- 告白
- 甘々
- 純愛
- 幼なじみ
- クリスマス
公開日2025年12月12日 17:34
更新日2025年12月12日 17:34
文字数
1975文字(約 6分35秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
幼馴染
場所
駅までの道すがら
あらすじ
「青春してるヤツ参加禁止! 独り者集合クリスマス会!!」
……などという戯けた集まりを最初にやってから何度目の冬かは忘れたが。
気づけば今年の参加者は、自分と幼馴染の2人だけ。
「……むしろよかったよ。
あんたが最後まで残ってくれて」
もしかすると。
この結末は最初から決まってたんじゃないか。
だとしたら、ここに来るまで随分時間がかかったものだ。
……などという戯けた集まりを最初にやってから何度目の冬かは忘れたが。
気づけば今年の参加者は、自分と幼馴染の2人だけ。
「……むしろよかったよ。
あんたが最後まで残ってくれて」
もしかすると。
この結末は最初から決まってたんじゃないか。
だとしたら、ここに来るまで随分時間がかかったものだ。
本編
(クリスマスイブの夜)
(暖房の効いたレストランから寒空の下へ)
ふ〜……!
ごちそうさまでしたァ〜……!
(最寄駅に向かって、のんびり歩き始めながら)
いや〜、いいお店教えてもらったな〜!
こんなにお腹いっぱいになって、おまけにお酒もちゃんと飲んで。
それでこのお値段は良心的ってレベルじゃないよ……結構ちゃんとしたイタリアンだったのに、これはすごいって。
……なんていうか、さすが、って感じ。
いやさ?
私だって、目が利かないわけじゃないと思うんだけど、こればっかりは敵わないなって話。
昔ッからそうじゃん。
隠れた名店とか、老舗なのに手頃なお店とか、そういうの見つけることに関しては、あんたの右に出る奴に会ったことないんだよね。
ここまでくると立派な才能だと思うよ。
おかげさまで、楽しいクリスマスイブを過ごさせてもらいました。
(満足そうな笑顔の彼女は)
(信号待ちの間に、ふと、目を伏せた)
……結局、さぁ。
最後まで、私たちがが残ったね。
最初は何人いたっけ?
このクリスマス会。
十人くらいはいたよね、確か。
それが、だよ。
一人、また一人、いい相手を捕まえたやつからいなくなって。
気づけば私たち、幼馴染同士の余り物二人が残されたってわけだ。
……あはっ、なにそれ。
「ごめん」の意味がわかりませーん。
もしかしてそちら側からは、この顔が嫌がってる顔に見えたのかな? ん?
どうなのよ、ほら。
私の目を見て答えてみなさいって。
……ふふん。
でしょ?
嫌だったら私はここにいないよ。
寒い中わざわざカップルだらけの夜の街に出かけたりしない。家で寝てる。
そういうやつだって、お前が知らないわけないじゃん。
……むしろよかったよ。
あんたが最後まで残ってくれて。
(その声がやけに淑やかで)
(どう言う意味、と尋ねてみる)
ん〜?
どういう意味って、そりゃあもちろん、そういう意味だよ。
……とか、偉そうなこと言っときながら、私もちゃんと分かったのは最近になってなんだけどね。
それこそ、今年のクリスマス会の参加者は二人だけだって知った時に、やっと整理できたというか、納得できたというか……。
……たはは、う〜ん、照れくさいな〜!
言葉にするって厄介だねぇ、今更ながら。
……ホッとしちゃったんだよ。
お前が誰かに持っていかれて、私だけ、ひとりぼっちで置いていかれる。
そんな未来が来なくてよかった。
そうなる前に気づけて、本当によかったなって。
(大きく大きく、白い息を吐いて)
土台、無理な話だったんだよ!
お前以外から選ぶなんて。
昨日今日に知り合ったばっかの奴を、何年も何年も側にいてくれた奴よりも近くに置くなんて、私にはできないよ。
そりゃあ、余り物にもなるわって感じ。
口ではあーだこーだ言いながら、ハナっから探す気なんてなかったんだもの。
……なに、その顔。
そんな意外だった?
