公開日2021年08月01日 13:10
更新日2021年08月01日 13:14
文字数
2984文字(約 9分57秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ポンコツ探偵(黒幕)
視聴者役柄
ワトソン君
場所
更衣室
あらすじ
あらすじ
あなたの身の回りではしょうもない事件が頻発した。
消しゴムが消えたり、財布に妙なメモ書きが挟まっていたり、愛の告白が書かれた手紙が入っていたりと……別にどうでもいいんだけど、なんだかなぁ~と思うようなしょうもない事件。
そして、今日も事件が起きた。
それは、自分が着ていた服がまったく同じ新品に変わっていること
そのことに呆れながらも溜息を吐いていると。
また今日も彼女がやってきた。
自称名探偵の変な女。
美人なんだけど、可笑しくて、残念な人。
そして、彼女は今日もいう。
さぁ、事の真相を明らかにしようじゃないか!
あなたの身の回りではしょうもない事件が頻発した。
消しゴムが消えたり、財布に妙なメモ書きが挟まっていたり、愛の告白が書かれた手紙が入っていたりと……別にどうでもいいんだけど、なんだかなぁ~と思うようなしょうもない事件。
そして、今日も事件が起きた。
それは、自分が着ていた服がまったく同じ新品に変わっていること
そのことに呆れながらも溜息を吐いていると。
また今日も彼女がやってきた。
自称名探偵の変な女。
美人なんだけど、可笑しくて、残念な人。
そして、彼女は今日もいう。
さぁ、事の真相を明らかにしようじゃないか!
本編
本編
「やぁやぁやぁ、何かお困りのようだね? 溜息を吐いているみたいだが?」
「うん?必要ないから帰れ? ふははっ、そうつれないことを言うなよ? 私と君の仲じゃないか?」
「私は今まで、幾度となく君の身に起きた事件の真相を暴いてきた、名探偵」
「さぁ、今日も何か事件が起きたんだろう?」
「事の真相を明らかにしようじゃないか!」
「と、いうわけでまずは調査が必要だ。しばし待て、現場を見てこよう」
ニ、三秒開けて
「さて、待たせたな。こちらでの調査は終わった」
「では、次に事のあらましを聞こうじゃないか? 君自身も私が来るまでに色々と調べていたんだろう?」
「事件当時の状況を事細かに解説してもらおうじゃないか」
「……ふむふむ、気が付いたのは私が来る二分前か。脱いだ服が全く同じ製品の新品と入れ替わっていた……ふむふむ、成程、中々に巧妙な手口を使うね?」
「それはいったい、どこで気が付いたんだい?」
「……ほほぅ、日焼けによる色褪せ、と袖口のほつれがなくなっていたから、か。成程ね。相変わらずいい観察眼だ。流石は私のワトソン君」
「……何?助手になった覚えはない? ふんっ、何を言うか? もう何度こうして共に事件の臨んだと思うんだ? 似たようなものだろう? 不要な茶々を入れないように」
「で? 君はその時、現場に何か違和感を感じたかい?」
「……うん? 付け爪が落ちていた? ふむふむ、少し見せて貰えるかな?」
「……あぁ、これは私の物だね? 実は君が来る少し前に私もここに来ていてね? そのときは、事件の痕跡などまるでなかったのだがな……まさか、こんなことが起きるとは」
「ありがと。この付け爪は返してもらうよ? 拾ってくれて感謝だ。実は結構なお気に入りでね? どこに行ったのかと探してたんだ」
「……ん、よし、付け直せた♪」
「ふふ、どうだ? 可愛いだろう?」
「……うん?何だその複雑な表情は? 君は実にいけずだな。女性がこうやって聞いているのだから、ここは「うん、可愛いよ」と返すのがマナーだろうに。そんなだから他の女にモテないのだぞ?」
「……まぁ、別に君が世の他の女にモテないのは私になんら不都合のあることではないから別に構わんが……」
「……ん? あぁ、すまない。話が少し脱線してしまったね?」
「事件の解明に戻ろう」
「で、他に何か気付いたことは?」
「……ほう、周辺に足跡が付いていた、か。それも泥の付いた靴で動き回ったかのようにくっきりと、ねぇ」
「ふむふむ……参ったな。何だこの汚い場所はと思って掃除してしまったな。うん、実に頑固な汚れだったものだから落とすのに苦労してな……と、まぁ、この苦労話はいいとして」
