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雨の降る放課後、傘を忘れた君と
written by 俳音
  • からかい
  • 告白
  • 甘々
  • 学生
  • 同級生
公開日2021年07月20日 18:53 更新日2021年07月20日 18:53
文字数
691文字(約 2分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
クラスメイト
視聴者役柄
中学生、高校生
場所
昇降口から校門まで
あらすじ
居残りさせられた挙句、傘を忘れたあなたをからかうクラスメイト。しかし、徐々にクラスメイトの様子がおかしくなっていき……。
本編
あれー?

まだ帰ってなかったんだ。

あー、お説教ね。あんた最近酷いもんね、居眠り。

それでこんな時間まで居残りさせられてたんだ。

お疲れ様ー。

ででで、その様子だともしかして、傘忘れちゃったとか?

あはははっ。あんた、今日は厄日だね。

まあ、いいんじゃない? 男子なんだし。

濡れたまま帰っちゃいなよ。

私? 私はほら、ちゃーんと傘、持ってますから。

一緒にしないでくださーい。

あーあ、かわいそうだなー。暖かくなってきたとはいえ、濡れて帰ったら冷えるだろうなー。

髪も傷んじゃうし。ふふっ。

あー、怒んなよー。

私も鬼じゃないからね。仕方ないから、入れてあげるよ。

そのかわり校門までね。あははっ。

ほらほら、恥ずかしがんないで。早く入る。帰るぞー。

あ、ちょっとっ。……歩くの早いって。

入れてあげてるんだから、私の歩幅に合わせてよね。

…………ちゃんと入れてる? 肩、濡れてない?

そかそか。ならいいけど。

………………。

……ん? なに?

へ? 急に口数減った?

いや、別にっ。そんなことないし。

恥ずかしいとかそんな、ないからっ。

うるさいうるさい。もう。入れてやんないぞ。

おとなしく入ってればいいの。まったく。

……え、もう校門?

そ、そうだよねっ。短いもんね、下駄箱から……。

う、うん……。じゃあ、まあ……。ここまで、と、いうこと、で……。

………………。

…………っ。

あ……、ごめん急に。裾、掴んだりして……。

でもその、ちょっと待ってほしくて。

あの……、あのさ?

やっぱりもうちょっと、傘入っててもいいよ。

……っていうか……。

入って、ほしい、です……。

……もう、ばか。なんでわかんないかなぁ……。

あんたと、もっと一緒にいたいって、言ってんの。

うん……。そう。そういうこと、です……。

……いい? ほんと? ふふっ、ありがと。

じゃあ……、帰ろっか。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
雨の降る放課後、傘を忘れた君と
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
俳音
ライター情報
俳音です。
拙い文書ですが、よろしくお願いします。
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