ある日、家でいつものように過ごしている二人。
一人でゲームを続ける視聴者に演者がいくつか質問をするが、その内容とは？

ねぇ、ねぇってば。
あのー、可愛い幼馴染が遊びに来てるっていうのになんでまだゲームしてるの？
私が来たときに言ったよね、もうすぐで終わるから待っててほしいって。
私をそれを信じて君のゲームをかれこれ二時間も待ってるんだよ。
それについて何か思うことはないの？
《視聴者のセリフ》
うんって、私のちゃんと話聞いてる？
《視聴者のセリフ》
あ、やっぱりまたうんって言った。
これは絶対に私の話を聞いてないな。
まぁ、いつものことだけど。
私は私でいつも通り君の部屋の掃除をしたり、お昼ご飯を作ったり、することはあったしね。
そろそろお昼ご飯ができるからゲームは止めてもらえる？
《視聴者のセリフ》
あ、やっぱり私の話を聞いてないときの返事だ。
それじゃあ、君はゲームが好き？
《視聴者のセリフ》
君は一人の時間が好き？
《視聴者のセリフ》
私のことが好き？
《視聴者のセリフ》
あ、これは相当重症みたいだな。
私のことが好きかって質問にまでうんって答えてるよ。
しかもさっきまでよりも耳赤い気がするかも。
疲れてるからなのかな？
こうやって私のことを完全に忘れたときの最終手段はゲーム機の電源を落とすことなんだけど、前にやったときに一週間まともに口利いてもらえなかったんだよな。
だからできれば使いたくはないんだけど、早く来てくれないとお昼ご飯冷めちゃうしな。
どうしよっかな。
《視聴者の行動》
あ、やっと止めてくれた。
ほら、ご飯できてるから食べに来て。

それじゃあ、いただきます。
《視聴者のセリフ》
あ、美味しい？良かった。
《視聴者のセリフ》
わざわざこんなことでごめんなんて言わなくてもいいよ。
仕事で忙しいおじさんとおばさんにも頼まれてることだしね。
それよりも謝るべきことは他にあるんじゃないかな？
《視聴者の行動》
なんでそこで首を傾げるの？
君が私に対して謝らないといけないのは、私のことを放置してゲームしてたことでしょ？
一人で黙々とゲームして、私がここに来てから交わした会話はゲームがもうすぐ終わるってことだけでしょ？
それすらも君の言った通りにはならなかったけどね。
《視聴者のセリフ》
他にもしただろって何を話したの？
私が君と話した覚えがあるのはこれだけなんだけど。
《視聴者のセリフ》
え？私が君にしてた質問？
あれは会話じゃないでしょ。
君が私とどんな話をしたのかを言えるのなら別だけど、どうせ覚えてないでしょ？
《視聴者のセリフ》
そうだね、私が君に訊いたのはゲームが好きなのか、ってことも含めて何個かあったけど、一つだけ出てきてないよ。
まぁ、その一つはどうせちゃんと答えてないやつだって分かってるからいいけど。
ここに来てから私と思っていたよりもたくさん会話していたってことは分かったけど、午後からはゲーム禁止だからね。
《視聴者のセリフ》
なんでって、今の自分の成績、分かってるの？
赤点は一つもないけど、ほとんど赤点みたいなものしかないんだよ。
昔はこんな成績取ってなかったのにね。
まぁ、だからこそ希望があるとも言えるよね。
勉強さえすればちゃんと成績取れるってことなんだから。
《視聴者のセリフ》
もう、分かったよ。
それじゃあ、ちゃんと勉強してくれたら、一緒にゲームするね。
《視聴者の行動》
あ、耳真っ赤だけど大丈夫？
もしかしてこの部屋暑い？私は適温なんだけど。
《視聴者のセリフ》
暑いわけじゃないんだね。
それならいいけど。
ほら、早く食べないと冷めちゃうよ。

よし、それじゃあ勉強を始めるよ。
《視聴者の行動》
っていつになくやる気だね。
多分さっきの話が理由なんだろうけど、よく分からないんだよね。
私とゲームしても楽しくないと思うんだけど。
《視聴者のセリフ》
なんでもいいだろって、まぁ、そうかもね。
君がやる気になってくれるんだし。
えっと、じゃあ、最初は数学からかな。
教科書開いて。


うん、分かってるよ。
今日は私も一緒にゲームするんでしょ。
だからコントローラーをわざわざ持ってこなくてもいいよ。
一応言っておくけど、ちょっとだけだからね。
私、ゲームってあんまり得意じゃないし。

うん、楽しかったよ。
私はもう疲れちゃったけど。
《視聴者の行動》
え？何これ？手紙？今すぐ読んでもいい？
《視聴者のセリフ》
そうなんだ、分かった。
うん、全部読んだよ。
えっと、ありがとう。
すごく嬉しい。
あのさ、君の耳、すごく赤いけど、もしかして暑いの？
《視聴者のセリフ》
分かってる、冗談だよ。
えっと、それじゃあこれからもよろしくね。
ただ幼馴染としてじゃないけど。

・台本（ゆるボイ！）
世話焼き幼馴染
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
山葵餅