- 純愛
- ヤンデレ
- 娘
公開日2022年02月11日 22:33
更新日2022年02月11日 22:33
文字数
3947文字(約 13分10秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
義娘
視聴者役柄
お父さん
場所
指定なし
あらすじ
あらすじ
あなたには血の繋がらない義理の娘が居た。
その子は、兄の嫁の連れ子……二人が結婚して直後、新婚旅行で帰らぬ人となってしまいあなたは見ず知らずの男の子を育てることとなる。
しかし、頑張って育て切った。
そして……その娘ももう高校生。
そろそろお役御免だな、などと考えてその子が自立するための準備を始めていた。
全てを話す。
そして、それでも親として愛していることを伝える。
頑張れよ、とそう言おうと思って。
しかし、あなたが隠し通していると思っている事実はその娘にはとっくにバレていることでもあった。
水族館……そこに出かけたときにあなたは娘から打ち明けられる。
全ての気持ちを、想いを。
娘は、あなたのことを父親などと思ってはいなかった。
あなたには血の繋がらない義理の娘が居た。
その子は、兄の嫁の連れ子……二人が結婚して直後、新婚旅行で帰らぬ人となってしまいあなたは見ず知らずの男の子を育てることとなる。
しかし、頑張って育て切った。
そして……その娘ももう高校生。
そろそろお役御免だな、などと考えてその子が自立するための準備を始めていた。
全てを話す。
そして、それでも親として愛していることを伝える。
頑張れよ、とそう言おうと思って。
しかし、あなたが隠し通していると思っている事実はその娘にはとっくにバレていることでもあった。
水族館……そこに出かけたときにあなたは娘から打ち明けられる。
全ての気持ちを、想いを。
娘は、あなたのことを父親などと思ってはいなかった。
本編
本編
「わぁ、お父さん?見て見て?アザラシ!可愛いね!すっごいね!」
「こうやって間近に見るの、何年ぶりくらいかなぁ?」
「ふふ、急に水族館になんて誘っちゃって♪どうしたのかなぁ~、なんて思ったけど……そうだよね?私、子供のころ、ここがすっごい大好きだったもん……楽しくって、駄々をこねて……帰りたくないって、言ってさ?で、結局、お父さんが私が欲しいって言ってた……いまにしてみたら何で欲しかったのかもよく分からないキーホルダー……頑張って取ってくれたっけ?」
「……ん、あそこのゲームコーナーはなくなって、もう別の水槽入っちゃったけどさ……回遊魚のコーナーになったんだっけ?」
「……なんか、寂しいね……子供の頃の思い出が変わってるのって……」
「ふふ、でも、今も昔も……変わらないことはあるけどね♪」
「ありがと♪お父さん♪」
「久しぶりに水族館に来れて、すっごく楽しいよ!」
「あの時はアザラシショーなんてなかったもんね!」
「こればっかりは時の流れに感謝かなぁ~、なんて!」
「まだ年若い小娘が、年寄りみたいなことを言ってみたり~~~!」
「なははは♪」
「ほら?お父さんも?そんな辛気臭い顔してないでさ~~」
「水族館を楽しもうよ~~~」
「折角の娘のおめかし、目に焼き付けなきゃ損だよ~?彼氏にだって見せたことないんだから!」
「…………まぁ、居ないから当たり前なんだけど……これから、出来る予定もないんだけど……」
「多分、お父さんが最初で最後だよ?」
「精一杯頑張ったんだから褒めて褒めて~~!ねぇ~~~!」
「……んふふっ♪ありがと♪」
「やっぱり、お父さんはいつでも優しいね?大好き♡」
「これからもずっとず~~~と娘のことを支えてねぇ?」
「脛なんて齧り尽くして!骨だけにしてやるんだからぁ~~!」
「あっはははははははは♪」
「ニート宣言だね?これじゃ?」
