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- バレンタイン
公開日2022年02月12日 01:36
更新日2022年02月12日 01:36
文字数
2507文字(約 8分22秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
学校
あらすじ
あらすじ
昔からあなたには何故か想いの強い女の子たちに好かれる不思議な傾向があった。
引き寄せるのはいつもいつも、少し変わった女の子たちだけ。
いつでも傍に感じていたいから腕を一本欲しいという子
薬を持って既成事実を作ろうとする子。
妄想の果てに、既に頭の中では結婚まで行っていて
『私が居るのに浮気をするってどういうこと?』
とまったくあったこともないのに言ってくる女の子。
そんな中でも一つだけまともな出会いがあった
それが、今の彼女。
彼女だけは他と比べて普通だった。
比較対象が可笑しいと言われればそれまでだが、それでも……
これまで特殊過ぎる女の子と接しすぎたせいで心が荒んでいたあなたには、彼女のその淡白な対応が魅力的に映り……ついには交際するまでに至った。
この日常を大切にしたい
このまま、普通な彼女と一生を添い遂げたい。
と、一番可笑しな彼女に対して勝手に思っている……最も強くイカレている女に好かれてしまった男の話。
昔からあなたには何故か想いの強い女の子たちに好かれる不思議な傾向があった。
引き寄せるのはいつもいつも、少し変わった女の子たちだけ。
いつでも傍に感じていたいから腕を一本欲しいという子
薬を持って既成事実を作ろうとする子。
妄想の果てに、既に頭の中では結婚まで行っていて
『私が居るのに浮気をするってどういうこと?』
とまったくあったこともないのに言ってくる女の子。
そんな中でも一つだけまともな出会いがあった
それが、今の彼女。
彼女だけは他と比べて普通だった。
比較対象が可笑しいと言われればそれまでだが、それでも……
これまで特殊過ぎる女の子と接しすぎたせいで心が荒んでいたあなたには、彼女のその淡白な対応が魅力的に映り……ついには交際するまでに至った。
この日常を大切にしたい
このまま、普通な彼女と一生を添い遂げたい。
と、一番可笑しな彼女に対して勝手に思っている……最も強くイカレている女に好かれてしまった男の話。
本編
本編
「おはよ……今日、バレンタインデーだね?」
「……ふむ……男の子はこういう日に限って気合を入れて身嗜 みを整えるものだってどこかで聞いたんだけど……君は違ったみたいだね?」
「ま、その日だけちゃんとしたところでその前までの行いでそういう評価って決まるものだからそういうのまったく無意味なものだって私は思うけど……」
「ね?何で?」
「バレンタイン……意識してなかった?」
少し待ち
「……ん、あ、はは、そう。確かに、ああいう女の子たちに囲まれてたらそうもなるか」
「ふふっ……知ってる? 周りじゃ君の事、ヤンデレ症候群ばら撒き装置、って言われてるんだよ?」
「病原菌扱い」
「……しかも、それがあながち間違ってもないのが怖いところよね?」
「今日も来たよ? 『あの方に相応しいのはこの私を置いて他にありません、下賤なあなたは即刻身を引くべきだとここに宣告します。いえ、というか身を引かせます。くたばりなさい』って」
『』内は声真似のような感じで
「まぁ、普段から運動不足だったのかな? しっかりと三食食べてきっちりと睡眠も取ってる私には蠅の止まるような動きだったからどうってことなかったけど」
「なんか、覚えある? 教祖に迎えて巫女としてあなたに全てを捧げるんだ~なんて言ってたけど?」
「……考え込むねぇ。つまり、この時点であんまり接点のあった人間じゃないわけだ」
