暑い中帰宅したあなた。そんなあなたを雪女の彼女はひんやりとしたハグで迎えてくれました。
彼女はその力を使って夏を快適に過ごさせてくれます。

お帰りなさい。
今日も暑かったね。解けちゃいそうだったよ。

え？　私が言うと洒落にならない？
大丈夫だよ、雪女が解けていなくなるなんてお話の中だけ。

だから、ぎゅーっ。
ほら、君と抱き合っても何ともない。

ひんやりして気持ちいいでしょ？

こんなに汗かいて。
ちょっとくさいかも。

ううん、離れないで。
君のにおい、好きだから。
この時期は、特に濃くて……
(肺いっぱいに吸い込む)

はっ、いけない。
お湯が沸く前に具材切らないと。

今日は冷やし中華にしようと思って。

できるまでもうすこしあるから、シャワー浴びてきたら？

(におい好きって言ってなかったけ？)

君の汗のにおいが落ちちゃうのは惜しいけど、それより快適に過ごしてほしいし。
ずっとベタベタしてるのは嫌でしょ？

うん、さっぱりしておいで。

お、グッドタイミング。
ちょうどできたところだよ。

はいはい、からしね。
ちゃんと用意してあるよ。

いただきます。

ごちそうさまでした。

おいしかった？　よかった。
今日はポン酢でタレを作ってみたんだ。

あ、そうだ、デザートにかき氷食べる？
高そうな桃のシロップもらったんだ¬～。

ちょっと待っててね、今から氷出すから。

(軽い感じで)
えいっ。

シロップをかけてっと。

んー！　とろっとしたシロップから桃の香りが広がって、おいしい！

どう？
雪みたい？
まぁ、実際雪なんだけど。

最近流行ってるでしょ？　雪みたいな食感のかき氷。
私雪女だし作れそうだな～って、ずっと思ってたんだよね。

で、やってみたらできちゃった。
私かき氷屋さん開けるかも。

やめとけって、冗談だってば。
雪女だってバレたら大変なことになりそうだし。

この力を使うのは、両親以外では君の前でだけだから。

それじゃあ、お風呂入って寝よっか。
君からお先にどうぞ。

君がお風呂入ってる間に、寝室冷やしておいたよ。
私お風呂入ってくるから、先寝ててもいいよ。

あれ？　君まだ起きてたんだ。

寝れないの？

じゃあ、私を抱き枕にしたらいいよ。
体温を下げると眠くなるっていうでしょ？

ベッド入るね。
ほら、おいで。
ぎゅーっ。

涼しい？
よかった。

キスしたいの？
うん、いいよ。
(キスをする)

次は私から、いいかな？
(キスをする)

もう眠そうになってきた。
とろーんとした顔、かわいい。

このまま、ぎゅーってしたまま寝ていいよ。
明日も朝から暑いだろうし。

なんて、本当は私がくっついていたいだけかも。

(あくびをする)
私も眠くなってきちゃった。

おやすみ。
また明日も私が涼しくしてあげるからね。

・台本（ゆるボイ！）
暑いので雪女の彼女とイチャイチャする
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
メロンフランスパン