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花魁牛鬼と駆け落ちして、川に沈む
written by 松平蒼太郎
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公開日2023年05月08日 21:02 更新日2023年05月08日 21:02
文字数
865文字(約 2分53秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
花魁
視聴者役柄
場所
川辺
あらすじ
男は物の怪である花魁の女と駆け落ちしていた。追っ手を撒いた安堵から、男は思わず女を抱きしめる。男の言葉に感極まった女は、自分ごと男を川に突き落として…?
本編
(川の淵まで走る)


はぁっ、はぁっ…


こ、ここまでくればなんとか…


えぇ…追っ手もここまでは来ねえでありんしょう。


ふふっ…それにしても流石でありんす。


足手まといのあちきを連れて、ここまで逃げおおせたでありんすから。


はい。本当に助かりんした。


けど…主さんはこれでようござりんしたか?


御家を捨てて、身一つであちきと駆け落ちして…この先のことなどは…


(男に抱きしめられる)


あっ…その、主さん…?


急に抱かれると驚いちまいます…


…ふふっ。主さんらしいでありんすね。


あちき、主さんについていって、本当にようござりんした…


えぇ…たくましゅうて勇敢で、全てを捨ててあちきを選んでくれて…


そんな主さんがあちきは大好きでありんす。


愛してやす、主さん…この川に沈めたいくらいに、ね?


(自分ごと男を川に突き落とす)


あははっ…!主さぁん、よくここまであちきを連れてきてきてくれんした…!


あちきが牛鬼という物の怪であることは、ご存知でありんすね?


恐ろしい物の怪であると知りながら、主さんはあちきに惜しみなく愛情を注ぎ、身体まで抱いてくれんした。


そんな愛しい主さんをあちきだけのモノにしとうて…あちき以外の女に触らせたくのうて、主さんをここまで誘いんした。


えぇ…最初からこれが目的でありんした。


主さんをあちきの棲み家に連れ帰るため…主さんに駆け落ちを決意させんした。


ご自分の家ごと捨てて、あちきをここまで連れてきてくれて…とっても感謝してやす。


大丈夫…あちきの妖力を体内に取り込めば、水中にも適応した身体になりんす。唇、失礼いたしやす…


(ディープキス)


頑張っておくんなんし…苦しいのは今だけにござりんす。


妖力が身体に馴染めば、すぐ楽になりんすから…もうしばらくの辛抱でござりんす。


ふふっ…息苦しゅうのうなりんしたか?


えぇ。あちきの妖力が身体に馴染んだ証拠でありんす。


これで主さんはあちきと同じ物の怪…化け物になりんした。


もう人界に未練はのうなりんしたね?


うふふっ♪ それはようござりんした。


えぇ…このまま水の底まで共に落ちていきんしょう…?


底には主さんとあちきの二人だけ…他に邪魔する者はおりんせん。


水の底で二人きり…永遠に愛し合いんしょう…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
花魁牛鬼と駆け落ちして、川に沈む
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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