「何とか稼げるようにしたいな~とは思うんだけど、ね~。お父さん、今まで一人で、私の為に頑張ってきたからさ?お金、入れたいし……楽させてあげたいもん」
「……まぁ、結婚式で晴れ姿、なんてのは無理だと思うけど、さ」
「うん……お父さんのお願いはなるべく何でも叶えてあげたいって思うの」
「あの……小さな頃に、お父さんの膝で一緒に呼んでもらった……漫画みたいに、さ」
「疲れて、倒れちゃったお父さんのために……女の子が頑張る話だった」
「女の子は、どんな苦難も乗り越えて……お父さんの傍に居たい気持ちをぐっと堪えて……旅に出た」
「一人の度は寂しくて、辛くて……帰りたかったけど、諦めずに……女の子はついにお父さんが本当に望むものを理解するの。お父さんを救えるものを手に入れるの」
「それは……愛……ボロボロのお父さんはそれでも娘に傷ついて欲しくなかった。自分のためだけに旅に出て傷ついてなんて欲しくなかった……出来ることなら自分が守ってやりたかった」
「そのことを……独りぼっちになったその時に……女の子は真に理解したから」
「薬を持って女の子は戻るの」
「そして、それにより完全に身体が治ったお父さんと共に、生涯を過ごすことを誓うの」
「自分の幸せは……この、何気ない日常にあったんだって」
「だから……ね?」
「私も……その、女の子と同じように……うぅん、現実は漫画とは違うから、同じように、ってわけにはいかないと思うけど……それでも……」
「……あ、はは、湿っぽい話になっちゃった♪」
「もうっ、お父さんがそんな辛気臭い顔してるからいけないんだぞ~?」
「お・し・お・き・だぁ~!」
デコピンの音
「ふふん♪せっかく遊びに来たってのにそんな仏頂面してるからいけないんだぞぉ?」
「まったく……昔、私が旅行に行くときに不貞腐れた顔してたら、そんな顔するなって怒った癖に同じことするんだから~……私とお父さん、ほんっと、親子だね?」
「いやはや、こういうとこ、誰に似たんだか~」
「……本当に、ね」
「……ねぇ、お父さん?私、本当は、何でお父さんがそんな顔してるのか?理由、分かってるよ?」
「今日……この後に言おうとしたことも」
耳元で
「全部……全部ね?」
「ねぇ?お父さん」
「少し……静かになれる場所で話そっか?」
「そっちの方が、お父さんもいいでしょ?」
「誰も来ない……静かな……二人っきりになれる場所で、さ?」
「じゃ……アザラシさんバイバ~イ♪また来るからね~!」
足音
場面転換
少し間を空けて
「ん……ここなら大丈夫、だね」
「……あはは、二人っきりになれる場所、でこんなところに来ちゃうのがアレだけど……まぁ、親子だもん、その辺り別に関係ないよね?」
「……じゃあ、折角だから……そこの、ベッドで話をしよ?」
「子供の頃みたいに、さ……お父さんの腕枕で寝っ転がりながら、話したい」
「いい……よね?」
「もう、これで最後、だから……」
「……はぁ、よかった……それじゃ、お話しよっか……私が……何で全部知ってるのかも、含めて、さ」
布団に横たわる音
添い寝してる感じで片側の耳元から
「……ん、子供の頃はもっと……物凄く大きく感じたけど……え、へへ、こんなに近かったんだ……何か、安心する……この、二の腕の感じ、覚えてる」
「硬くって……ごつごつしてて……そして……」
「うん、こうやって優しく頭を撫でてくる感じも……」
深呼吸
「すぅー……はぁー……お父さんの、匂いだ」
「子供の頃に、よくかいだ……安心する匂い……大好きな匂い……私を、守ってくれる最高の男の人の匂い……」
少し泣きそうな声で
「……ねぇ?お父さん?ごめんね……今まで、つらかったでしょ?苦しかったでしょ?」
「知りもしない、男の娘を育てさせられて……そのために、必死にお金を稼いで……」
「本当に……本当に、ごめん、なさい……」
「私、知ってたの……ちょっと前にだけど、さ……親戚のおばさんがお父さんと話してるの、盗み聞きしちゃった……」
