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彼女は配信者な彼氏に不安になる
written by 呂綺
  • 寝起き
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  • 同棲
  • カップル
  • 恋人同士
  • 配信
公開日2021年07月13日 10:39 更新日2021年07月13日 10:39
文字数
2037文字(約 6分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
配信者として活動する彼氏との、朝のルーティン。
彼氏には有名になって欲しいと思う反面、遠い存在になっていきそうで寂しくなる彼女。
本編
※フリー台本です。アレンジ自由、使用自由です。書き手の「呂綺」の名前だけ、どこかに記載してもらえたら嬉しいです。


***


【夜明け、ベッドの中で微睡む二人】

んー……おはよう
そう、もう朝なんだよ……起きなきゃな、ふぁぁ(大きなアクビ)
それにしても今日は寒いなぁ。でもほらこうやって抱き締めると、お互いの体温を感じて気持ちいいよなぁ。


【そう言って彼は彼女を優しく抱きしめる】


んーっ、ぎゅー。
今日も好き、大好き。
あ、照れてる、可愛い。
ほら、お前も俺の事好きって言って?
だーめ、逃さない。
言わないとぉ、昨日の夜みたいに、今から布団の中に潜り込んで、お前の身体にたくさんキスしちゃうよ?
あ、ほっぺた赤くなってる。
思い出してドキドキしたー?
いっぱい俺によくされちゃって、最後は気絶するように眠っちゃったのも思い出した?


【彼女は恥ずかしがって彼の体を押して逃げようとする。
すると彼はより一層強く抱き締めた】


こーら、何逃げようとしてんの?
ほら言って?
言ってくれなきゃ、俺元気がでーなーいー。


【観念した彼女は「私も好き」だと告げる。すると彼は満足そうな顔をした】


ははは、やっと言ってくれたなぁ。
よーし、元気でた。
さーてと、毎朝恒例のおはようボイスでも投稿するかなー。
スマホはーっと、あっ、あったあった。
あ、分かってると思うけどシーだからね?
じゃあ録音しよ。
んっ、んん(咳払い)

「○○○[おはようボイスの内容は演者様にお任せします]」


【おはようボイスを撮ってる彼氏をくすぐる彼女。彼は台詞を言いながら笑いそうになっている。
そして録音が終わって振り返った】


投稿完了、ってこらー。
録音途中に笑わせようとしたら駄目だろー。
悪い子はお仕置きしちゃうからな?
ほら、ぎゅー。
んーっ、だめ、ほら今からイチャイチャしようよー。
朝だからだめ?
えーいいじゃーん。
ねぇ、ちゅーしよ?ちゅー。


【二人の唇が触れそうになったその時】


あっ!!ああああ!
ごめん、今日は朝から配信するってリスナーさん達と約束してたんだった。
着替えて配信しなきゃ!


【そう言ってベッドからガバッと起き上がった彼は、衣服を着始める。
すると彼女は少しだけ悲しそうに彼を見つめた】


ん?どうしたの?そんなに悲しそうな顔して。
「なんでもない」って、顔じゃねぇよ?
もしかして、俺がお前とのイチャイチャより配信を優先した事、怒ってる?


【彼の言葉に、彼女はブンブンと首を横に振る】


違う?
だったら、どうしたの?
いいよ、遠慮しないで言って?
俺、大好きなお前に嫌がられるくらいなら、今の活動をやめたっていいと思ってるしさ。


【彼女は「辞めてほしいなんて思ってないよ」と言った後、「元々は私がおすすめしたんだし」自分の心を整理するように俯いた】

辞めてほしい訳じゃない?
え、あぁ、そうだったよな。
元々はお前が俺の声を褒めてくれて、こんな活動があるよって薦めてくれたんだよな。
だったらどうして、そんなに切ない表情してんの?
俺、お前が辛い顔してるのを見ると、胸が痛くなるんだけど……。


【彼がそう優しく声をかけると、彼女はポロポロと涙を流し始める。それを見て彼は慌てふためいた】


えっ、ええ、どうして泣いちゃうんだよー?
ほら、俺に伝えたい事があるなら言って?
怒ったりしないから。


【「言ったら、きっと心が狭い女だって思われちゃう」と泣く彼女】


ん?いや、何言われてもお前の事を心が狭いだなんて思わないって、安心して。


【穏やかにそう言われた彼女は、深呼吸した後、胸の内を語り始めた】


うん……
うん……

俺が活動すること自体は嬉しいと思ってくれてるんだ?
それで?
うん……

えっ……どんどんリスナーさんが増えて人気が出るにつれて、俺が遠くに行っちゃう気がして怖かった?
ん?ごめん、意味がわからない、なんでそうなるの?

芸能人みたいに手の届かない存在になりそうだった?!
えええ?!


【彼は驚きの声を上げた後、大きな声で爆笑し始める。
そんな彼を彼女はポカーンとした顔で見つめた】


ごめ……フッ、はははは、笑って、ごめん、はははは。
でも、お前が、可愛すぎて…はははは。


【「なんで笑うの?こっちは本当に不安なのに!」と彼女は頬を膨らます】


あぁっ、ごめん!
そんなに頬を膨らまして怒らないで〜。
だってお前があり得ない心配するんだもん。
そりゃさ、最近チャンネル登録者数とか増え始めてさ、活動の方は順調だよ?
だからって、自分の彼女を蔑ろにする気はないし、まして手の届かない存在になんてならない。
だって俺、こんなにお前が大好きなんだもん。


【そう言って、彼は彼女を強く抱きしめ、後頭部を優しく撫でる】


ほら本日3回目のぎゅー。
それから頭をナデナデしてあげる。
少しは落ち着いた?
あ、幸せそうな顔に戻った。
良かった良かった。

じゃあ俺、今からあっちの部屋で一時間くらい配信してくるから。
えっ、いやお前はベッドから出て着替えなくていいよ。
そのままの状態でいいって。
だってどうせ配信終わったらさ、いちゃいちゃの続き……するだろ?
うん、だから俺が戻ってくるまで、ここで良い子で待っててね。



END
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
彼女は配信者な彼氏に不安になる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
呂綺
ライター情報
シチュエーションボイス女性向け台本を書いています。
得意ジャンルは、甘々、喧嘩系、ヤンデレ等。
有償販売利用の条件
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