「そういうわけで足跡に関しては証拠能力を発揮しない。何か他にないか?」
少し待って
「……ないか? そうか……ないのか。成程、ではこれまでに出た要素が事件解明に至る全ての要素となるわけだな。ふむ」
「では、しばし待て。私の超頭脳をもってすればこのような因子からでも真実を暴くことが可能だ。私の推理ではこれは……」
二、 三秒間を空けて
「うむ、解が出た。私が導き出した真実を今ここに提示しよう」
「君の服を盗み、新品を置いておくことで巧妙にも捜査の手を攪乱してこの場から逃げおおせた犯人は……」
もったいぶるように少し間を置いてから
ビシッと力強く自信満々に宣言するように
「0から10、または10から20、20から30、30から40、40から50,50から60、あるいは60歳以上の男または女のどちらかで、この地球上のどこかに存在する」
余韻を持たせるように少し間を空けてから
「これが私の導き出した事の真相……うむ、事件は迷宮入りだ」
最初は重々しく、後半はあっけらかんとした口調で明るく
それから明るい気楽な口調で
「まぁ、別にこれで間違ってはないだろう? これも一つの真実ではある。問題あるまい?」
「それに……新品になって何の不都合があるんだ? そろそろ買い換えたいけど、同じデザインが見つからないどうしようかな?などとぼやいていただろう?」
「ここは、ラッキー、とそれくらいに思って終わりで良いのではないか?」
「……ふふ、そういえばそうだな。今までの事件も全て迷宮入りだったな」
「しかし、だ。一定の答えは出している。それも絶対的に間違いではない、真実には違いない答えをだ。これはつまり……私は、名探偵といっても差し支えないのではないだろうか?」
「……ん?駄目か?」
「ふむ、そうか……やれやれ、君は中々に判断が厳しいなワトソン君」
「……うん? ワトソン君はやめて欲しいか?」
「ん~……しかしだな、君が私の助手であることに変わりはないのだし、別に止める必要はないと思うのだがな」
「君は、私の助手だろう?」
少し間を空けて
「……そうか、違うと言うのか。それは残念」
まったく残念そうじゃない口調で言ってから
普通の感じで
「ふむ……まぁ、であるならば、だ。そうだな、助手じゃなくなるか?」
耳元で
「私の……夫に、なる気はないか?」
「そうすれば、もう助手ではないから愛おしく下の名前で呼ぶぞ?」
あまい声で囁き
「ワトソン君♡」
離れて
「ふっ、まぁ、その気になったらいつでも言ってくれ。私はいつでもウェルカムだ。嫁にしたいというのならいつでもお受けしよう。婚姻届けは常に携帯しているからな」
再度耳元で
「愛してるぞ? ワトソン君」
離れて
「ではな。また次の事件でお会いしよう。その時には行きつけのカフェでのんびりと紅茶でも嗜みながら長々と談義を交わそうではないか? 次は……もしかしたら、現場だけでは解決できないほどの難事件になるかもしれないからな?」
「シーユーアゲイン、しかし、私は常に君と共に在ある。それを忘れるなよ?」
離れていく足音
少し間を空けて
「……ふむ、こうまで露骨にしても気付かないとは……いやはや、相も変わらず鈍感だな私の彼は」
「こうして……盗んだ服を上着の下にしっかり着て現れたというのに……」
匂いを嗅ぐ感じで
「クンクン……ぁあ、彼の匂いがする。お日様と、洗剤と、そして……汗のにおい」
「これは、たまらないなぁ……」
恍惚とした感じで
布を当てて深呼吸する感じで
「スゥー……ハァー……うん」
「なんて、素晴らしいものを手に入れてしまったんだ……私は」
「まるで、彼に身体を抱き締められているようではないか? こんなの……ふふ、ふはははっ、最高過ぎる♡」
「大切に、しないとな♪」
「今日は、これで夜のパーティーとしゃれこもう……ふふ、ふへへへ……彼の匂いに包まれて、寝られるなんて、なんて幸せなんだろう……匂いだけで妊娠してしまいそうだ♡」
「……っと、あまり蕩けている場合でもないな」
「家に帰るまでが私の探偵としての仕事なんだから」
「うっかり水を掛けられて、泥でも付いたりしたら台無しだからな。気を引き締めないと」