「……ん~? 特徴? 確か……足首くらいまである異常なまでのロングヘアで和風美人って顔立ちね。言ってた通り、確かに巫女服とか来たらこれ以上ないほど似合うんだろうなぁって感じの……なんか、覚えある?」
「……随分、考え込むわね。これだものね、そんなに接点ないのにこれだもの……ヤンデレ症候群ばら撒き装置とか言われるわけだわ。まったく……」
「……で、どう? けっこう待ったけど、何か思い出した?」
少し待ち
「……あ、そう……去年神社で御神籤引きに行った時の巫女さん、ね……ふぅん」
「それだけ?」
「……へぇ、手が少し触れ合ったかもしれない、ねぇ……ふぅん、たったのそれだけで……やっぱり、ヤンデレ症候群ばら撒き装置ね」
「っていうと……あの子は少なくとも一年近く前からずっと君を見ていたわけか」
「ずっと傍に居た私が気付かなかったんだから、かなり巧妙に隠れてたのね? その熱意、別なとこに向ければ世界でも取れてたでしょうに……」
「まぁ……それをたったの一人に向けるから愛なんだってそういう子は言いそうだけれど」
「……そうね。確かにこんなんじゃ、バレンタインだからって浮かれて格好を取り繕うことなんか出来ないかっ」
「凄いことになりそうだもんね? 何ていうのかな……配信者さんとかそこら辺の感じ的に言うと……ガチ恋勢、みたいな?」
「それで、嫌気がさして私のようなそこまで燃え盛ってる人でもないところに来ちゃうんだから随分な恨みを買ってるのかもね。私も」
「……ま、別にいいけど。私は、好きでここに居るんだから、さ」
「……ん?ちょっと待って、電柱の影に、今誰か……」
「……お、逃げてったわね。君と一緒に居るとこういう事ばかりあるんだから、いっそスリリングで楽しいまであるわね」
「今、私の方に吹き矢が飛んできたわ……毒でも塗られてるのかな? やれやれ……あやうく刑務所行きになるところだったじゃない、さっきの子……私が動体視力良くて良かったわね?」
「……はぁ、で、そうね……それでいくと今日渡されるバレンタインチョコも警戒しないといけないわね」
「何かおかしなものでも盛られてるかもしれない……本命はまず手を付けない方が無難でしょうね」
「……うぅん、でも友チョコだからって安心も出来ないか。そうやって油断をさせて色々と計画してるかもしれないもの……あれ、覚えてる?」
「偶然を装って会うためだけに、同じ場所に毎度同じ時間に365日立ってたあの子の事」
「あれも……熱意が凄かったわよね」
「行動パターンまで調べ上げる情報力があるんなら、先回りすればいいのに……周りにその方向へとあなたが向かうようにそれとなく仄めかして……そこが一番自分が詳しい趣味に関係する場所だから、そこで話すことで君と共通の趣味を持てないかって……わざわざエスカレーターを逆走するかのようなとんでもない遠回りしてたのよね~」
「それで……まぁ、そこそこ結果が実ったから凄いことなんだけど、さ」
「今でもやってるの? バードウォッチング」
「……そう、休日にたまに、ね」
「ごめん、知ってた。彼女だから……ふふっ」
「なんだかおかしくなっちゃった……私も、それくらいに強い想いを抱えて君の彼女をやってた方がいいのかな~。そしたら……きっと、毎日毎日幸せなんだろうな」
「……どう?」
「ヤンデレ症候群ばら撒き装置くん?」
呼びかけるように言ってから耳元で
「私も……ヤンデレになった方が……いい?」
離れて
「ん、そっかそっかっ。これくらいが丁度いいか」
「ま、そうよね。君がちょっと笑いかけるたびに『ふわ、ふわあああああっ!あの方が、わた、わたくしに微笑んでくださいましたっ!それに、なんて素敵なまなざしなんでしょう!し、しぬる……』なんて、過激な反応される方がちょっと困るものね」
『』内は真似るような感じで
「私も、そんなに淡々としてるわけじゃないのに……その淡白さが逆に気に入った、なんてそんなこと言われるんだもの……君も、随分とうんざりしてたのよね?」
