高額の報酬に目が眩んだ狩人の男は、ターゲットのエルフを狩ると宣言した上で、彼女を狙撃する。ところが、男の銃弾は全く効かず、逆に追い詰められることになってしまって…？

(発信)


あ、出た出た。ハンターくん、はろ〜。今日も元気してる？


あはは、そんな邪険にしなくてもいいじゃん。


てか、そんな冷たい言動とられると、逆にゾクゾクするんだけど。


用事？決まってんじゃん。


今日こそハンターくんを捕まえてあげる。それが言いたかったの。


うん、本気。あんな熱烈な求婚されたらさぁ、誇り高き種族のエルフとしては答えないわけにはいかないじゃん？


え？あれ、普通に愛の告白でしょ？


あたしを狩るって息巻いてたじゃん。


おまけに、あっつあつの鉛玉をあたしの眉間にぶち込んでくれたし。まぁ、効かないんだけど。


ハンターくんの本気、しっかり伝わったから。


お礼にあたしからラブレター、プレゼントしてあげる。いくよ…


(男の隠れ家の壁をぶち抜いて矢文が飛んでくる)


そっちに届いた？あたしの矢文…


どう？あたしの気持ち、伝わったかな？


うん。あたし、ハンターくんと結婚したい。


結婚して、一緒に幸せな家庭築こ？


あ、子どもは最低三十人は欲しいなぁ。


子育てなら任せといて。育児に関しては、ママにいっぱい鍛えられたから。


あ、気づいてくれた？


そうそう。婚姻届も一緒にくっつけといたからさ、それにサインしてくれていいよ♡


あっ、ちょ！破り捨てることないじゃん！


ま、いいけどねー。予備として十枚以上は持ってきてるから。


ていうかさー、そろそろ本気で捕まえに行ってもいい？


ずっとこうして遊んでるのも楽しいけど…そろそろ腰を落ち着けたいなーって。


(男が電話を一方的に切って隠れ家から逃げ出す)


ふふふっ…鬼ごっこ再開かぁ。


エルフの眼からは逃れられないってこと、たっぷり教えてあげなきゃね♡


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(物陰に隠れていた男の背後から声をかける)


ハンターくん、はろ〜。こんなところで休憩中？あたしも一緒にやーすもっ！


あ、何でここがわかったかって？


そりゃあね？エルフの視力は、人間の倍以上あるし。


ハンターくんがちょこまか逃げ回ってる姿、とっても可愛かったよ♡


物陰に隠れて、ちょっと安心してる顔も可愛かったし…どれだけ、あたしを夢中にさせれば気が済むのかなぁ？


はいはい、鬼ごっこはもう終わり。ギュー♪


(逃げようとする男を抱きしめる)


はーい、鬼ごっこはあたしの勝ち♡


そういうわけで…勝者特権でハンターくんに命令。


君、今日からあたしのお婿さんね♡


もちろん。君だって最初からあたしと結婚したかったんでしょ？


だから、あんな手やこんな手を使って、あたしに立ち向かってきた。違う？


力の差を思い知って、逃げに徹するのも良い判断だったね。おかげでいっぱい楽しめたし。


ハンターくんも、もう屋外でのプレイは十分楽しんだでしょ？


これからは屋内で、あたしと子作りプレイしよ♡


いっぱい気持ち良くしてあげるから、安心してね♡


あ、身体の力、抜けてきちゃったね。


囁きに魅了魔法を仕込んどいたからさ…抵抗する気力どころか、逆にあたしに身体を委ねる気になってきたでしょ？


我慢しなくていいって。我慢は身体に毒だから。


お嫁さんとして君の全部、受け止めてあげる。


婚姻届のサインは後ででいいから…今は婚前交渉をきっちりやろ？


大好きなハンターくん…これからはずーっと一緒だからね？ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
独身のお姉さんエルフを狩ろうとしたら、熱烈プロポーズを受けてしまった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