貴方は友達の彼女の誕プレを買うために、元カノである後輩を呼び出した。彼女以外、頼りになる女の知り合いがいなかったからである。意外にも彼女とはすんなり買い物を済ますことができ、帰路についたが、なぜかそこで彼女の家でお茶をすることになって…？

あ、ども…こんちわっす、先輩。
お久しぶりっす。


まぁ、はい…そうっすね。
あの時別れて以来っすね…


とりあえず今日はなんでしたっけ？
寄り戻すとか、そういう話じゃないっすよね？


あー、そうでしたね。
まぁそれくらいならいいっすよ。
手伝ってあげます。


先輩も相変わらずお人好しっすね。
友達の彼女の誕プレ買ってあげるなんて。


へー、ちゃんと顔見知りなんすね。
彼女、友達とはラブラブな感じでした？


うわー、マジっすか。
先輩の前でも堂々とキスを…


先輩、友達と彼女さんに
置き物だと思われてるんじゃないっすか？


あー、否定しないんすね。
それ、悲しくならないっすか？


(ため息)


先輩…別れた分際で言うのもアレっすけど、
お人好しもほどほどにしといた方が
いいっすよ。便利屋としてこき使われるのが
オチっすから。


ま、先輩が納得してるんなら
別にいいっすけどねー…


じゃあちゃっちゃと誕プレ買って
帰りますかー。家でゴロゴロしたい
ですし。


……先輩、相変わらずそういうの
自然にやるんすね。もうアタシ、
彼女でも何でもないのに…


まぁいいですけど。先輩に
そのまま荷物預けときますね。
荷物持ち、よろしくお願いします。


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あー、彼女さんってそういうタイプなんすね。
じゃあこれなんかどうっすか？


はい。先輩の話を聞いた限りの彼女さんの
イメージに合ってると思うんすけど。


これにします？じゃあ決まりっすね。


アタシ、ここで待ってるんで、
サクッとお会計済ましてきちゃってください。


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あー、ここまででいいっすよ。
送ってくれてありがとうございます。
そんじゃ、アタシはこれで。


…何すか？そんな名残惜しそうな顔して…


いや、無理っすよ。アタシと
先輩がやり直すのは…


だってアタシ、先輩のこと
好きじゃなくなったっすから。


先輩のこと、もう男として
見る自信ないんで。


ちょっとキツイこと言いましたね。
申し訳ないっす。


けど本当のことっすから。
先輩には悪いっすけど…


あ……えと、先輩。
その、罪滅ぼしってわけでも
ないんすけど、うち上がってきます？


はい。お茶くらいなら出しますけど…
どうします？


あざっす。じゃあ家、すぐそこなんで
ついてきてください。


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どうぞ…まぁただの市販の緑茶なんすけど…


…なんか久しぶりっすね。
二人でこうやってまったりするの…


あー、そうっすねー。付き合ってた頃は
まったりどころか、ダラダラしてたこと
多かったっすもんねー。


そーそー。比喩抜きで一日中寝てたこと
ありましたし。ホント懐かしい…


あ…やー、なんかしんみりさせて
すんません。


アタシのキャラじゃないっすよね、
こういうの…あは、あはは…


…先輩、相変わらず優しいっすね。


ダメっすよ、別れた女にそういう
言葉かけちゃあ…寄り、戻したくなる
じゃないっすか。


(隣に座る)


ねぇ、先輩…先輩って
今でもアタシのこと、
好きなんすか？


そうなんすね…じゃあやっぱり
寄り戻すしかないっすね。


こっち向いてください…ンッ…


(ディープキス)


先輩…さっきは突き放すようなこと
言ってごめんなさい。


ホントは全然先輩に対する
気持ち冷めてないんすよ…


先輩が寝取られた時、アタシ
本当にショックで…目の前が
真っ暗になって何も考えられなくて…
ただ先輩を責めることしかできなくて…


そのまま別れて…しばらくは
先輩のこと、忘れようとしてたんす…


けど、後から別れたのがじわじわ効いて…
先輩がそばにいないのが寂しくて寂しくて
たまらなくなってきて…


アタシ、先輩のことが本気で好きだったんだなって、後からわかっちゃったんすよ…


今日先輩からメールで買い物にお誘い
いただいたのだって、ホントは信じられなかったんすよ…何度もメール見返したくらいですし。


だからギリギリまで迷ってたんす…
先輩の誘いに応じるかどうか…


だって…別れる時あんだけ
先輩のこと口汚く罵ったんすよ？


今さらどのツラ下げて会えば
いいってんですか…


ホントは分かってたんすよ…
先輩は好きで寝取られたんじゃないって。


あの時の本気で謝ってる先輩見たらわかります。


けどアタシは自分のことばっかで
先輩の謝罪なんて聞こうとしなかった。
傷ついてる自分が可愛かったんすよ。


だから…こうしてまたお誘い
いただいたのは、すごい嬉しいんす。
本気で感謝してるっす。


先輩、アタシにもう一度チャンスを
くれたってことでいいんすよね？


嫌っす。もう待たないっす。


どれだけこの日を待ちわびたか…
先輩がいなかったこの一年は
夜も眠れなかったんすよ？


はい…目の隈すごいでしょう？
ヤバいっすよね。ここ一年まともに
寝れてないもんで。


むしろ、先輩と別れた時の夢、
今でもよく見ますし。そんで
飛び起きてはの繰り返しで…


後悔ばっかり募っていくんすよ…
先輩のこと考えると…


アタシ、先輩がいないとダメみたいっす…


もう先輩はアタシにとって
麻薬みたいなモンすから…


少しでも先輩にアタシを想う気持ちが
残ってるなら…アタシを抱いてください。


先輩にならめちゃくちゃにされても
構いませんから…


どんなことでもいいんで
先輩を傷つけた償いをさせてほしいっす…


先輩がほしいって言うなら
アタシの持ってるもの、何でも
あげるっすよ？


腕でも足でも胸でも尻でも…
本当に何でもあげるっすよ？


先輩がアタシに望むもの全部あげるっすから…
もう一度アタシと繋がってください。
お願いします…


(抱きしめられる)


先輩…アタシを受け入れてくれるんすね？


嬉しいっす…
マジで言葉にできないくらい…


先輩…アタシ、ずっと一緒にいますから。


どんなことがあっても
別れたりしないっす。


もしまた、先輩が寝取られても
先輩が悪いなんて全く思わないっす。


むしろ先輩を傷モノにした女の方を
潰してやりますから。


大丈夫っす…アタシはずーっと
先輩の味方っすから。


大好きっすよ、先輩…
もう一度アタシとキスしてください。


(キスされる)


ふふふっ…また先輩と一緒だ。
今日は人生最高の日っすね。


改めて恋人としてよろしくお願いしますね…
せーんぱい♡

・台本（ゆるボイ！）
いつも通りかと思っていた元カノの後輩は、実は取り返しのつかないレベルで闇堕ちしていた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