「ん、じゃあ、その淡白な私が感慨もへったくれもないチョコの渡し方をしてやりましょう~」
「はい、チョコレート。本命だよ? 彼女だから当然だけどね?」
「これからもよろしく♪」
「楽しく過ごそ~ね?」
耳元で
「じゃ、また放課後で、ね?」
少し間をあけて
冷たい声で
「……虫は大分始末したと思ったけど、まだ居たとはね」
「彼の為に全て処理したつもりだったのに……私もまだまだ、か」
「……はぁ、ヤンデレ症候群ばら撒き装置、か……この噂のおかげで彼に近づく人も
大分減ったけど、まだまだ残る……」
「異常者たちめ……勝手な思い込みで……私の……私だけの彼をっ、悩ませてっ、っ!」
「押しつけだけじゃ駄目なのよ……好きな人の理想を汲んで、全力で応えてあげなくっちゃ」
「……こいつらにも、教えてあげなくっちゃ、ね」
「私がどうして……周りが言うところのヤンデレ症候群感染者たちを押し退けて、彼女の地位に居るのかを、さ」
「私は……私だけは、普通だから♡」
「ずっとずっと、傍で支え続けるからね? ダーリン♡」
「おはよ……今日、バレンタインデーだね?」
「……ふむ……男の子はこういう日に限って気合を入れて
「ま、その日だけちゃんとしたところでその前までの行いでそういう評価って決まるものだからそういうのまったく無意味なものだって私は思うけど……」
「ね?何で?」
「バレンタイン……意識してなかった?」
少し待ち
「……ん、あ、はは、そう。確かに、ああいう女の子たちに囲まれてたらそうもなるか」
「ふふっ……知ってる? 周りじゃ君の事、ヤンデレ症候群ばら撒き装置、って言われてるんだよ?」
「病原菌扱い」
「……しかも、それがあながち間違ってもないのが怖いところよね?」
「今日も来たよ? 『あの方に相応しいのはこの私を置いて他にありません、下賤なあなたは即刻身を引くべきだとここに宣告します。いえ、というか身を引かせます。くたばりなさい』って」
『』内は声真似のような感じで
「まぁ、普段から運動不足だったのかな? しっかりと三食食べてきっちりと睡眠も取ってる私には蠅の止まるような動きだったからどうってことなかったけど」
「なんか、覚えある? 教祖に迎えて巫女としてあなたに全てを捧げるんだ~なんて言ってたけど?」
「……考え込むねぇ。つまり、この時点であんまり接点のあった人間じゃないわけだ」
「……ん~? 特徴? 確か……足首くらいまである異常なまでのロングヘアで和風美人って顔立ちね。言ってた通り、確かに巫女服とか来たらこれ以上ないほど似合うんだろうなぁって感じの……なんか、覚えある?」
「……随分、考え込むわね。これだものね、そんなに接点ないのにこれだもの……ヤンデレ症候群ばら撒き装置とか言われるわけだわ。まったく……」
「……で、どう? けっこう待ったけど、何か思い出した?」
少し待ち
「……あ、そう……去年神社で御神籤引きに行った時の巫女さん、ね……ふぅん」
「それだけ?」
「……へぇ、手が少し触れ合ったかもしれない、ねぇ……ふぅん、たったのそれだけで……やっぱり、ヤンデレ症候群ばら撒き装置ね」
「っていうと……あの子は少なくとも一年近く前からずっと君を見ていたわけか」
「ずっと傍に居た私が気付かなかったんだから、かなり巧妙に隠れてたのね? その熱意、別なとこに向ければ世界でも取れてたでしょうに……」
「まぁ……それをたったの一人に向けるから愛なんだってそういう子は言いそうだけれど」
「……そうね。確かにこんなんじゃ、バレンタインだからって浮かれて格好を取り繕うことなんか出来ないかっ」
「凄いことになりそうだもんね? 何ていうのかな……配信者さんとかそこら辺の感じ的に言うと……ガチ恋勢、みたいな?」
「それで、嫌気がさして私のようなそこまで燃え盛ってる人でもないところに来ちゃうんだから随分な恨みを買ってるのかもね。私も」
