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一途な後輩
written by 山葵餅
  • 告白
  • 学校/学園
  • 純愛
  • 後輩
  • 嘘と真実
公開日2022年01月27日 22:00 更新日2022年01月23日 01:58
文字数
2177文字(約 7分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
先輩
場所
学校
あらすじ
昨日、行為を抱いている先輩(視聴者)が知らない綺麗な人に抱きつかれるところを見た私(演者)は朝から先輩の元に行き、事情を聞くことに。
本編
やっと見つけました。探してたんですよ、先輩のこと。
早速で悪いんですけど、昨日会ってたかわいい女の人は誰なんですか?
《視聴者のセリフ》
え!先輩の彼女なんですか?彼女ってあの彼女ですよね?
恋人とか、付き合ってるとかの彼女なんですよね?
いつからですか、いつから付き合ってるんですか?
初めて手をつないだのは、ハグをしたのは?もうキスはしたんですか?
[視聴者の困惑した表情を見て、冷静さを取り戻す]
ってすいません、さすがに少し取り乱し過ぎました。
実は昨日の帰り道でたまたま先輩を見かけて。
声をかけるタイミングを見計らってたら、急に女の人が先輩に抱きついたのでいたたまれなくなってすぐに家に帰ったんです。
その後、先輩とあの女の人の関係が気になりすぎて何も手につかなかったですし、ちゃんと寝ることもできませんでしたよ。
しかも実際に彼女だって聞いたら思ってた以上にショックが大きいです。
《視聴者のセリフ》
え?なんでショックなのかって、それはあれですよ、言葉のアヤです。
先輩が誰かと付き合うことなんて絶対にないと思ってたのでビックリしたって意味です。
それで、さっきの質問ですけどいつから付き合ってるんですか?
《視聴者のセリフ》
え?一昨日から?ってことは昨日のあれは初デートだったんですか?
初デートでハグまでするなんて先輩って結構グイグイいくタイプの人が好きだったんですか?
先輩のこと学校で1番よく知ってるつもりでしたけど知らないこともやっぱりあるんですね。それじゃあ彼女さんから告白したんですよね?先輩と彼女さんはどこで知り合ったんですか?
へぇ、小学校の同級生なんですね。
《視聴者のセリフ》
え!先輩今なんて言いました?先輩から告白した?
そんなこと先輩ができるわけないじゃないですか。
私以外の女子と話してるときの挙動不審っぷりは警察に通報されてもおかしくないくらいなんですよ。
だからそれは嘘ですよね?というか、嘘としか思えません。
《視聴者のセリフ》
あぁ、やっぱり見栄張ってたんですね。
先輩から告白したなんて、嘘だと思いました。
でもまぁ先輩は彼女ができるくらいにはかっこいいと思ってるので彼女ができたってところは嘘じゃないんですよね?
先輩ってよく知らない人には挙動不審ですけど、私みたいに仲いい人とはいつもの挙動不審からは想像できないくらいまともになりますもんね。
彼女さんが小学校のころの知り合いだってことは昔からそうなんですか、それとも昔はもうちょっと他の人ともコミュニケーション取れてたんですか?
《視聴者の反応》
ってなんでそんなに顔赤くしてるんですか?
《視聴者のセリフ》
嘘ってのは自分から告白したことじゃなくて、あの人が彼女だってところ?
は?えーと、先輩ちょっと待ってくださいね。
頭の中がおかしなことになってます。
先輩は昨日、誰か綺麗な女の人に抱きつかれてた。
これは私が見たんだから間違いない。
【チャイムの音】
あ、もうすぐ朝のホームルーム始まっちゃいます。
ちょっと落ち着きたいのでお昼休み、いややっぱり放課後に話の続きをしましょう。

〚放課後〛
やっと放課後になりましたよ、先輩。
それじゃあ朝の続きをはじめましょうか。
まず、先輩の口から説明してもらってもいいですか?
《視聴者のセリフ》
ふむふむ。つまり、先輩は人違いであの人に抱きつかれて、私が声をかけようとしてたのも知ってたからちょっとした出来心で嘘をついたんですね。
そしたら私がすんなりと信じたものだから真実を言うタイミングを失ったと。
❴観念したような感じで❵
朝に一回言っちゃったので隠さないですけど、私は先輩に彼女ができても不思議はないと思ってるんです。
それくらい先輩は魅力があると思うんです。
ただ大半の人は先輩の魅力に気付くチャンスがないだけなんですよ。
私の場合は順番が逆だったから良かったのかもしれませんね。
先に先輩の魅力を知ってから話しかけてるんですよ。
だからこそ先輩の挙動不審にもめげずに話し続けて、ここまでの関係になったわけです。
先輩覚えてますか?一年半くらい前に女の子のこと助けたの。
《視聴者の反応》
やっぱり忘れてるんですね。私、先輩に助けられたことがあるんです。
その時はちょっと疲れてて信号が見えてなかったんですよ。
それで危うく車に轢かれそうになったんです。
それを助けてくれたのが先輩だったんですけど、お礼も聞かずに足早に歩いていったんです。
本当に憶えてませんか?
《視聴者の行動》
けど、この話には続きがあるんです。
名前すら教えてくれなかった先輩を私がどうやって探したのかです。
助けてくれた男の子に一目惚れした私はどうしてもまた会いたかったんです。
それで、まずは先輩の制服で学校を割り出しました。
このあたりの学校の制服はほとんど見たと思います。
次に重要だったのが先輩のつけているストラップです。
そのストラップ実は私が作った世界に立った一つしかないものなんですよ。
母がよくそういうのを作ってフリマアプリに出してたので、私も一緒に作って出してもらってたんです。
まぁそのせいで疲れてたんですけどね。
けどそれがなかったら先輩に助けられることも、私が今ここにいることもないと思うと本当に運命みたいですね。
❴心を込めて、1音1音大切にするように❵
そんな運命かもしれない私の好きな人にお願いです。私と付き合ってくれませんか?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
一途な後輩
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
山葵餅
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