「私……お父さんの……お兄さんが結婚した女の人が連れてた赤子なんだよね?」
「血の繋がりなんて、欠片もない……赤の他人……」
「それを……新婚旅行で事故に遭って死んでしまったお兄さんの代わりに、お父さんが……旅行に行くからって、まだ小さすぎるからって、預けられたままだったのを引き取って……」
「お父さん……馬鹿だよ……何で、そんな何の関係もない子供を育てちゃうの?」
「何でそんな……よく知りもしない女の人の連れ子を、育てちゃうの?」
「お人好しにも……程がある……私のせいで、どれほど時間を使ったのか……考えると、それだけで……もう」
「つらいの……苦しいの……」
「私のせいで、酷いことをさせた気分になるの……」
「子供、だったから……知らなかったから……何で、ママは居ないの?なんて聞いちゃったりして……」
「お父さん……そんな相手、居たことすらなかったのに……」
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
「でも……だからこそ、好き、大好き……心の底から、愛してるって、そう言える、よ?」
「お父さんは……いつだって、私のスーパーヒーローだから……」
「授業参観……どんなに忙しくっても必ず参加してくれたよね?」
「お誕生日には、絶対に休んでくれて、お誕生日ケーキを買ってくれた」
「クリスマスも、お正月も……私が寂しくないように……ずっと、ずっと、無理をしてでも一緒に居てくれて……感謝してもしきれない……大好き過ぎて……可笑しくなっちゃうよぅ」
囁き
「おとう、さん?」
「……ううん、パパ?」
「私……私、ね?パパのことが大大だ~い好き♡」
「一人の男として……娘である前に女として……パパのこと……愛してる♡」
離れて
「パパは……親子同士で禁断の関係だって、言うだろうけど……ううん、そうじゃないよ?」
「私たちは……全然問題ない……関係ない間柄……養子縁組を解消すれば簡単に結婚できる」
「ただ、それだけの関係性、だよ?」
「知った時から……私は、パパのこと、一人の男として見てた」
「そして、今まで守ってくれた……注いでくれた愛の大きさに気付いて、すぐに好きになった……親子ってだけじゃない……私が、パパに、男としての喜びを与えてあげたいって思うほどに、さ」
「ねぇ?パパ?」
「どうして……私が今パパって呼び出したか、分かる?」
「それはね……私がママになるため、だよ?」
「お腹に子をもうけるの……知ってるよ?」
「お父さん……そういう経験ないんだって」
「私を育てるのに忙しくて……恋愛なんてしてる暇もなくって……かといって、そう言ったことでお金を使うくらいなら、家計に回したかったから」
「そういうこと、一切経験ないんだって」
「……ううん、娘の前で潔癖で居たかった、ってのも、あるんだよね?」
「愛する娘の前で……そういう自分を見せたくなかったから、なりたくなかったから」
「……本当に、本当に、ありがと♪」
「おかげで愛せる……おかげで初めてを貰える」
「パパになる喜びを……本当の喜びを私が与えてあげることが出来る♡」
「ねぇ?パ・パ?」
「動かないでよね?」
「これから、愛するあなたの初めてを、頂くから」
「わたしの初めても、貰って♡」
「昔の、古典文学みたいにさ……育てた子と結ばれるってのも、ロマンだよね?」
「……もし、拒んだら」
耳元で
「お父さんには、何もしないよ?」
「ただ、私は死ぬ。お父さんに愛されない世界に意味はないから」
「……娘が、不幸せになる……それが、お父さんが拒んだときの、罰だよ?」
「だって……大好きなお父さんに、何もしたくないもん」
「愛する人を、傷つけたくなんかないもん……殺したりなんか、しない」
「そんなことをするくらいなら、自分で自分を殺して、せめてお父さんの記憶に残れるようにする。一生忘れられないようにする、私の存在を刻み付ける……」
