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あなたの声が好きなんです【犬系彼氏ver】
written by 呂綺
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  • カップル
  • 恋人同士
  • 癒し
公開日2021年07月12日 01:10 更新日2021年07月12日 01:10
文字数
1759文字(約 5分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
ゲーム好きな犬系彼氏は、彼女に甘え家事を怠けて怒らせてしまい……。
本編
※アレンジ自由使用自由のフリー台本です。


(ゲームの音) 

あ、おかえりー。
今日は早かったね。
 
【彼はパソコンの前に座ったまま、顔だけを彼女の方に向けて声をかける。
彼女は「ただいま」と言ったあと、部屋の中を見渡してため息をついた】


ん?なになにー?
(慌てた様子で)あっ、ごめん!
先に帰った方が、洗濯物を仕舞って掃除をする約束だったよね。
すぐにやるって言いたいんだけど、ちょっと待ってて。

この戦いが終わったらするから。


【「ゲームなんて、電源切ってとっとと終わらせたらいいでしょう?」】


もうっ、駄目なんだってー。
これチーム戦だから、キリのいいところまでやらなきゃなんないの!
ゲームをしない君には理解しにくいのかもしれないけど、協力プレイの最中に抜けたら迷惑になっちゃうんだって。


【呆れた彼女は、ゲームに集中している彼氏を放置し、自分でテキパキと家事をこなしていく】


***

(数十分後)


(体を伸ばしながら)んーっ、終わったー!
お待たせしてごめーん、今からやるから。

って、あれ?
洗濯物も、掃除も終わってる……。
え、もしかして君がしてくれたの?

ありがとう〜大好き!


【彼は甘えたくて彼女に抱きつこうとするが、彼女はそれを避けて黙ったままソファに座っていた】


あれ、なんで避けちゃうの?
ほら、ありがとうのギューするから!
ねぇってば。


【彼は彼女の横に座り、くっついていく。】


もしかして、僕がゲーム優先で約束してた家事をしなかった事を怒ってるの?
ごめんね。
でも本当に流れのいい所でやめて、やるつもりだったんだよ。


【「家事をしてから、ゲームを始めるべきだったんじゃないの?子供じゃないんだから」】


(気まずそうに)うっ、うん、君の言う通りだね。
やるべき事をやって、ゲームを始めるべきだったかも……。

後からすればいいやって甘えた気持ちがあったのは認める。
ごめんなさい。
今度からちゃんとするから許して、お願い。


【彼女は呆れた顔で無言のままだ。何も言ってくれない彼女に対し、彼は泣きそうな顔になっていく】


(涙声で)ごめん、本当にごめんってば。
そんなに怒らないで、僕……君に冷たくされたら、辛い。
僕が悪いって分かってるけど……。
ねぇ、ねえってば。

あっ……


【彼女は一言「離れて」と言った後、ソファから立ち上がろうとする。
彼は慌ててそれを引き止めた】


待って、立たないで!
やだ、ここに座ってよ、行かないで、お願い!


【彼は彼女の腕を掴んで体を引き寄せ、ソファの上で後ろから抱き締める形にする。
彼女は抵抗したが、彼は力を緩めない】


(耳元に唇を寄せ)本当にごめんね。
もう二度としないから、僕の事を嫌いにならないで。


【途端に彼女は全身が真っ赤になり、恥ずかしくてうつむく】


どうしたのー?
耳まで真っ赤だよ。
(いたずらっ子のように笑いながら)はは、ごめん。
分かってるよ。
君は僕にこうして後ろから抱き締められながら、耳元で囁かれるのに弱いもんね。 

だって僕の声が大好きなんでしょ?
それが分かってたから、こうして捕まえて抱き締めちゃった。

ズルくてごめんね?


【「あんまり耳元でしゃべらないで」】


んー?
僕に耳元で喋らないでほしいって?

それは無理かなぁ。

このまま君の好きな声でいっぱいお話して、機嫌を治してもらわなくちゃ。

え?もう機嫌は治ってるって?
本当かなぁ?

じゃあもう離してあげてもいいけど……
いや、やっぱり念の為……あと少しだけこのままでいる。


【「えーなんでよ」】


だって離した途端に、また君に怒られたらつらいもん。
ははっ、僕は慎重派なんだー。

それにしても今の君は可愛いね。
いつも強気な君だけど、こうして僕の声を間近で聞かせてあげると、真っ赤な顔になって力が抜けて……すごく可愛くなる。

好きだよ。
君の事がだーいすき。

今日は本当にごめんね。
今度からちゃんとゲームの前に約束の家事をするから、許してね?


【「わかった、分かったからもう……」】


あ、笑ってくれた。
ありがとう〜。
じゃあ仲直りの証に、ちゅーしよ?


【彼は彼女の顔を横に向かせ、後ろから唇を合わせる】

(リップ音)


ねぇ、今から一緒にお風呂に入ろうよ。
今日のお詫びに、僕が君の髪と身体を洗ってあげる。
悪くない提案でしょ?


【彼女は満更でもない様子で「仕方ないなぁ」と笑う】


よーし、けってーい。
じゃあ浴室に行く前に、もう一回だけ言わせてね?

(耳元で)僕は、君が大好きだよ。


〈終〉
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
あなたの声が好きなんです【犬系彼氏ver】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
呂綺
ライター情報
シチュエーションボイス女性向け台本を書いています。
得意ジャンルは、甘々、喧嘩系、ヤンデレ等。
有償販売利用の条件
フリー台本です。アレンジ自由、使用自由です。書き手の「呂綺」の名前だけ、どこかに記載してもらえたら嬉しいです。
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