気がつくと知らないお姉さんに目隠しと鎖で拘束されていて…。

あら、お目覚めかしら…

(鎖の擦れる音)

鎖と目隠しでちょっとだけ拘束させてもらっているわ

(鎖の擦れる音)

こら、暴れないの…

目の前が真っ暗で…ベッドに縛り付けられて見動きもできなくて怖い？

ふふ♪ 怯えてる君の姿も本当にかわいい…ゾクゾクしちゃう…

でも怖がらなくて大丈夫よ。あなたは私が一生を懸けて守ってあげるから...

(頭を撫でながら)

「ここはどこだ？」って？

ここは私と君の『愛の巣』になる場所よ

それに「おまえは誰だ？」って？

ふふ♪ そうだよね、悲しいけれど君は私を知らないんだよね...

実際に話すのもこれが初めてだもんね

でも私は君のことは何でも知ってるよ……

君の好きな食べ物、君の生活パターン、君の好みの女性のタイプ、そして君の性癖も...ね？

君が昨日の夜見てたあの動画…。君、ああいうのが好きなんだね？ふふふ

(暴れて鎖がこすれる音が鳴る)

「ストーカー」？ 「いいから拘束を解け」って？

そういうこと言っちゃうんだ…本当に悪い子…

悪い子には『お仕置き』しないとね…

(耳に息を吹きかける)

ふふふ♪ 腰をのけぞらせちゃって…かわいい…

もちろんお耳が弱点ってことも把握済みよ

目隠しされてるから余計に敏感になってるのかしら

こんなに可愛らしい君の姿を間近で見れるなんて…

予定にはなかったけれど、思い切ってさらっちゃって正解だったわ

意識がはっきりしてきてだんだん思い出してきた？

そうよ。昨日の夜、帰宅途中の君を後ろからゴンってね

ごめんね、痛かったよね。

本当だったらもっとしっかりと計画を練って、絶対傷をつけない方法で君を監禁できれば良かったんだったんだけれど…

例えば睡眠薬で眠らせてとかね

今まではね、影から見守るだけで十分だったの

影で君の笑顔を眺めて一緒に笑ったり、影からささやかに君の幸せを願ったり、本当にそれだけで良かったの

でも、急に『君を守りたい』っていう欲求が抑えられなくなって…

衝動的に襲っちゃった (←耳元で甘く囁く)

(さらに暴れて鎖のこすれる音が鳴る)

そんなに暴れないで。きれいな手首に傷がついちゃうよ

そんな抵抗なんてやめて、素直に私のものになってよ…

ここにいれば君は『つらい思い』をしなくて済むのよ

毎日毎日本当に大変だったね…

(頭を撫でる)

何？そんなびっくりした顔して

さっき言ったでしょ、君のことは何でも知ってるって…

君の言う通り、私のやってきたことはストーカー行為でしかないけれど、だからこそ君の顔が日に日に暗くなっていくのに気がつけた

本当に辛そうで、私も本当に心苦しかった

君のお人好しな性格上、このまま行けば君が破滅してしまう…

君が潰れちゃう前に何とかして絶対助けないとって思った

そうしたらその気持ちに歯止めが利かなくなっちゃって…そのまま…

「ありがとう」って？

「誰にも言えずに、誰にも理解してもらえず辛かった」って？

よしよし(頭を撫でる)

外の世界には辛いことだらけ

だから二人でこの楽園にずっと閉じこもりましょ？

ふふ♪ ようやく分かってくれたのね

そんなに必死に私の手を握って頷いちゃって

なぁに？よしよししてほしいの？…甘えんぼさんね

もう君は頑張らなくていいんだよ

君はこの楽園で雛みたいに口を開けて、私からエサを与えられているだけでいいの

かわいいかわいい小鳥さんのままでいいんだよ…

すっかり大人しくなっちゃって…本当にかわいい

そういえば自己紹介がまだだったわね

でも焦らなくて大丈夫、これからずっと一緒だからそんなに急ぐ必要もないわ

これから君に私のことをじっくりたっぷりと教えてあげる…

そして煮えたぎる愛で甘やかしてどろどろに溶かしてあげる…

この私たちの『愛の巣』でね

・台本（ゆるボイ！）
優しいヤンデレお姉さんの愛の巣【フリー台本】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
朱羽しゅくれ