「だから……これでもまだ、私が娘だってそんなことを言うんだったら……」
耳元で
「愛する娘に、そんなことをさせないで?」
「娘を……一人の男として、幸せにしてよ?」
「私は……お父さんのこと……一人の男として、見てるんだから、ね?」
離れて
「お父さん?私は、例えどっちを選んだとしても……娘として、そして、女として……お父さんのこと愛してるから、ね?」
「私の初めて……お父さんに、あげるね?」
「……もし、拒んだら……娘の初めてと命を奪った罪悪感を抱えたままこの先ずっと生きていってね?」
「忘れたら……化けて出るから♪」
「……忘れないで?私の愛は……ふふ、ちょうどあそこに飾ってあるドライフラワーのように決して枯れることのない確かなものだから♪」
「それを忘れないでよ……ね♪」
「わぁ、お父さん?見て見て?アザラシ!可愛いね!すっごいね!」
「こうやって間近に見るの、何年ぶりくらいかなぁ?」
「ふふ、急に水族館になんて誘っちゃって♪どうしたのかなぁ~、なんて思ったけど……そうだよね?私、子供のころ、ここがすっごい大好きだったもん……楽しくって、駄々をこねて……帰りたくないって、言ってさ?で、結局、お父さんが私が欲しいって言ってた……いまにしてみたら何で欲しかったのかもよく分からないキーホルダー……頑張って取ってくれたっけ?」
「……ん、あそこのゲームコーナーはなくなって、もう別の水槽入っちゃったけどさ……回遊魚のコーナーになったんだっけ?」
「……なんか、寂しいね……子供の頃の思い出が変わってるのって……」
「ふふ、でも、今も昔も……変わらないことはあるけどね♪」
「ありがと♪お父さん♪」
「久しぶりに水族館に来れて、すっごく楽しいよ!」
「あの時はアザラシショーなんてなかったもんね!」
「こればっかりは時の流れに感謝かなぁ~、なんて!」
「まだ年若い小娘が、年寄りみたいなことを言ってみたり~~~!」
「なははは♪」
「ほら?お父さんも?そんな辛気臭い顔してないでさ~~」
「水族館を楽しもうよ~~~」
「折角の娘のおめかし、目に焼き付けなきゃ損だよ~?彼氏にだって見せたことないんだから!」
「…………まぁ、居ないから当たり前なんだけど……これから、出来る予定もないんだけど……」
「多分、お父さんが最初で最後だよ?」
「精一杯頑張ったんだから褒めて褒めて~~!ねぇ~~~!」
「……んふふっ♪ありがと♪」
「やっぱり、お父さんはいつでも優しいね?大好き♡」
「これからもずっとず~~~と娘のことを支えてねぇ?」
「脛なんて齧り尽くして!骨だけにしてやるんだからぁ~~!」
「あっはははははははは♪」
「ニート宣言だね?これじゃ?」
「何とか稼げるようにしたいな~とは思うんだけど、ね~。お父さん、今まで一人で、私の為に頑張ってきたからさ?お金、入れたいし……楽させてあげたいもん」
「……まぁ、結婚式で晴れ姿、なんてのは無理だと思うけど、さ」
「うん……お父さんのお願いはなるべく何でも叶えてあげたいって思うの」
「あの……小さな頃に、お父さんの膝で一緒に呼んでもらった……漫画みたいに、さ」
「疲れて、倒れちゃったお父さんのために……女の子が頑張る話だった」
「女の子は、どんな苦難も乗り越えて……お父さんの傍に居たい気持ちをぐっと堪えて……旅に出た」
「一人の度は寂しくて、辛くて……帰りたかったけど、諦めずに……女の子はついにお父さんが本当に望むものを理解するの。お父さんを救えるものを手に入れるの」
「それは……愛……ボロボロのお父さんはそれでも娘に傷ついて欲しくなかった。自分のためだけに旅に出て傷ついてなんて欲しくなかった……出来ることなら自分が守ってやりたかった」
「そのことを……独りぼっちになったその時に……女の子は真に理解したから」
「薬を持って女の子は戻るの」
