あなたが寝ようとしていたところ、姉が部屋にやってきました。
彼女はあなたを抱き枕にして眠りたいようです。

弟くん、寝てる？
これから寝るところ？そう、よかった。

(言いにくそうに)
あのね、弟くん。
頼みがあるんだけど聞いてくれる？

(内容による)

内容による？そ、そうだよね。

その、今夜お姉ちゃんの抱き枕になってほしいんだけど、いいかな？

ベッドに入って電気消したら、なんだか急に寂しくなっちゃって。

(いいよ)

いいの？ありがとう。

じゃあ、手足をぴーんって伸ばして。
うん、そんな感じ。

ぎゅーっ。
あ、ダメ。そっぽ向かないで。
お姉ちゃんのほう、見て。

弟くんの髪の毛、いい匂いする。
もしかして、お姉ちゃんのシャンプー使った？

(うん)

やっぱりそうなんだ。
もう、あれ安くないんだからね。

でも、お揃いの匂いで嬉しいな。

あったかいし、いい匂いもする、いい抱き枕だね。
誰にも渡したくないなぁ。なんて。

ふふっ、ちょっと楽しくなってきちゃった。

(もう寂しくない？)

うん、もう大丈夫。
寂しくないよ。

でも、今夜はこのままでいさせて。

せっかくだし、足も絡ませちゃえ。

弟くんとこんなに密着するなんて久しぶり。

(こんなにくっついたことなんてないでしょ)

これくらいくっついたことなら、ちっちゃいときに何回もあるって。

一緒にお昼寝したときとかに、弟くんのほうからぎゅーってしてきて、かわいかったよ。

今は逆だけどね。

(あくびをして)
眠くなってきた。
弟くんも？
じゃあ、このまま、くっついたままで寝ちゃおうよ。

朝まで、抱き枕してくれなきゃイヤだからね？

おやすみ、弟くん。

・台本（ゆるボイ！）
あなたは寂しがり屋な姉の抱き枕
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メロンフランスパン