「……とはいえ、はぁ、彼も、もう少し気付いてくれないものだろうか?」
「鈍感にも程がある……私は、君のことをこんなにも愛しているというのに……しばらくは、彼はまだ助手かな?」
「気付いてもらえるように、今度はもう少し大胆な事件を考えないと……」
「……ワトソンは、一般的な読者よりも少しばかり鈍く愚鈍でなければならない……推理小説では決まりごとの一つではあるが……やれやれ、彼は本当に助手にピッタリだな」
「早く、私の気持ちに気付いてくれよ?」
「私だけの、ワトソン君♡」
「君を愛する女性は、世界で私一人だぞ?」
優しい声で言い、次は少し楽しげに言って終了
「私が……常に目を光らせているからな♪」
「やぁやぁやぁ、何かお困りのようだね? 溜息を吐いているみたいだが?」
「うん?必要ないから帰れ? ふははっ、そうつれないことを言うなよ? 私と君の仲じゃないか?」
「私は今まで、幾度となく君の身に起きた事件の真相を暴いてきた、名探偵」
「さぁ、今日も何か事件が起きたんだろう?」
「事の真相を明らかにしようじゃないか!」
「と、いうわけでまずは調査が必要だ。しばし待て、現場を見てこよう」
ニ、三秒開けて
「さて、待たせたな。こちらでの調査は終わった」
「では、次に事のあらましを聞こうじゃないか? 君自身も私が来るまでに色々と調べていたんだろう?」
「事件当時の状況を事細かに解説してもらおうじゃないか」
「……ふむふむ、気が付いたのは私が来る二分前か。脱いだ服が全く同じ製品の新品と入れ替わっていた……ふむふむ、成程、中々に巧妙な手口を使うね?」
「それはいったい、どこで気が付いたんだい?」
「……ほほぅ、日焼けによる色褪せ、と袖口のほつれがなくなっていたから、か。成程ね。相変わらずいい観察眼だ。流石は私のワトソン君」
「……何?助手になった覚えはない? ふんっ、何を言うか? もう何度こうして共に事件の臨んだと思うんだ? 似たようなものだろう? 不要な茶々を入れないように」
「で? 君はその時、現場に何か違和感を感じたかい?」
「……うん? 付け爪が落ちていた? ふむふむ、少し見せて貰えるかな?」
「……あぁ、これは私の物だね? 実は君が来る少し前に私もここに来ていてね? そのときは、事件の痕跡などまるでなかったのだがな……まさか、こんなことが起きるとは」
「ありがと。この付け爪は返してもらうよ? 拾ってくれて感謝だ。実は結構なお気に入りでね? どこに行ったのかと探してたんだ」
「……ん、よし、付け直せた♪」
「ふふ、どうだ? 可愛いだろう?」
「……うん?何だその複雑な表情は? 君は実にいけずだな。女性がこうやって聞いているのだから、ここは「うん、可愛いよ」と返すのがマナーだろうに。そんなだから他の女にモテないのだぞ?」
「……まぁ、別に君が世の他の女にモテないのは私になんら不都合のあることではないから別に構わんが……」
「……ん? あぁ、すまない。話が少し脱線してしまったね?」
「事件の解明に戻ろう」
「で、他に何か気付いたことは?」
「……ほう、周辺に足跡が付いていた、か。それも泥の付いた靴で動き回ったかのようにくっきりと、ねぇ」
「ふむふむ……参ったな。何だこの汚い場所はと思って掃除してしまったな。うん、実に頑固な汚れだったものだから落とすのに苦労してな……と、まぁ、この苦労話はいいとして」
「そういうわけで足跡に関しては証拠能力を発揮しない。何か他にないか?」
少し待って
「……ないか? そうか……ないのか。成程、ではこれまでに出た要素が事件解明に至る全ての要素となるわけだな。ふむ」
「では、しばし待て。私の超頭脳をもってすればこのような因子からでも真実を暴くことが可能だ。私の推理ではこれは……」
二、 三秒間を空けて
「うむ、解が出た。私が導き出した真実を今ここに提示しよう」
「君の服を盗み、新品を置いておくことで巧妙にも捜査の手を攪乱してこの場から逃げおおせた犯人は……」
もったいぶるように少し間を置いてから
ビシッと力強く自信満々に宣言するように
「0から10、または10から20、20から30、30から40、40から50,50から60、あるいは60歳以上の男または女のどちらかで、この地球上のどこかに存在する」