「そして、それにより完全に身体が治ったお父さんと共に、生涯を過ごすことを誓うの」
「自分の幸せは……この、何気ない日常にあったんだって」
「だから……ね?」
「私も……その、女の子と同じように……うぅん、現実は漫画とは違うから、同じように、ってわけにはいかないと思うけど……それでも……」
「……あ、はは、湿っぽい話になっちゃった♪」
「もうっ、お父さんがそんな辛気臭い顔してるからいけないんだぞ~?」
「お・し・お・き・だぁ~!」
デコピンの音
「ふふん♪せっかく遊びに来たってのにそんな仏頂面してるからいけないんだぞぉ?」
「まったく……昔、私が旅行に行くときに不貞腐れた顔してたら、そんな顔するなって怒った癖に同じことするんだから~……私とお父さん、ほんっと、親子だね?」
「いやはや、こういうとこ、誰に似たんだか~」
「……本当に、ね」
「……ねぇ、お父さん?私、本当は、何でお父さんがそんな顔してるのか?理由、分かってるよ?」
「今日……この後に言おうとしたことも」
耳元で
「全部……全部ね?」
「ねぇ?お父さん」
「少し……静かになれる場所で話そっか?」
「そっちの方が、お父さんもいいでしょ?」
「誰も来ない……静かな……二人っきりになれる場所で、さ?」
「じゃ……アザラシさんバイバ~イ♪また来るからね~!」
足音
場面転換
少し間を空けて
「ん……ここなら大丈夫、だね」
「……あはは、二人っきりになれる場所、でこんなところに来ちゃうのがアレだけど……まぁ、親子だもん、その辺り別に関係ないよね?」
「……じゃあ、折角だから……そこの、ベッドで話をしよ?」
「子供の頃みたいに、さ……お父さんの腕枕で寝っ転がりながら、話したい」
「いい……よね?」
「もう、これで最後、だから……」
「……はぁ、よかった……それじゃ、お話しよっか……私が……何で全部知ってるのかも、含めて、さ」
布団に横たわる音
添い寝してる感じで片側の耳元から
「……ん、子供の頃はもっと……物凄く大きく感じたけど……え、へへ、こんなに近かったんだ……何か、安心する……この、二の腕の感じ、覚えてる」
「硬くって……ごつごつしてて……そして……」
「うん、こうやって優しく頭を撫でてくる感じも……」
深呼吸
「すぅー……はぁー……お父さんの、匂いだ」
「子供の頃に、よくかいだ……安心する匂い……大好きな匂い……私を、守ってくれる最高の男の人の匂い……」
少し泣きそうな声で
「……ねぇ?お父さん?ごめんね……今まで、つらかったでしょ?苦しかったでしょ?」
「知りもしない、男の娘を育てさせられて……そのために、必死にお金を稼いで……」
「本当に……本当に、ごめん、なさい……」
「私、知ってたの……ちょっと前にだけど、さ……親戚のおばさんがお父さんと話してるの、盗み聞きしちゃった……」
「私……お父さんの……お兄さんが結婚した女の人が連れてた赤子なんだよね?」
「血の繋がりなんて、欠片もない……赤の他人……」
「それを……新婚旅行で事故に遭って死んでしまったお兄さんの代わりに、お父さんが……旅行に行くからって、まだ小さすぎるからって、預けられたままだったのを引き取って……」
「お父さん……馬鹿だよ……何で、そんな何の関係もない子供を育てちゃうの?」
「何でそんな……よく知りもしない女の人の連れ子を、育てちゃうの?」
「お人好しにも……程がある……私のせいで、どれほど時間を使ったのか……考えると、それだけで……もう」
「つらいの……苦しいの……」
「私のせいで、酷いことをさせた気分になるの……」
「子供、だったから……知らなかったから……何で、ママは居ないの?なんて聞いちゃったりして……」
「お父さん……そんな相手、居たことすらなかったのに……」
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」
