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ヤンデレにサプライズなんて仕掛けるべきじゃなかった
written by らくがき
  • 嫉妬
  • カップル
  • 恋人同士
  • ヤンデレ
公開日2024年02月21日 23:20 更新日2024年02月21日 23:20
文字数
1738文字(約 5分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ヤンデレ彼女
視聴者役柄
サプライズを仕掛ける僕
場所
主人公の家
あらすじ
あなたは彼女にサプライズを仕掛けようとします。
しかし、あなたの行動に勘付いたヒロインに浮気を疑われてしまいます。
サプライズは成功しますが、なんだか不穏な空気に……
本編
お、いたいた。

ごめーん、またせちゃったね。
ちょっと……用事ができちゃってさ、片付けしてたの。

うん、大丈夫。
じゃ、今日も一緒に帰ろっか。

***

それで~、授業中に居眠りしてたら教師にめちゃくちゃ怒られてさぁ~
数学の授業だったんだけど、絶対いつもの面白くないギャグで滑った腹いせだよねw

……ってねぇ、聞いてる?
なんか……さっきから、凄いそわそわしてるけど。

どうしたの? 心配事でもあるの?
それとも私、何か変なこと言っちゃったかな?

大丈夫だから気にしなくていい……。
ふうん、そっか。

……ねぇ、もしかして、あの女のこと?
あの女だよ。君と同じクラスで、よく話してる子。

はあ……私、知ってるんだから。
先週の日曜日、私に内緒でその子と二人で出かけてたでしょ。

何で知ってるかって?
別に、それは君が知らなくていいことだよね。

そんなことより、私みたいな彼女がいるのに、どういうつもりなの?
私、ちょっと傷ついたんだけど。
君は私に隠し事するようなタイプだと思ってなかったからさ。

……へぇ、そうやって誤魔化すつもりなんだ。
別に、隠さなくていいんだよ?
君、その子のことが気になってるんだよね?

ねぇ、いいから早く正直に話してよ。
本当に私が好きなら、話してくれるよね?

あと少しだけ待ってて欲しい……?
ダメ。今話して。

(数秒の間)

ふうん、本当に話すつもりはないんだ。

酷いよ……私に隠し事するなんて。
君だけはずっと私の味方だって、信じてたんだけどなぁ……。

……まあ、いいや。
どうせ、あの女とはもう会えないと思うし。

どういう意味かって? だから、それは君は知らなくていいんだよ。
君が正直に話さないんだったら、私だって話す必要はないよね?

ふふっ、ほら、お家に帰ろう?
今日は君の家、泊まっていくから。

いいよね? うん、じゃ、早く行こう。
帰ったら、きっちり話してもらうから……。

****

(SE:玄関の扉が開く音)

あれ……君の家、随分と真っ暗だね。
まだ日が暮れてないのに、カーテン閉め切ってるし……
えーっと、電気電気……

(SE:カチッというスイッチの音)

……きゃっ!
え、なにこれ?

誕生日おめでとう……?
サプライズ……パーティー?

そっか……今日、誕生日だったんだ。
私、君のことばっかで、そんなこと忘れてた……。
……ありがとう。本当に嬉しいよ。
私のために、こんなにたくさん準備してくれてたんだね。

うわあ、飾りつけ、綺麗だなぁ。
私、こんなことしてもらったの、人生で初めてだよ……!

え、なに、この箱。私に?
あ、開けていいかな。

(箱を開ける)

わぁ~! 猫ちゃんがのマグカップだ!
私がよく君の家に遊びに来るから……?
これ、すっごく可愛い……君が選んでくれたの?

え、同じクラスの女子に選ぶのを手伝ってもらった?
あ、あー、先週の日曜日のやつはそういう……

え、ううん、何でもない。
別に……大丈夫。

……ごめんね、さっきは変な疑いかけちゃって。
まさかサプライズパーティーをしてくれるなんて、思ってもみなかったからさ。

え、そういえばさっきの「あの女とはもう会えない」っていうのは何だったのかって?
ん、う~ん……ま、まあ、いいじゃん、それは。

(※小声でボソッと)
もうどうせ会えないんだし……

あ、これって有名なスイーツ屋さんの袋じゃん!
もしかして、ケーキまで買ってきてくれたの!?
ほら、一緒に食べようよ! 私、準備するの手伝うから……

(数秒の間)

はぁ、君はそんなにあの女のことが気になるんだね。
仕方ないなぁ……嫉妬しちゃうなぁ……
じゃあ、本当のことを話すとね。

あの女は……もう君と会えないようにしたんだ。
どこか別の……遠い場所に行ってもらったの。

まあ、しょうがないよね。
いくら理由があったにしても、君とあんなにべたべたしてたわけだし、当然の結末だよ。

どうしてそんな青ざめた表情をしているの?
それに、もしかして怒ってる?


殺したのかって……?


ふ……あははははははははは!
君ったら、やっぱりかわいいね。

冗談冗談……! 流石の私でも、人殺しなんてしないよ!
もう……心配性なんだから。

ほら、今度こそ一緒にケーキ食べよう?
せっかくの私の誕生日なんだから、もっといちゃいちゃしたいなー♡
さあさあ、君はお皿とってきて~!

(※小声で)
ははは……ま、あの女はもう学校来ないから、会えなくなるのは本当なんだけど。

おっ、ありがとう~!
うふふっ、楽しいねっ! これからはもーっと君と一緒にいたいなぁ~
愛してる……ず~っと、ず~~~~っと、ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレにサプライズなんて仕掛けるべきじゃなかった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
らくがき
ライター情報
2024年からフリー台本を書き始めた、新米のフリー台本書くマンです。
pixivでもフリー台本を投稿しています。

まずは100本を目標にいろいろなジャンルの台本を書こうと思っています。
読む人が読みやすく、いい台本をたくさん作りだせるように頑張ります!
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