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歪んだ彼は、恋人の二股を責め立てる
written by 呂綺
  • 嫉妬
  • ヤンデレ
  • ストーカー
  • 拘束
  • サイコパス
  • 浮気
公開日2021年07月12日 00:48 更新日2021年07月13日 20:24
文字数
1857文字(約 6分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
浮気した彼女を換金して責め立てる彼氏。
だが少しずつ、真実が明らかになっていく。
本編
※アレンジ自由、使用自由のフリー台本です。
リップシーンの省略などもご自由に。


ねぇ、なんで僕がこんなに怒ってるか分かる?
……分からないの?

そんなに必死に首を横に振ってさ。
息、苦しい?
口にタオルで猿轡してるんだから、苦しいよね?
だけどね、僕の方が何倍も何百倍も苦しいんだ!

最愛の恋人に二股をかけられて、しかも僕じゃない方の男と婚約したなんて……っ、これほどの屈辱はないよ。
その手錠は、僕の心を傷つけた罰だ。


(カチャカチャという手錠の音)


ねぇ、君はどうしちゃったの?
僕の知る君は、誰より優しくて真面目で清楚で、二股なんてする女じゃなかっただろ?

あぁ、もしかしてあの男に弱みでも握られた?
自分と付き合わないと、殺すとか言われたの?

だとしても、君が僕以外の男を受け入れ、キスをしてセックスをして婚約までしたのは
許しようがない裏切りだ。

……分かるよね?


【彼女は涙目で必死に首を横に振り、否定する】


はぁ、ここまで説明しても分からないなんて、どうしてそんなに理解力がないのかな。
君は中学生の時から、成績のいい子だったはずだろ?

同級生だった僕は、掲示板に張り出される成績上位者の中に君の名前を見つける度に誇らしかった。
覚えてるかい?二人の出会いを。


【彼は楽しそうに思い出を語り始める】


同級生の不良連中からイジメられていた僕に、君は優しく「大丈夫?」と声をかけて保健室に連れて行ってくれたんだ。

……あの時は、本当に嬉しかったな。

灰色だった学校生活が、一気に華やいで毎日の登校が楽しくなっていった。
それから僕達は恋人として、毎日を幸せに過ごしてきたよね?

僕は君に相応しい男になる為に、勉強も頑張ったし体も鍛えた。
それから高校、大学に上がっても僕達はずっと一緒にいて、愛を育んできたんだ。

何より楽しかったのは、毎日の登下校!
いつも同じ電車に乗ってたよね。

君は恥ずかしがりやさんだから、僕の横に座らず友達とばかり並んで座ってた。
でも、それでも良かったんだ。
僕は友達と楽しそうに話している可愛い君を、後ろの席からずっと見ることが出来たから。

あ、そうそう。

社会人になってからは、たくさんデートもしたよね。
君は会社帰りに毎日バス停前のカフェに寄って、僕はいつも後からそのカフェに入って、君の斜め後ろの席に座ってた。
君は毎回キャラメル入りのコーヒーを頼んでさ、バスの時間まで一緒にのんびり過ごしたね。

そうだ、覚えてる?

高校の時、君にバレンタインチョコを貰った事もあったよね。
君ったらそそっかしいからさ、入れる引き出しを間違えてたよ?
そのせいで僕は色んな男子の引き出しを探す羽目になって、大変だったんだから。

んーもう、さっきから君、何か言いたそうだね?
大きい声を出さないって約束できるなら、猿轡外してあげるよ。
出来る?


【彼女か頷いたのを確認した彼は、口元のタオルをゆっくりと外していく。
すると彼女は蒼白のまま口を開いた】


……え?「貴方誰なの?」って?

僕が誰か分からないって、本気で言ってるの?
この後におよんでそれはないんじゃないかな。
何年付き合ってると思ってんだよ。

二股の上に、記憶喪失のふり?
勘弁してよ。

え、なんて?
中学か高校の同級生にいた気はするけど、名前は覚えてない……って?

(大声で)ふざけんなよ!

(冷静に戻る)あっ、ごめん、大きい声出すなんてよくないよな。

そんなに怯えた顔をしないで。
けど、今のは君が悪いと思うな。
だって、流石に僕の名前を知らないなんて……ありえないだろ。
ずっとずっとずっとずっとずっとずっと、一緒にいたじゃないか。
高校も大学も、君を追いかけて同じ所に行ってあげたのに。

流石に会社までは追いかけられなくてさ。
そしたら同じ会社の同期と、浮気して婚約までしちゃうんだもんなぁ。
参ったよ……。

え、浮気じゃない?
そもそも俺と付き合った覚えがない?
……いい加減にしなよ、僕だってそろそろ本気で切れるよ?


【彼は彼女をベッドに倒し、耳元で病んだ声でささやく】


本当は、こんな乱暴な形はとりたくなかったんだ。
だって結婚するまで、君には清らかなままでいて欲しかったから。
僕はずっと、ずっとずっとずっと我慢してたんだよ?!
それなのに、あんな奴と付き合って、僕の気遣いを台無しにしてくれたよね?!

言っておくけど、今の僕には、君に優しくする余裕はないよ?


【彼は彼女に強引にキスをする】

(無理やりなリップ音)


さぁ、今夜は僕達にとって最高の一夜になるはずだ。
もう僕は我慢をしない。
他の男に汚された君を壊して、壊して、壊し尽くしてあげる。

覚悟はいい?
嫌だと言われても、聞く気はないけどね。


〈終〉
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
歪んだ彼は、恋人の二股を責め立てる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
呂綺
ライター情報
シチュエーションボイス女性向け台本を書いています。
得意ジャンルは、甘々、喧嘩系、ヤンデレ等。
有償販売利用の条件
フリー台本です。アレンジ自由、使用自由です。書き手の「呂綺」の名前だけ、どこかに記載してもらえたら嬉しいです。
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