それとも、迷惑だったかな。
……よかった。違うんだ。
でも、それじゃあなんでそんな難しそうな顔してるの?
……ふーん……。
いやはや、その自信のなさはあんたらしいっていうか、相変わらずっていうか。
まあ、確かに。
私が知り合った人たちの中に、あんたより顔がかっこいい人はいたよ。
あんたより背が高い人もいた。おしゃれな人もいた。
お金を持ってる人もいたし、頭がいい人もいた。
……だけど。
君より欲しい言葉をくれた人はいなかった。
君より心地いい時間をくれた人はいなかった。
いて欲しい時は隣にいてくれて、一人になりたい時は何も言わずに離れてくれる。そんな人、君しかいなかった。
当然といえば当然なんだけどね。
付き合いの長さが違うんだもの、お互いに勝手知ってて当たり前。
でも、私にとっては、それが全部。
……何度も何度も喧嘩して。
いっぱい、一緒に笑ったじゃん。
見つかりっこないっつーの。
そんなあなたより、大切な人なんてさ。
(恥ずかしそうに、くしゃりと頬を綻ばせて)
は〜!
なーんで今更こんなこと、真正面から言ってるんだろ!
もうちょっとこう、さりげな〜く伝えるつもりだったのにな〜!
やれやれだけど……まあ、これはこれでいいってことにするか。
せっかくのクリスマスだしね。
一風変わったプレゼント、ってことで。
……ふふん。
バカめ、素直に受け取ったな?
あ〜あ、もう返品できないぞ〜?
……だから、まあ。
せいぜい大事にしてやってね。
(少し、歩を早めて)
さ〜て!
例年通り、イルミネーションでも見に行くとしますか!
ちょっと急がないと終電が怪しくなってきちゃうしね。
……え?
……あー……うん、そうだね。
どうせなら、手、繋いで行こっか。
(手を繋いで歩きながら)
(ふと、彼女は戯けた様子で)
……ふふ。
こうして、最後に残った余り物も、きれいに片付きましたとさ。
めでたし、めでたし。
メリークリスマス。
……なーんてね。
(楽しそうに微笑んで)
(繋がった手の指先に、そっと、密かに力を込める)
(暖房の効いたレストランから寒空の下へ)
ふ〜……!
ごちそうさまでしたァ〜……!
(最寄駅に向かって、のんびり歩き始めながら)
いや〜、いいお店教えてもらったな〜!
こんなにお腹いっぱいになって、おまけにお酒もちゃんと飲んで。
それでこのお値段は良心的ってレベルじゃないよ……結構ちゃんとしたイタリアンだったのに、これはすごいって。
……なんていうか、さすが、って感じ。
いやさ?
私だって、目が利かないわけじゃないと思うんだけど、こればっかりは敵わないなって話。
昔ッからそうじゃん。
隠れた名店とか、老舗なのに手頃なお店とか、そういうの見つけることに関しては、あんたの右に出る奴に会ったことないんだよね。
ここまでくると立派な才能だと思うよ。
おかげさまで、楽しいクリスマスイブを過ごさせてもらいました。
(満足そうな笑顔の彼女は)
(信号待ちの間に、ふと、目を伏せた)
……結局、さぁ。
最後まで、私たちがが残ったね。
最初は何人いたっけ?
このクリスマス会。
十人くらいはいたよね、確か。
それが、だよ。
一人、また一人、いい相手を捕まえたやつからいなくなって。
気づけば私たち、幼馴染同士の余り物二人が残されたってわけだ。
……あはっ、なにそれ。
「ごめん」の意味がわかりませーん。
もしかしてそちら側からは、この顔が嫌がってる顔に見えたのかな? ん?
どうなのよ、ほら。
私の目を見て答えてみなさいって。
……ふふん。
でしょ?
