0
クールな自称彼女は屁理屈屋でこっそり物を収集するかなりの変態ヤンデレでした♪
written by 泣きんぎょ
  • 純愛
  • ヤンデレ
  • クーデレ
  • 屁理屈
  • 同級生
  • 学生
  • 学校/学園
公開日2022年02月12日 01:21 更新日2022年02月12日 01:21
文字数
2418文字(約 8分4秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
クールな自称彼女
視聴者役柄
惚れられてる男
場所
学校
あらすじ
あらすじ

 彼女はクールで淡々としていて……表情の変化にも乏しく感情が分かりずらい。
 それゆえか、彼女にはいつもやり込められっぱなし
 口喧嘩では勝てず、何をしようとも言いくるめられ……もやもやとしたまま納得をさせられる。
 それは今日も同じことであった。
本編
本編

「ふむ、今日も授業が終わったな。帰ろうか?」

「もちろん……私と一緒に、な?」

「……うん?どうした?困った顔をして?」

「…………ふむ、成程……何故、一緒に帰りたがるか、か。それは無論、私がお前の彼女だからだが?」

「……ん?告白をしただろう?忘れたとは言わせないぞ?」

「付き合ってくれ、そう言った。そしてお前は確かに承諾をしたんだ『いいよ、どこいこっか?』と」

「……ん? そういう意味だと思わなかった? ふっ、今更何を……私はお前のことをいつも熱っぽい視線で見つめていた。端的に言って好き好きオーラを放ちまくっていた」

「あぁ、大好きだったからな? それで、気付いてなかった、そういう意味だと思わなかったなどというのは詭弁だ」

「違うか?」

「……む? ふむ、成程、中々に面倒なことを言うな。お前は」

「確かにそうだな。人の心というのは見えない、証明不可能だ。だから本当に好きかどうかも見えないし、腹の底ではどう思っているかは分からない……だから、あの時もそうじゃないかもしれないと思っていた」

「ふむ、君が言いたいことはこう言うことだな?」

「私は、お前のことを本当は好きではないのかもしれない、と」

「ならば私は言い続けてやるさ。私はお前のことが好きだぞ? 大好きだ、心の底から愛してる」

「……ふっ、これを証明しろと言われれば……そうだな、心の中を覗かせることは出来ないし、形として表に出すことも出来ない……キスでもすれば信じるか?」

「……ふむ、しかし、キスをしたところで心の内が証明不可であるのならば……キスをしてはいるけれども内心では嫌がっていて我慢しているだけかもしれない、という可能性は常に存在し得るものとなる」

「ふっ、中々に面倒な論争を仕掛けてきたものだ……いつもいつも私に言いくるめられるから自棄になったのか? 可愛いな?」

「ふむ……ならば、私はそれを逆手に取ろうか」

「口ではそんなことを言いつつ、お前は私のことが好きで好きでたまらないんだろう?」

「今すぐにでも抱き着いて、柔らかな身体の感触を全身で味わいたいと思っている」

「満更でもないのを、もしかしたら嫌われてるかもしれないという考えのせいで怯えて必死に押し留めてるんだ」

「私が大好きで嫌われたくないから」

「どうだ?」

「……ふ~ん、的外れ、ねぇ」

「だが、気付いているだろう? お前が私の心を推察しそれが証明できないから嫌われているかもしれないと言い張るのであれば、私もそれと同じ理論の元で真逆のことを言うだけだ。そうは言いつつも私のことが大好きで大好きでたまらない心を必死に押し留めているんだろう、と」

「さっきも言った通り、人の心は見せることも出来ないし証明も出来ないから、何とでも言い張ることが可能だからな」

「例え……たった一つの答えが、胸の内にあるものだとしてもそれを他者の目線で見たときに表に出ないものであればそれはないのと一緒だから」

「どのような可能性も否定されず、並列して真実として常に存在し得る」

「ならば、私は私にとって最も都合の良い真実を信じるだけだ」

「早く認めてしまえ?」

「私は尽くす女だぞ?」

「四六時中どこに居たってお前の居場所が分かるほどだからな?」

少し待ち

「……どうだ? 参ったか?」

「……そうか、なら帰ろうか?」

「いい加減遅くなってしまうからな。さぁ」

「……ん? どうした? この期に及んでまだ何か?」

「…………む? どこを見てるんだ? 胸元……あぁ、胸ではこれか? ボールペン」

「いや、別に私は胸を見ていたと言われても全然大歓迎なのだが……」

「ふむ……これが、どうかしたか?」

「……あぁ、そうだな。お前が使っていたボールペンとまったく同じ型だな」

「ほう……ちょうど無くして探してたのか? それは災難だったな、どこかで落としたんだろう。大変だな」

「……ん? 何だ? 見覚えのある傷?」

「あぁ、それは偶然だな? 私のもちょうどここのところに傷があってな……ふぅん、そんなところもお揃いだったのか~、それは実に残念だ。仲良く二人でお揃いで使いたかったのに」

「……ん? 何? インクの減り具合も同じくらい? へぇ、インクの量などよく覚えていたな? ふむ、それはまたすごい偶然だな。びっくりだ」

「……む?どうした?」

「……まさかとは思うが……私が盗んだと疑っているのか? 心外だな」

「……これは、私が元から持っていたボールペンだぞ?」

「傷だって元々ついていたし、インクだってこれくらいだったし……それで私が盗んだ、と断定するのは流石に無理がないか?」

「状況証拠は証拠にならない……そんな言葉、聞いたことはないか?」

「ふむ……ならば先ほどの話に則って分かりやすくいってやるか」

「見覚えのある位置に傷があったと言ったな? しかし、だ、まったく同じ位置に同じような傷が出来ないと何故言えるんだ?」

「インクだってそうだ。これはたまたま同じくらいの量だっただけだ、その偶然の一致が絶対にありえないと何故言い切れる?」

「そして更に……偶然が二つ重なるなど有り得ない、とも言ったが……それが有り得ないと何故言える? たまたま二つ状況が重なったんだ、確立としては低いかもしれない……決して起こらなくはない、だって、出来ることだからな」

「何故、私が盗人だと言い張れる?」

「そういうことだ」

「そんなことはいいから帰るぞ?」

「私はお前と帰る時間がこの上ない至福の時間なのだからな? 勝手に遅くなって短くなんてされでもしたら困る」

「今日も、デートに付き合ってもらうからな?」

「じゃ、待ってるから。なるべく早く来てくれよ? 私のダーリン?」

少し間をあけて

「……ふむ、存外賢かったな」

「成程……色々と、妙な知恵も付けたものだな……だが、証拠がない以上は水掛け論。可能性の線を消せない内はまだまだだ」

「ふふっ、私が……守ってやらないとな」

「お前より賢くて頭の良いこの私が」

「受け入れてくれるまでは……お前の物で自分を慰めて耐えてるから、早くしてくれるとありがたいな……」

「ふふ……ふふふふっ……愛しの彼が何度も何度も指で触れたボールペン、か」

「今日は……燃え盛り過ぎてしまうかもな?」

「ダーリン♡」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
クールな自称彼女は屁理屈屋でこっそり物を収集するかなりの変態ヤンデレでした♪
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
泣きんぎょ の投稿台本(最大10件)