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歪んだ愛情ー俺を好きだと言ってよー
written by 呂綺
  • 監禁
  • ヤンデレ
  • ストーカー
  • 拘束
  • 片思い
公開日2021年07月13日 10:36 更新日2021年07月13日 20:26
文字数
2165文字(約 7分13秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
一人暮らしの彼女の部屋に押し入り無理やり関係を持った彼は、自分を愛する事を強要する。
本編
※フリー台本です。アレンジ自由、使用自由です。書き手の「呂綺」の名前だけ、どこかに記載してもらえたら嬉しいです。



*** 

お前って、こんな部屋に住んでたんだな。
カーテンとかピンクで女らしい部屋じゃん


【部屋の中に押し入り、さんざん弄んだ彼は、手首を手錠で拘束してベッドの上に転がしている彼女に話しかけた】


やっとこの部屋に入ることが出来て、今日は最高の気分だ。
はは、お前さぁ、一人暮らしなんだから、帰宅して鍵を差し込む時は周りに注意しなきゃ駄目だろー?
じゃなきゃ俺みたいなヤツに、そのタイミングを狙われて、部屋の中に一緒に入り込まれちゃうぞ。
くく、ははは。

(幸せそうに)散々抱かせてくれて……ありがとな?
毎日毎日、この日を夢見てた。
お前と一つになるところを毎晩妄想してた。
その夢が、今日やっと叶ったよ。
油断してくれて、本当にありがとう!

って、無視かよ。
感じ悪いな。
熱い夜を過ごした仲なのにさ。
とは言え、お前はずーっと手首をその手錠で拘束されてたから、不自由な行為になっちゃったかもな。
でもさ、たくさん達してただろ?
全然感じてないフリをしてたけど、身体はしっかり反応してたじゃねぇか。
ベッドシーツか濡れているのがその証拠だ。


【彼女は虚ろな目で横たわったまま、口を開かない。
彼はキシリと音を立ててベッドの淵に座り、彼女を見下ろす】


そんなに悲しい顔をするなよ。
お前が悪いんだぞ、俺の告白を断ったりするから。
俺がどれだけお前を愛してるか、分かってないんだ。
俺以上にお前を愛する男なんて、絶対にもう現れないぞ?
その事を分からせるにはさ、もうこうやって体に教え込むしかなかったんだよ。


【彼女は唇を噛み締めてだまり込み、彼はそんな彼女を見てため息をつく】


はぁ、強情だなー。
まぁいっか、まだまだ時間はたっぷりあるし。
さてと、そろそろお前のスマホをチェックしちゃおうかな。
俺以外の男とのやりとりなんてあったら、全部ブロックしてやらないと。

(スマホをタップする音)

んーと、メールアプリ…………と、SNS…………も見なきゃなぁ。

ん?(怖い声になり)ねぇ、この男……誰?
え、バイト先の先輩?はい、ブロック決定。

で……えっと……あ、この男は?
大学の先輩?はい、コイツもブロックブロック。

もう面倒くさいから、男の名前らしきやつ、全員ブロックするな?
だってさ、俺が傍にいたら他の男なんていらないだろ?
こうして体の関係から始まったけど、俺のお前への強い気持ちは分かってもらえたと思う。
(優しい言い方で)俺の彼女に……なってくれるよな?


【彼女は悔しさで涙も枯れた目で、彼の方を見る。
憎しみと悲しみと蔑みの混じったその表情から、彼は目を逸らせない】


なんで……そんな目で俺を見るんだよ。
そんな、憎しみを込めた悲しい目で俺を見るな!


【「私は貴方を絶対に好きにならない。いくら監禁されても犯されても、それで相手の気持ちをコントロールするなんて馬鹿げてる」】


なんでそんなに物分りが悪いんだよお前は!!
俺を絶対に好きにはならない?!はぁ?! 
こんな形で気持ちをコントロールするのは馬鹿げてる?!はぁ?!
この俺がっ!こんなに愛してるって、言ってやってんのに!
その反抗的な態度をやめろ!


【「ねぇ友達のままじゃ……駄目だったの?暴力で押さえつけて人を手に入れて、今、本当に……満足してる?」】


(大声で)うるせぇ……うるせぇよ!
友達じゃ駄目だったのって、駄目に決まってるだろ!
ただの友達で終わりたくなかったから、告白したのに!


【彼は大きな声を出し過ぎたせいで、ぜえぜえと呼吸を荒げ、興奮状態になっていく】


なぁ、今すぐ俺の事を好きになったって言えよ。
俺の彼女になるって、永遠の愛を誓うって言えよ。
こうして一晩中愛してやったんだ。
たくさん身体もよくしてやっただろ?
俺に少しは好意を抱いて来ただろ?
素直になれないだけなんだよな?


【彼女はそれでも眉間に皺を寄せながら、彼を睨み続ける。
その憎悪の眼差しに、彼は思わず息を呑む】


……っ、なんで……そんなこわい顔……するんだよ。
分からない、俺には分からない!
愛されるっていうのは、幸せな事なんだぞ?
つまりお前は幸せなんだ。
俺の事好きって言ってくれたら、すぐにその手錠なんて外して自由にするのに……っ!
ほら、言えよ!
言えって!!
(だんだん涙声になってきて)嘘でもいいから、言えよ!
(とうとう泣き出しながら)頼むから……一回でいいから……言ってくれよ……。


【しばらくシクシク泣き続ける彼】


本当は……っ、理解してる……。
お前が俺に気持ちがない事くらい。
こんな形で無理やり手に入れても、心までは奪えないって事も。
だけどさ、お前がいつか俺以外の男と恋仲になるんじゃないかって考えるだけで、気が狂いそうになる。
強い独占欲に、頭が沸騰してしまう。


【彼は両手を伸ばして、彼女を強く抱き締める】


でも、こうして手錠をしたお前を抱きしめていたら、その焦りが落ち着くんだよ。
あぁ、俺の腕の中にお前がいる。
今お前を好きに出来るのは、俺だけなんだって安心できるんだ。
なぁ、お前の命運は、俺が握ってるんだって事、そろそろちゃんと理解できた?

あーもう愛してる、本当に愛してる。

じゃあ最後にもう一度だけ、聞くよ?
今の状況をよーく考えて、俺の質問に答えてほしい。
お前が明日、無事に朝日を見ることができるか、出来ないかは、その答えに掛かってるんだからな。

俺の事……好きになってくれた?


END
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
歪んだ愛情ー俺を好きだと言ってよー
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
呂綺
ライター情報
シチュエーションボイス女性向け台本を書いています。
得意ジャンルは、甘々、喧嘩系、ヤンデレ等。
有償販売利用の条件
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