「でも……だからこそ、好き、大好き……心の底から、愛してるって、そう言える、よ?」
「お父さんは……いつだって、私のスーパーヒーローだから……」
「授業参観……どんなに忙しくっても必ず参加してくれたよね?」
「お誕生日には、絶対に休んでくれて、お誕生日ケーキを買ってくれた」
「クリスマスも、お正月も……私が寂しくないように……ずっと、ずっと、無理をしてでも一緒に居てくれて……感謝してもしきれない……大好き過ぎて……可笑しくなっちゃうよぅ」
囁き
「おとう、さん?」
「……ううん、パパ?」
「私……私、ね?パパのことが大大だ~い好き♡」
「一人の男として……娘である前に女として……パパのこと……愛してる♡」
離れて
「パパは……親子同士で禁断の関係だって、言うだろうけど……ううん、そうじゃないよ?」
「私たちは……全然問題ない……関係ない間柄……養子縁組を解消すれば簡単に結婚できる」
「ただ、それだけの関係性、だよ?」
「知った時から……私は、パパのこと、一人の男として見てた」
「そして、今まで守ってくれた……注いでくれた愛の大きさに気付いて、すぐに好きになった……親子ってだけじゃない……私が、パパに、男としての喜びを与えてあげたいって思うほどに、さ」
「ねぇ?パパ?」
「どうして……私が今パパって呼び出したか、分かる?」
「それはね……私がママになるため、だよ?」
「お腹に子をもうけるの……知ってるよ?」
「お父さん……そういう経験ないんだって」
「私を育てるのに忙しくて……恋愛なんてしてる暇もなくって……かといって、そう言ったことでお金を使うくらいなら、家計に回したかったから」
「そういうこと、一切経験ないんだって」
「……ううん、娘の前で潔癖で居たかった、ってのも、あるんだよね?」
「愛する娘の前で……そういう自分を見せたくなかったから、なりたくなかったから」
「……本当に、本当に、ありがと♪」
「おかげで愛せる……おかげで初めてを貰える」
「パパになる喜びを……本当の喜びを私が与えてあげることが出来る♡」
「ねぇ?パ・パ?」
「動かないでよね?」
「これから、愛するあなたの初めてを、頂くから」
「わたしの初めても、貰って♡」
「昔の、古典文学みたいにさ……育てた子と結ばれるってのも、ロマンだよね?」
「……もし、拒んだら」
耳元で
「お父さんには、何もしないよ?」
「ただ、私は死ぬ。お父さんに愛されない世界に意味はないから」
「……娘が、不幸せになる……それが、お父さんが拒んだときの、罰だよ?」
「だって……大好きなお父さんに、何もしたくないもん」
「愛する人を、傷つけたくなんかないもん……殺したりなんか、しない」
「そんなことをするくらいなら、自分で自分を殺して、せめてお父さんの記憶に残れるようにする。一生忘れられないようにする、私の存在を刻み付ける……」
「だから……これでもまだ、私が娘だってそんなことを言うんだったら……」
耳元で
「愛する娘に、そんなことをさせないで?」
「娘を……一人の男として、幸せにしてよ?」
「私は……お父さんのこと……一人の男として、見てるんだから、ね?」
離れて
「お父さん?私は、例えどっちを選んだとしても……娘として、そして、女として……お父さんのこと愛してるから、ね?」
「私の初めて……お父さんに、あげるね?」
「……もし、拒んだら……娘の初めてと命を奪った罪悪感を抱えたままこの先ずっと生きていってね?」
「忘れたら……化けて出るから♪」
「……忘れないで?私の愛は……ふふ、ちょうどあそこに飾ってあるドライフラワーのように決して枯れることのない確かなものだから♪」
「それを忘れないでよ……ね♪」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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