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エレベーターの中、密室で女の子と二人きり……ヤンデレストーカーの策略
written by 泣きんぎょ
  • 告白
  • 少女
  • ヤンデレ
  • ストーカー
  • 清楚
  • 敬語
公開日2021年07月14日 23:33 更新日2021年07月14日 23:34
文字数
2313文字(約 7分43秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ストーカー少女
視聴者役柄
閉じ込められた男
場所
停止したエレベーター内
あらすじ
 あらすじ

 突然の停電。
 それによりあなたは動かなくなってしまったエレベーターの中に一人の女の子と閉じ込められてしまった。
 こんな空間に男と閉じ込められるなんて、可哀想だよな……
 と、思いつつ少々の遠慮をするあなたであったが
 その子は気さくにも話しかけてきて……さらには準備もとてもよく……
 まるで、ここで閉じ込められることが分かっているかのような動きをしていて。
 その理由は彼女が全ての元凶だからであった。
本編
本編

 ガコンとエレベーターが止まる音

「……ひゃっ!」

「……え?今の……エレベーター、止まった?」

「……そっか……そっかぁ……」

「あ、すみません……そちらは、どうですか? 非常ボタン……通じましたか?」

「……ん、そう、ですか……ちょっと、失礼、しますね?」

 ボタンを押す音

「……本当だ、反応がない……どうしたんだろ? こういう時のためのボタンのはずなのに……」

「……困りましたね?」

「あの、電話の方はどうですか? 私の方は……ん……圏外? 変、ですね……そんなはずないのに……そちらは?」

「……そうですか。そちらもですか」

「どうやら、完全に閉じ込められてしまったみたいですね……ふぅ、早く救助が来てくれれば良いのですけど……いつになれば気付いてもらえることやら」

「通信手段がない、ということは当事者以外が気付くしかないんですよね……しかし、被害にあっている私たち以外の誰が気付くのか? その辺り不透明なのが辛いところ、ですね」

「……本当に、困りました、ね?」

「はぁ……んしょっと……あの、長丁場になりそうですし、座りませんか?」

「エレベーターの中なので、ちょっと汚いかもしれませんけど……ほら?こうしてハンカチを敷けば大丈夫ですし……なんなら、清掃だって行き届いているはずだし……そのまま座ってしまっても一向に……」

「どうですか? 救助までの少しの間、私とここで座ってお喋りでもして待ちませんか?」

「じっと黙っているのも息が詰まりますし……正気が、保てなくなりそうですから」

「そんな端っこに居ないで、もっと近くに来てくださいませんか?」

「お話しましょうよ? ね?」

「……ん、ありがとうございます……正直、心細かったんです。こんな狭くて暗いところに閉じ込められて……もっと、近くに寄ってくれませんか?」

「肩が……触れ合うくらいの距離まで……駄目、ですか?」

「……そう、ですか」

「じゃあ、私が寄っちゃいますね? 失礼します……」

「……ふぅ……あったかい……もう少し、このままで……一人じゃ、ないって実感したいんです……温かな人のぬくもりを……」

「……はぁ、ありがとうございます。少し、落ち着きました」

「それじゃ、救助されるまでの少しの間、私とお喋りしましょう」

「最近、夢中になられていることは?」
                 ↓この台詞は小声で
「……へぇ、特になし……成程……それは、ずっと見ていても分からないはずです……最近、熱中したことなどはないのですか?」

「……ない……これも、即答ですか……それはそれは、なんていうか、寂しい人生ですね……熱中できるものが無い、人生を彩ってくれるものがない、というのはそれは寂しいですよ」

「私は……ありますよ」

「全てを賭けてでも手に入れたいと思うもの」

「どれほどの時間をかけようと熱中する、何を置いても優先すること」

「ふふ、そうですね♪ おかげで、世界が輝いて見えますよ♪ 今、この瞬間にも♪」

「あなたは、そうではないのですか?」

「確か……可愛い女の子と密室で閉じ込められたいと呟いていたことが……」

「おや?どうしました?咳こんでますけど?」

「ふむ……おでこを触ってみた限り、熱はないようですが……喉、乾きましたか?」

「こちら、あらかじめ持ってきておいたので飲んでください」

「あなたの好きなジャスミンティーですよ?」

「……はい?どうしましたか?」

「はぁ、それは知ってますよ?」

「私が熱中して、何よりも優先する将来の旦那様のことなんですから。これくらい当たり前ですよ?」

「ふ、ふふふ……駄目ですね~、一緒に居られるのが嬉しくってついばらしてしまいました♪」

「はい、そうです♪ あなたが最近視線を感じるとボヤいていた正体が私です」

「自意識過剰だと言われていましたがとんでもない! 大正解ですよ?」

「あなたは将来のお嫁さんの気配を肌で感じ取っていたわけです♪ きっと、愛の力ですね?」

「だから、こうして周到に準備してきたんです」

「だから、こうまで用意がいいんです」

「もうこの際だから一切合切ぶちまけちゃいましょう♪」

「ええ、そうです。この停電は私の仕業です。電話が圏外なのも私の仕業、非常ボタンが意味をなさないのも私の仕業です。今日はここに来ることが分かっていたのでね? 昨日の内に潜入して回線を切断しておきました♪」

「ここには誰も来ませんよ?」

「私の、気が済むまで」

「あなたが、私の旦那様になることを承諾してくださるその時まで」

「なんなら、物理的に繋がって確かな証拠を手に入れるまで一緒に居たって一向に構いません。こちらは望むところですから♪」

「あなたは、どうですか?」

「知ってますよ? 彼女も女友達も居ない……それどころか、同性の友達とすら疎遠になり独りぼっちの日々……ですが、分かってますよ?」

「本当は、恋人が……欲しいのでしょう?」

「可愛い女の子と情熱的な恋愛をしたいんでしょう?」

耳元で

「いいですよ? 私なら、全部叶えてあげられますから♡」

「恋愛、恋人……それからその先にある結婚まで♡」

 囁き

「どこまでだって私は付いていきますからね?」

 離れて

「逃げようとしても無駄です♪」

「だって、そんな方法は用意してませんから♪」

「外部からの助けを借りる以外にここを出る方法はありませんよ?」

「一緒に過ごしましょうよ」

「甘く、楽しく……将来の夫婦らしく家族設計でも語らいましょう?」

 囁き

「大好きです♡ こうして……誰もいないところに一緒に閉じ込められてしまうくらいに、ね?」

 離れて

「さぁ、このまま私と楽しくお話をするか?」

「それとも拒んで強制的に従わせられるか……二つに一つ」

「ふふ、まぁ、私はお優しいあなた様であれば……前者を選んでくれると信じてますけど、ね?」

「どちらを選びますか?」

「どちらでも……構いませんよ?」

「だって……ふふ、ふふふふふ♪」

「どちらにしろ結果は同じ事ですからね♪」

「無事に帰れると思わないで下さいよ? あなたの貞操は……私のものなんですから♡」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
エレベーターの中、密室で女の子と二人きり……ヤンデレストーカーの策略
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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