嫌だったら私はここにいないよ。
寒い中わざわざカップルだらけの夜の街に出かけたりしない。家で寝てる。
そういうやつだって、お前が知らないわけないじゃん。
……むしろよかったよ。
あんたが最後まで残ってくれて。
(その声がやけに淑やかで)
(どう言う意味、と尋ねてみる)
ん〜?
どういう意味って、そりゃあもちろん、そういう意味だよ。
……とか、偉そうなこと言っときながら、私もちゃんと分かったのは最近になってなんだけどね。
それこそ、今年のクリスマス会の参加者は二人だけだって知った時に、やっと整理できたというか、納得できたというか……。
……たはは、う〜ん、照れくさいな〜!
言葉にするって厄介だねぇ、今更ながら。
……ホッとしちゃったんだよ。
お前が誰かに持っていかれて、私だけ、ひとりぼっちで置いていかれる。
そんな未来が来なくてよかった。
そうなる前に気づけて、本当によかったなって。
(大きく大きく、白い息を吐いて)
土台、無理な話だったんだよ!
お前以外から選ぶなんて。
昨日今日に知り合ったばっかの奴を、何年も何年も側にいてくれた奴よりも近くに置くなんて、私にはできないよ。
そりゃあ、余り物にもなるわって感じ。
口ではあーだこーだ言いながら、ハナっから探す気なんてなかったんだもの。
……なに、その顔。
そんな意外だった?
それとも、迷惑だったかな。
……よかった。違うんだ。
でも、それじゃあなんでそんな難しそうな顔してるの?
……ふーん……。
いやはや、その自信のなさはあんたらしいっていうか、相変わらずっていうか。
まあ、確かに。
私が知り合った人たちの中に、あんたより顔がかっこいい人はいたよ。
あんたより背が高い人もいた。おしゃれな人もいた。
お金を持ってる人もいたし、頭がいい人もいた。
……だけど。
君より欲しい言葉をくれた人はいなかった。
君より心地いい時間をくれた人はいなかった。
いて欲しい時は隣にいてくれて、一人になりたい時は何も言わずに離れてくれる。そんな人、君しかいなかった。
当然といえば当然なんだけどね。
付き合いの長さが違うんだもの、お互いに勝手知ってて当たり前。
でも、私にとっては、それが全部。
……何度も何度も喧嘩して。
いっぱい、一緒に笑ったじゃん。
見つかりっこないっつーの。
そんなあなたより、大切な人なんてさ。
(恥ずかしそうに、くしゃりと頬を綻ばせて)
は〜!
なーんで今更こんなこと、真正面から言ってるんだろ!
もうちょっとこう、さりげな〜く伝えるつもりだったのにな〜!
やれやれだけど……まあ、これはこれでいいってことにするか。
せっかくのクリスマスだしね。
一風変わったプレゼント、ってことで。
……ふふん。
バカめ、素直に受け取ったな?
あ〜あ、もう返品できないぞ〜?
……だから、まあ。
せいぜい大事にしてやってね。
(少し、歩を早めて)
さ〜て!
例年通り、イルミネーションでも見に行くとしますか!
ちょっと急がないと終電が怪しくなってきちゃうしね。
……え?
……あー……うん、そうだね。
どうせなら、手、繋いで行こっか。
(手を繋いで歩きながら)
(ふと、彼女は戯けた様子で)
……ふふ。
こうして、最後に残った余り物も、きれいに片付きましたとさ。
めでたし、めでたし。
メリークリスマス。
……なーんてね。
(楽しそうに微笑んで)
(繋がった手の指先に、そっと、密かに力を込める)
クレジット
ライター情報
シチュエーション台本やASMR台本を主に書いています
シチュボというかボイスドラマというか、リアリティラインは微妙な塩梅ですが、楽しんでいただけると嬉しいです
シチュボというかボイスドラマというか、リアリティラインは微妙な塩梅ですが、楽しんでいただけると嬉しいです
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