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天然魔法使いちゃんはヤンデレでした♪ 誤射の理由
written by 泣きんぎょ
  • 純愛
  • 天然
  • ヤンデレ
  • ファンタジー
  • 魔法使い
公開日2021年10月07日 00:22 更新日2021年10月07日 00:22
文字数
2644文字(約 8分49秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔法使い
視聴者役柄
勇者
場所
ファンタジー世界
あらすじ
あらすじ

 異世界転移したあなたは最初の仲間である魔法使いと共に旅を勧めていく。
 しかしその彼女がかなりの曲者で……
 魔法の制御が甘く、よく味方に当てるのだ。
 そのせいで仲間は集まらない。
 二人旅……
 けれど、魔法使いは今日も嬉しそうにあなたに笑い掛けるのだった。
本編
本編

「我が魔力よ……火球のつぶてとなりて、敵を滅殺せよ!」

 力を込める感じで

「フレアーーー!ブラ―スト!」

 着弾音

「……あ!ゆ、勇者様ぁ~~~!大丈夫ですかぁ~~!」

「う、うぅ、すぐに敵を倒してっ、そちらへ向かいますからねっ!」

 間を空けて

「……はぁ、ごめんなさいですぅ勇者様……わたしが、不甲斐ないばっかりにぃ」

 治療薬を塗ってる感じで

「ん……んしょっと……はい♪薬草塗り終わりましたよ♪勇者様♪ いやぁ、すり潰した薬草の方が効き目もいいし!節約も効きますし! 最高ですねっ♪」

「まだまだ使えるストックはたくさんありますのでっ!当分は安心ですね~」

「これを考え出した勇者様には頭が下がりますですよぅ~」

「……う、うへへ……本当は、怪我しないのが一番なんですけど、ね?」

「はぁ……わたしって、本当に魔法の制御が甘くて……申し訳ない限りです……」

「火力に関しては十分に自信があるんですけどね~……こう、細かい制御ってのが……鬼門きもんで……うぅ、ああいう細々細々こまごまとしたのって得意じゃないんですよね~」

「わたし、いっつも一人でどっか~ん♪ずっど~ん♪って最大火力で敵を叩きのめしてきたものですから……え、へへ、人と一緒に戦うのって得意じゃなくって……」

「はぅぅぅ、面目ないですぅ……」

「……けど、だからこそ、わたしは勇者様のお役に立ちたいんです」

「たった一人で、ずっと生きてきたわたしに、一緒に居る暖かさを教えてくれたから……一緒に居る、楽しさを、教えてくれたから……わたし、勇者様に尽くしたいんです」

少し間を空けてから恥ずかしそうに

「あ、っはは……なんて、てへへ……嫁入り宣言みたいでちょっと恥ずかしいですね?」

「尽くしたい……だなんて」

 小声で

「まぁ、本当に尽くしたいですけど……生涯にわたって支えたいですけど……」

 元の調子で

「っと、なんでもないで~す♪これからも一緒に頑張って旅していきましょうね?勇者様♪」

「……その、この埋め合わせは……わ、わたしの身体で、なんて」

耳元で囁き

「どうですか?」

「勇者様に魔法を当てて、ご迷惑をかけたお詫びです」

「何をしても……構いませんよ?」

「わたしは……勇者様になら、いいです」

「どんなことをされても……わたしは受け入れますよ?」

「大好きですから」

「勇者様……どうされますかぁ?」

 離れて

「……そうですか。相変わらず、勇者様はお優しい限りですね」

「大切な仲間に……そんなことはしたく、ありませんか」

「でも……その、大切な仲間は……それをされることを望んでいるかもしれませんよ?」

「勇者様?」

「だ~いすきです♡これからも、よろしくお願いしますね?」

「二人で、頑張っていきましょう!えいっ、えいっ、お~~♪」

 間を空けて

「……ふぅ、勇者様は優しいなぁ……大好き……ううん、そんなんじゃ足りないよね……好き、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き……」

