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完全無欠クール上司と二人きりの残業。
written by シノト
  • 職場/オフィス
  • OL
  • 先輩
  • クーデレ
  • 年上
公開日2021年12月26日 17:40 更新日2022年11月01日 08:33
文字数
978文字(約 3分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
上司
視聴者役柄
部下
場所
オフィス
あらすじ
クールな完璧上司と二人きりの残業。
上司のスマホに一通のメッセージが。
どうやら推しが結婚したらしく、上司は意気消沈して――。

pixivでも公開しています。
本編
またそれですか。
もうやめてください。

ミスは誰でもするもの。
それをリカバーするのが上司の役目です。

進捗はどうですか?

なるほど。
なら、あと一時間ほどで終わりそうですね。
励みましょう。

(キーボードの音。スマホの着信音)

すいません。
少しだけ、スマホを確認させていただきます。

え、そんな……。

だ、大丈夫です。
何でもありません。

嘘です。
いえ。
嘘であってほしいです。

申し訳ございません。
今から私は生産力皆無の使えない廃人になります。

理由、ですか。
簡単です。

推しが、結婚しました。

はい。

推しが、推しが……。
け、けけけっけ、結婚したんです。

無理。辛い。苦しい。
私はもう駄目です。

笑わないでください。
笑われてしかるべきだとは理解していますが。

何ですか?
チョコレート。
くれるんですか?

ありがとうございます。

甘いです。
きっと推しの結婚生活もこんな感じなんだ。
辛い。

推しが誰か、ですか。

私のスマホを見てください。
最高に可愛いお嬢さんです。

え? あなたも推していた?
大好きだった?

奇遇ですね。
私もです。

握手しましょう。

……。
仕事、頑張りましょうか。

そして、飲みに行きませんか?
推しの結婚を呪い――いえ、祝いに。

そして、語り明かしませんか。
推しについて。

ええ。
我々は友です。
ブロークンハートした仲間です。
きっと、傷をなめ合うくらいは出来るでしょう。

場所はそうですね。
私の家にしましょう。

え?
だって、そっちの方がいいでしょう?

何がまずいというのですか。
居酒屋やバーで泣きだす方が問題でしょう。

さっきから何を焦っているのですか。

そうですね。
あなたは男性です。
確かに私は女性です。

……っ!

す、すいません。
配慮が足りませんでした。

で、では、外食にいたしましょう。

(深呼吸)

うぅ……。

だ、大丈夫です。
少し驚いただけです。

私はこんな性格なので、女性扱いされたことがなかったのです。
むしろ、ロボット扱いです。
推しだけが私を「お姉さん」と呼んでくれたのです。

ふわぁ……。

そんなに見つめないでください。

は?
今何と。

可愛い?

ありえません。
それは私に向けられる言葉ではありません。

繰り返さないでください。

その、あの、だって、変なんです。
この感情は何と言ったらいいのでしょう。

恥ずかしい……?
いえ、それだけではないような。

落ち着きましょう。
今はまだ業務中です。
仕事を遂行しましょう。

ですから、その、早く終わらせて、それからお話ししましょうね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
完全無欠クール上司と二人きりの残業。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シノト
ライター情報
主に女性演者様推奨の台本を書いています。

台本使用において、アレンジなどを加えた際は、その旨をリスナー様に伝わるよう概要欄などに必ず記載ください。
また、内容が変わるアレンジはおやめください。

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