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【BL】好きな男は、甘えて落とす
written by 呂綺
  • 告白
  • 添い寝
  • 甘々
  • 先輩
  • 後輩
  • BL
公開日2021年07月13日 10:00 更新日2021年07月13日 10:00
文字数
2025文字(約 6分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
酔っ払った後輩を家まで送る先輩。
そのまま帰ろうとする先輩だが、寝ぼけたフリした後輩に抱きつかれて……。
本編
※アレンジ自由、使用自由のフリー台本です。

A……面倒見のいい俺様上司(主任)
B……甘えん坊で人懐っこい部下


A「お前さ、いくら俺が奢ってやるって言ったからって、ここまでフラフラになるまで飲むなよ。こうして家まで送る羽目になっちまったじゃねぇか」


【Aは泥酔しているBを肩で支えながら、歩いている。】


B「主任すみませぇん……ごちそーさまでしたぁ」

A「ったく、呑気なもんだよ。でもまぁ今回のプロジェクトはお前のおかげで成功したようなもんだからな。このくらい許してやるか。あ、お前のマンションの部屋の前についたぞ、ほら鍵出せ」

B「……」

A「って、寝てんのかよ!ったく、しょうがねぇな。(Bのスーツのポケットを探り)えーっと鍵はどこだ?あ、あった。勝手にドア開けるからな?」

(ガチャっとドアが開く音)
【AはBを支えながら、部屋の中に入っていく】


A「あーもう、なんで寝てる人間ってこんなに重いんだよ。ほらベッドに横になれ」

B「んー……ここ、僕の部屋ぁ?」

A「そうそうお前の部屋、つーか寝ぼけてんな……俺にタメ口使いやがって。じゃあ、俺は帰るからな?」


【Aはそう言って帰ろうとしたが、Bはムクッと上半身を起こしたかと思うと、Aの身体にぎゅっと抱きついたのだ】

A「はぁ?お前何やってんだ?!」

B「帰っちゃやーだ!ねぇ僕とねんねしようよーミカちゃん」

A「いや、ミカちゃんって誰だよ!お前の彼女か?よりによって俺を彼女と間違えるなんてどうかしてるぞ!……って、おっ?!」


【Aはそのまま腕を引かれ、ベッドの中に連れ込まれる。
するとBはAの体に甘える様にしがみついた】


B「ミカちゃんぎゅーっ、今日はこのまま一緒に寝ようね?」

A「だから俺はお前の上司だって!」

B「おやすみー大好きだよー(寝息)すーすー」


【そう言うとBは寝息を立て始め、Aは戸惑う】


A「は?コイツもう寝てるし……。これじゃ身動き取れねぇじゃなーか。あーもう、しょうがねぇな、ったく」


【Aは諦めて添い寝の形を取り、ここで眠る事にした】


A「朝になって俺が横で寝てる事に気づいたらコイツ、慌てふためくんじゃねぇか?はは」


【AはBの寝顔を優しい笑顔で見つめる。
そして小さくため息をついた】


A「はぁ、入社式で見た時から思ってたが、コイツ顔だけは女みたいに綺麗で可愛いんだよな。こうして寝顔を見ていると、睫毛が長い事だってよく分かるし。それにコイツ、なんか首筋からいい匂いが……コロンか?」


【AはBの首筋に顔を埋め、くんくんと匂いをかぐ。
するとBはそれにビクッと反応し、小さな声を上げた】


B「……っん、くすぐったいです……主任」

A「えっ、お前起きてたのか?」

B「……すみません、酔ったフリして……彼女に間違えたフリして、主任を引き止めてしまいました。だって、帰って欲しくなかったから」


【潤んだ瞳で見つめられたAは、不覚にもときめいてしまう】


A「な、何言ってんだよ」

B「ずっと、僕……主任が好きだったんです。だから、どうしてもこんな風に二人っきりになりたくて……男同士だって事は分かってます。でも、抑えきれなくて……(最後は涙声になりながら)すみません、主任」


【Aはしくしく泣いているBを見て、その涙を指で拭う】


A「(ため息をつきつつ)はぁ、泣くな、謝る事じゃねぇよ。そっか……そんな風に思ってくれてたんだな、ありがとな?」
B「主任……えっ、」


【Aは思わずBの身体を強く抱き締める】


A「俺は女好きだって自覚してたはずなんだが、今お前に告白されて、正直嬉しいと思ってる自分もいるんだよなー。さっきのお前の寝顔が、すげぇ綺麗だったし可愛かったからか?」
B「ほんと、ですか?」
A「こんな時に嘘なんかつかねーよ、はは」
B「(嬉しさのあまり泣き出す)ひっく、ううっ……」
A「えっ、なんでそんなに泣くんだよ?!俺、変な事言ったか?」
B「だって、気持ち言っちゃったら、僕……主任に嫌われるかもって……っ、すげぇ怖かったんです、だから、嬉しくて」


【Bは必死に涙を拭いながら、気持ちを吐き出す。
AはそんなBを可愛らしいと思えた】


A「はは、嫌いになる訳ねぇだろ?お前は俺の可愛い部下なんだぞ?いや……そうだな。これを機に上司と部下から少し先に関係を進めてもいいかもな」
B「(激しく動揺するように)えっ……あ……」
A「とりあえずさ、今夜はこのベッドで仲良く添い寝するっていうのでどうだ?俺の腕枕、寝やすいって評判なんだよ、はは」

 
【嬉しすぎたBはAに擦りより、満面の笑みになる】


B「一緒に、寝たいです。大好きな主任とくっついて寝るの、ずっと夢だったっていうか、毎晩想像してたんです。だから、すっげぇ嬉しいです!」
A「(真面目な雰囲気で)……そういうさ、可愛い事言うなよ、本気になるぞ?」
B「(真剣に)なってください、僕の方はとっくに本気なんで」


【AとBはしばらく見つめ合って視線を絡める。
するとAはため息をついた後、頭をかいた。
そしてBの耳元に唇を寄せ甘くささやく】

A「そこまで言うなら覚悟しとけよ?本気になった俺は、簡単には止まらねぇからな」


end
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【BL】好きな男は、甘えて落とす
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
呂綺
ライター情報
シチュエーションボイス女性向け台本を書いています。
得意ジャンルは、甘々、喧嘩系、ヤンデレ等。
有償販売利用の条件
フリー台本です。アレンジ自由、使用自由です。書き手の「呂綺」の名前だけ、どこかに記載してもらえたら嬉しいです。
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