「何回言っても、表現したりない……だ~い好き♡」

「……だから……あんなことしちゃうんだよ、ね」

「勇者様……嘘つきなわたしを、許して、ね?」

「……本当は、制御なんて、難しくないの……ただ、嫉妬の炎が身を焦がして……勇者様に当てちゃうのは、それだけじゃないけど、ね」

「仲間なんか要らない、わたし一人居れば十分。だから、わたしと勇者様の間に入ってきた奴らには魔法を浴びせてやった……勇者様の瞳が……興味が、わたし以外に向くのが許せなかったから……お願い、勇者様……わたしだけを見て?わたしだけを好きになって?わたしだけを愛して?」

「……駄目だよ?魔王を倒しても、元の世界になんて帰ったりしちゃ?」

「そんなことしたら追いかけるからね?」

「首に縄をつけてでも……連れ戻すからね?」

「もう……わたしは、勇者様無しじゃ、生きていけない身体なんだから、ね?」

「勇者様が笑うと、わたしも嬉しい……勇者様が嬉しいと、わたしも幸せ……勇者様が喜ぶと、わたしも……ふふ、へへへ、えへ♪」

「勇者様♡寝ているとはいえ、無防備だよ?」

「……わたしが、魔法をかけたんだけど、さ」

 片側の耳元で

「好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き……」

 反対側の耳元で

「好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き……だぁい好きだよ♡わたしの……わたしだけの、勇者様♡」

「勇者様が傷つくなんて許せない……だから、魔法を当てるの」

「下手に大怪我を負って、ひどい目に遭う前に……わたしが、無力化して……戦えないようにして……今日だって、強い魔物が居た……危なかったんだよ?」

「わたしがああしなきゃ……大怪我してたかもしれない……つらい目に遭ったかもしれない……これくらいじゃすまなかったかもしれない……だから、わたしは……」

「……これ、言い訳だね? みっともないね、わたし……でも、だから言ったよね?何してもいいって……好きにしていいって、さ」

「ねぇ?勇者様? こんなふうに……寝てる間に真実の告白をしてるわたしを……起き出して襲ってもいいんだよ?」

「……別に、昼間に襲ってくれても全然構わないけど、ね♪」

「勇者様……大好き♡」

「わたしが、いつまでもいつまでも守ってあげるからね?」

 間を空けて

「あ!おはようございますですっ!勇者様っ♪」

「今日もいい朝ですね~♪張り切って魔物退治へ行きましょう♪」

「……あれ?どうされましたか?勇者様?わたしの顔に、何か?」

「? はぁ、夢を見られたんですか?どのような?」

「ふぇ!?ね、寝ている勇者様にわたしが好き勝手してる夢、ですか!?」

「は、はわわわ、そ、それは何て大胆な……!」

「そ、そんな夢を見るだなんて、勇者様もお年頃ですねっ?ねっ!」

「……んぇ?そうじゃ、ない、ですか?……はぁ」

「そうですかぁ、夢の中のわたしは初めて会った頃みたいな口調だったんですか~、そうですか~」

「ん~~~……でも、それは一人だからそうだったというだけじゃないんですか?」

「勇者様は寝ておられたのでしょう? 誰に対して言っているわけでもないのに、そんな敬語を使う人間なんて居ませんから~」

「勇者様だってそうでしょう? わたしと話してる時以外はもっと気楽なの、知ってるんですからね?」

「……ん~~~、でも、そうですね……勇者様がそこまでおっしゃられるのでしたら、わたしとしても口調を戻して喋ってみる、というのもやぶさかではありませんよ~?」

「では失礼して……コホン」

「夢じゃなくて現実、わたしは勇者様にそういうことしてたよ?」

「な~んちゃって♪信じるか信じないかは勇者様次第ですよっ♪」

「……あ、でも、誤解があるといけないのでこれだけは言っておきましょうかね?」

 耳元で

「勇者様、わたしは……勇者様のことだだ~い好き♡ですからね~?」

「これからもよろしくお願いしますね? ゆ・う・しゃ・さ・ま♡」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
天然魔法使いちゃんはヤンデレでした♪ 誤射の理由
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
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