新人の執事と話していたことでヤンデレ主人にベッドに拘束されてしまったメイドは、主人からの重い愛が自分に向けられていることに喜びました。
そしてメイドは、主人が今後気分を害することがないように、自分に主人のものである証を刻み付けることを提案します。

(目覚める)
ん……ここは？
ご主人様の部屋？　
(鎖がこすれる音)
それに、ベッドに手錠で拘束されて……

えっと、確か私は廊下のお掃除の途中だったはず。
どうして、こんなことに？

あ、ご主人様。
私は何かしてしまったのでしょうか？
申し訳ありませんが、身に覚えがないのです。

(新人の執事と親しげに話していただろう)

ああ、なるほど。
私があの新人執事と話していたのが、お気に召さなかったのですね。

あれは、お仕事のことで質問を受けたので、それに対応しただけです。
それ以上のことはありません。

不安になってしまわれたのですか？
あの執事に、私がとられてしまうのではないか、と。

まったくもう、仕方のない方。
こんなことをしなくとも、私はご主人様のものだというのに。

でも、これがご主人様からの私への愛なのですね。

離れてほしくないから、誰かに取られたくないから、こうしてご自身のもとに縛り付けておかなくてはと思ったのですよね？

なんと嬉しいことでしょう。
これほどまでに、ご主人様に想っていただけるなんて。

でも、そうですね。
仕事上、今後も男性の方と話すことはあり得ます。
その様子をご覧になるたび、ご主人様は不安になってしまわれるでしょう。

拘束されて、ご主人様の愛を感じられることは大変うれしく思います。
ですが、このようなことが続きますと仕事に差し支えます。
結果、ご主人様にご迷惑をおかけしてしまうかもしれません。
私もそのようなことは望んでおりません。

そこで提案なのですが、誰からもわかるように、私の体にご主人様のものだという証を刻んでください。
キスマークでも、噛み跡でも、焼き印でも構いません。

ご自分のものだと証を刻んだ、という事実があれば、ご主人様の不安もきっと和らぐことでしょう。

いかがですか？
私の身も心もご主人様のもの。
お好きになさってください。

(恍惚として)
ああ、ご主人様が私に覆いかぶさって……

胸元にキスマークを？
ええ、どうぞ。
誰からもそれとわかるように、はっきり、くっきりとつけてください。

もっと、もっと、強く吸ってください。

どうですか？　きれいに付きましたか？
せっかくのキスマークが、この体勢だと少々見えにくいのです。

きれいに付いたのですね。よかった。

次は、首筋に噛み跡をつけたいのですか？
はい、いいですよ。

んっ……、吐息がかかって、ビクッとしてしまいました。

痛っ。

緩めてはダメです！　

嚙む力がだんだん強くなって……
(痛みに耐えつつ)
そうです、血が出るくらい噛んでくださいっ！

はぁ、はぁ……
あれほど強く嚙めば、ちゃんと歯形がついているでしょう。

ご主人様？
いかがなさいましたか？
ほかの場所にも、ご自身の証を刻みたくなりましたか？

ええ、どこにでもお好きに。

え？　体の外ではなく、中に？

ふふっ、もう、ご主人様ったら。

かしこまりました。

私をご主人様でいっぱいにしてくださいませ。

・台本（ゆるボイ！）
メイドはヤンデレなご主人様の重い愛がうれしくて仕方ない
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・台本制作者
メロンフランスパン