「……ま、別にいいけど。私は、好きでここに居るんだから、さ」
「……ん?ちょっと待って、電柱の影に、今誰か……」
「……お、逃げてったわね。君と一緒に居るとこういう事ばかりあるんだから、いっそスリリングで楽しいまであるわね」
「今、私の方に吹き矢が飛んできたわ……毒でも塗られてるのかな? やれやれ……あやうく刑務所行きになるところだったじゃない、さっきの子……私が動体視力良くて良かったわね?」
「……はぁ、で、そうね……それでいくと今日渡されるバレンタインチョコも警戒しないといけないわね」
「何かおかしなものでも盛られてるかもしれない……本命はまず手を付けない方が無難でしょうね」
「……うぅん、でも友チョコだからって安心も出来ないか。そうやって油断をさせて色々と計画してるかもしれないもの……あれ、覚えてる?」
「偶然を装って会うためだけに、同じ場所に毎度同じ時間に365日立ってたあの子の事」
「あれも……熱意が凄かったわよね」
「行動パターンまで調べ上げる情報力があるんなら、先回りすればいいのに……周りにその方向へとあなたが向かうようにそれとなく仄めかして……そこが一番自分が詳しい趣味に関係する場所だから、そこで話すことで君と共通の趣味を持てないかって……わざわざエスカレーターを逆走するかのようなとんでもない遠回りしてたのよね~」
「それで……まぁ、そこそこ結果が実ったから凄いことなんだけど、さ」
「今でもやってるの? バードウォッチング」
「……そう、休日にたまに、ね」
「ごめん、知ってた。彼女だから……ふふっ」
「なんだかおかしくなっちゃった……私も、それくらいに強い想いを抱えて君の彼女をやってた方がいいのかな~。そしたら……きっと、毎日毎日幸せなんだろうな」
「……どう?」
「ヤンデレ症候群ばら撒き装置くん?」
呼びかけるように言ってから耳元で
「私も……ヤンデレになった方が……いい?」
離れて
「ん、そっかそっかっ。これくらいが丁度いいか」
「ま、そうよね。君がちょっと笑いかけるたびに『ふわ、ふわあああああっ!あの方が、わた、わたくしに微笑んでくださいましたっ!それに、なんて素敵なまなざしなんでしょう!し、しぬる……』なんて、過激な反応される方がちょっと困るものね」
『』内は真似るような感じで
「私も、そんなに淡々としてるわけじゃないのに……その淡白さが逆に気に入った、なんてそんなこと言われるんだもの……君も、随分とうんざりしてたのよね?」
「ん、じゃあ、その淡白な私が感慨もへったくれもないチョコの渡し方をしてやりましょう~」
「はい、チョコレート。本命だよ? 彼女だから当然だけどね?」
「これからもよろしく♪」
「楽しく過ごそ~ね?」
耳元で
「じゃ、また放課後で、ね?」
少し間をあけて
冷たい声で
「……虫は大分始末したと思ったけど、まだ居たとはね」
「彼の為に全て処理したつもりだったのに……私もまだまだ、か」
「……はぁ、ヤンデレ症候群ばら撒き装置、か……この噂のおかげで彼に近づく人も
大分減ったけど、まだまだ残る……」
「異常者たちめ……勝手な思い込みで……私の……私だけの彼をっ、悩ませてっ、っ!」
「押しつけだけじゃ駄目なのよ……好きな人の理想を汲んで、全力で応えてあげなくっちゃ」
「……こいつらにも、教えてあげなくっちゃ、ね」
「私がどうして……周りが言うところのヤンデレ症候群感染者たちを押し退けて、彼女の地位に居るのかを、さ」
「私は……私だけは、普通だから♡」
「ずっとずっと、傍で支え続けるからね? ダーリン♡」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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