……

(数秒の間)

(※次の指示まで:ヒステリックな様子で)
……あたしが殺したんだ。

……あたしのせいで、あたしのせいであいつは死んだ!

ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!

死ぬ必要なんてなかったんだ!

あたしが死ぬべきだった。

頼む……

どうか……誰かあいつを生き返らせてくれよ。

あたしが代わりに死んでもいいから、あいつを……あいつを生き返らせてくれ!

あたしがあいつのこと尾行して、小物を盗んだり、下着を盗んだりしたんだ。

たしかにそれは事実だけど……あいつを苦しめるつもりはなかった!

だから、だから返して……返してくれよ
(※ヒステリック終了)

(突然扉が開く)
(SE:バタンと扉が開く音)

……え?

……うわあっ! ……お、お前、なんでここにいるんだよ!!

ってか、何で生きてるんだ!?!?

……ここは俺の家だ、だって?

いや、いやいやいや、この手紙の話だよ。

「命を絶つ」って書いてあるじゃねーか!

……は? これは小説?

興味があってちょっとだけ書いてみたぁ~~~~?

ふ、ふざけんなよ! こんな紛らわしい話……ッ!

(数秒の間)

……で、でも、よかった。

よかった……! お前が生きてて、本当に良かった……!

現実では自殺なんて、絶対にしないでくれよな?

何があってもあたしはお前の味方だから。

どんなことがあっても、あたしはお前のそばにいる。

お前がどれだけ落ち込んでても、傷ついていても、あたしがお前を支えてやるから。

お前を絶対に守ってやるから……。

だから……これからはずっと一緒だよ。

いつまでも、いつまでもず~っと一緒だよ。

(終わったと見せかけて、少しの間)

……え?

……それはそうと、さっきのストーカーの話は本当かって?

扉の向こうから全部聞こえてた?

(※すっとぼけた様子で)
え~~っと、一体何の話かな?

……ち、ちなみにどこから聞いてたんだ?

ぜ、全部?

全部……かぁ。

い、いや、違うんだ、違うんだよ。

その……これは、ちがくてぇ……

……と、とにかく、あたしはお前の味方だからな!

これからも、ず~っと! ずっと一緒にいような! ははっ!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
同級生のJKは大好きな人の「遺書」を読んでしまい……?
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
らくがき
ライター情報
2024年からフリー台本を書き始めた、新米のフリー台本書くマンです。
pixivでもフリー台本を投稿しています。

まずは100本を目標にいろいろなジャンルの台本を書こうと思っています。
読む人が読みやすく、いい台本をたくさん作りだせるように頑張ります!
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