余韻を持たせるように少し間を空けてから
「これが私の導き出した事の真相……うむ、事件は迷宮入りだ」
最初は重々しく、後半はあっけらかんとした口調で明るく
それから明るい気楽な口調で
「まぁ、別にこれで間違ってはないだろう? これも一つの真実ではある。問題あるまい?」
「それに……新品になって何の不都合があるんだ? そろそろ買い換えたいけど、同じデザインが見つからないどうしようかな?などとぼやいていただろう?」
「ここは、ラッキー、とそれくらいに思って終わりで良いのではないか?」
「……ふふ、そういえばそうだな。今までの事件も全て迷宮入りだったな」
「しかし、だ。一定の答えは出している。それも絶対的に間違いではない、真実には違いない答えをだ。これはつまり……私は、名探偵といっても差し支えないのではないだろうか?」
「……ん?駄目か?」
「ふむ、そうか……やれやれ、君は中々に判断が厳しいなワトソン君」
「……うん? ワトソン君はやめて欲しいか?」
「ん~……しかしだな、君が私の助手であることに変わりはないのだし、別に止める必要はないと思うのだがな」
「君は、私の助手だろう?」
少し間を空けて
「……そうか、違うと言うのか。それは残念」
まったく残念そうじゃない口調で言ってから
普通の感じで
「ふむ……まぁ、であるならば、だ。そうだな、助手じゃなくなるか?」
耳元で
「私の……夫に、なる気はないか?」
「そうすれば、もう助手ではないから愛おしく下の名前で呼ぶぞ?」
あまい声で囁き
「ワトソン君♡」
離れて
「ふっ、まぁ、その気になったらいつでも言ってくれ。私はいつでもウェルカムだ。嫁にしたいというのならいつでもお受けしよう。婚姻届けは常に携帯しているからな」
再度耳元で
「愛してるぞ? ワトソン君」
離れて
「ではな。また次の事件でお会いしよう。その時には行きつけのカフェでのんびりと紅茶でも嗜みながら長々と談義を交わそうではないか? 次は……もしかしたら、現場だけでは解決できないほどの難事件になるかもしれないからな?」
「シーユーアゲイン、しかし、私は常に君と共に在ある。それを忘れるなよ?」
離れていく足音
少し間を空けて
「……ふむ、こうまで露骨にしても気付かないとは……いやはや、相も変わらず鈍感だな私の彼は」
「こうして……盗んだ服を上着の下にしっかり着て現れたというのに……」
匂いを嗅ぐ感じで
「クンクン……ぁあ、彼の匂いがする。お日様と、洗剤と、そして……汗のにおい」
「これは、たまらないなぁ……」
恍惚とした感じで
布を当てて深呼吸する感じで
「スゥー……ハァー……うん」
「なんて、素晴らしいものを手に入れてしまったんだ……私は」
「まるで、彼に身体を抱き締められているようではないか? こんなの……ふふ、ふはははっ、最高過ぎる♡」
「大切に、しないとな♪」
「今日は、これで夜のパーティーとしゃれこもう……ふふ、ふへへへ……彼の匂いに包まれて、寝られるなんて、なんて幸せなんだろう……匂いだけで妊娠してしまいそうだ♡」
「……っと、あまり蕩けている場合でもないな」
「家に帰るまでが私の探偵としての仕事なんだから」
「うっかり水を掛けられて、泥でも付いたりしたら台無しだからな。気を引き締めないと」
「……とはいえ、はぁ、彼も、もう少し気付いてくれないものだろうか?」
「鈍感にも程がある……私は、君のことをこんなにも愛しているというのに……しばらくは、彼はまだ助手かな?」
「気付いてもらえるように、今度はもう少し大胆な事件を考えないと……」
「……ワトソンは、一般的な読者よりも少しばかり鈍く愚鈍でなければならない……推理小説では決まりごとの一つではあるが……やれやれ、彼は本当に助手にピッタリだな」
「早く、私の気持ちに気付いてくれよ?」
「私だけの、ワトソン君♡」
「君を愛する女性は、世界で私一人だぞ?」
優しい声で言い、次は少し楽しげに言って終了
「私が……常に目を光らせているからな♪」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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