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二重人格幼馴染の片方が素っ気ないと思ったら、もう片方がヤバいヤンデレだった
written by 泣きんぎょ
  • 純愛
  • ホラー
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  • ラブラブ
  • ヤンデレ
  • ツンデレ
  • 幼なじみ
  • 多重人格
公開日2022年02月12日 00:15 更新日2022年02月12日 00:15
文字数
3431文字(約 11分27秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
多重人格幼馴染
視聴者役柄
惚れられてる男
場所
そこら辺の道
あらすじ
あらすじ

 あなたには二重人格の幼馴染が居た。
 一人は勝ち気、一人は気弱……対照的な二人ではあるが、あなたは上手く付き合ってきたつもりだった。
 これからもこの関係が続いていく者だと
 しかし、ある日、あなたは唐突に一人の人格から激しく嫌われてしまう。
 理由は分からない。
 だが、酷く罵られ……殴られ……消えろとまで言われる。
 救いはもう一人の人格……彼女の慰めにより保っている
 しかし、その本当の理由は……真逆のモノ
 あなたを虐げる勝ち気な彼女は、あなたを思いやっていた。
 あなたを慰める気弱な方の人格は、あなたに狂っていた。
本編
本編

A「はぁ……たりぃ……」

A「おい、てめぇ!あたしに付いてくんなって言っただろっ!」

A「ったく、気色悪い……顔も見たくねえんだよ」

A「チッ……あぁっ!くそがっ!肩を掴むんじゃねえっ!」

殴る音

A「ケッ……汚らしい……あたしに触るからこうなるんだぜ?クソが……」

A「二度とあたしの前にツラを見せるな」

A「視界に入らない、遠くの場所で野垂れ死ね」

A「わかったなっ!」

それから少し間を空けて、ふと気づいたように気弱な声で

B「……あ……ごめん、私、また、やってた?」

B「あぁ……ぁぁあ……ごめん、ごめんね……こんなに、頬、腫れあがってる」

B「大好きなのに……好きで、好きで、たまらないのに……どうして、こんなことに……」

B「ぅぅ……ごめん……すぐに、すぐにっ冷やすもの持って来るからっ!待っててっ!」

少し間を空けて
 氷の音

B「大丈、夫?」

B「……そっか……よか、ったぁ……本当に、ごめんね」

B「あの子……どうしてか、急にお兄ちゃんにあんな態度取るようになっちゃって……私にも、分からないの……」

B「一つの身体に、二つの心……でも、私たちの気持ちは、ある程度共通してる、はずなのに……」

B「心の中で話そうともするんだけど……あの子、自分の領域に閉じこもっちゃって、出てこないの……私が探しても……話を聞こうとしても……どうにも」

B「……ねぇ?お兄ちゃんは、何か思い当たる節、ない?」

B「あの子……今まで、兄貴兄貴って言って……私と同じようにお兄ちゃんにくっついてたのに……こんなの、変だもん」

B「……何か、覚えは、ある?」

少し待ち

B「……そっか、お兄ちゃんから見ても、いきなりなんだ……困った、ね」

B「私も、何とか説得をしようとはしてるんだけど……」

B「基本的に、あの子の方が人格的に私たちの中では強いから……あの子が拒絶したら、どうにも……」

B「……ごめんね、何の力にも、なれなくて……」

B「その代わり……今は……私で居られる、今の内だけは……お兄ちゃんに癒しをお届けできるように、頑張るから……」

B「離れていかないで……その気にならないで……私は、お兄ちゃんのこと、大好きだから……そして、きっと、あの子も……」

 耳元で

B「気を落とさないで、ね?」

B「私は……ううん、私たちは、大好きだから」

 数秒間を空けて

A「……チッ……またあいつに ほだされたみたいだな、え? 気色悪い最低のゴミ人間がよ」

A「何が、私たちは大好き、だよ……あたしにあそこまでボロクソに言われたってのに、何信じてやがる?」

殴る音二回

A「ケッ……これがあたしの気持ちだ」

A「てめえなんか、どっかに消え失せたって何にも思わねぇ……どうにも思わねぇ」

A「反吐が出るんだよ、その顔を見てると……消え失せろ」

A「ムカつくんだよっ!」

A「クソがっ!」

A「クソがクソがクソがっ!」

A「目障りなんだよっ!視界に入るんじゃねぇっ! てめえなんて、もうどこにでもっ」

A「ぐっ……う、ぐぐぐ、ぐ、頭、が……チッ……あい、つ、こんな、にまで」

A「っ、るせえっ!近寄るんじゃねえっ!」

A「消え失せろっ!」

A「消えろ、よぉっ」

A「あたしは……あたしはっ!お前の顔なんざ、見たくもねえんだっ!」

A「一分一秒だって……一緒には、居たく、ないんだよっ!」

A「それとも……もっと、痛い目に遭わなきゃ、気が済まねえ、か?」

A「ぶん殴らなきゃ……」

A「取り返しのつかない傷が付くくらいにぶっ叩かなきゃ!わか、ら……ぐ、ぐぅぅぅぅっ、ぐぅっ!」

A「う、ああああああああっ!」

 それから別人格に交代したように

B「……あ……はぁ、はぁ……何、とか、おさえ、こめた」

B「お兄ちゃん? 今度は……大丈夫、だった?」

B「何か、酷いことされてない?」

B「痛いことは?」

B「……あ、あぅう、そ、そう、なんだ……あの子、お兄ちゃんに、そんな、ことを……う、ぅぅぅ」

B「酷い……お兄ちゃんを……こんな目に遭わせるなんて……」

B「ズタボロに、するだなんて……」

 耳元で

B「大丈夫?」

B「ごめんなさい……私に、もっと力があれば、こんなことには、ならなかったのに……」

B「はぁ、はぁ……ふ、へへへ、へ……ご、ごめんなさい……ちょっと、あの子を奥に追いやるのに、力を、使いすぎた、みたいで……」

B「安心して……お兄ちゃん」

B「私が……お兄ちゃんが、目覚める頃には、全て、解決できるようにしておくから……だから」

B「今は、このお薬で……ゆっくり、と、っ」

 そこで、止まったように

A「う、ぐぅぅぅぅぅ、あああああああああっ!」

A「っづ、ぁっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

A「こ、の、バカ、があああっ」

A「あれだけ言ったのに……あれだけ、嫌われることしたってのに……まだ、居やがる、のかよぉ」

A「っ、こ、こんな、ものおっ!」

何かを投げる音

A「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……おいっ!よく聞けっ!」

A「さっさとどっかへ行けっ!もう、時間が無いっ!」

A「あたしが、あたしで居られるうちに……早く姿を消せって、そう言ってんだよっ!」

A「くそ、くそくそくそっ!クソがっ!」

A「やめろっ!そんな優しい目であたしを見るなっ!」

A「酷いことをしたんだから軽蔑しろっ!」

A「嫌いだって、顔も見たくないって言って……どっか、いけよぅっ!」

A「せっかく……せ、っかくっ!」

A「あいつの……企みを、阻止しようと、したっ、てのにぃっ」

A「ぐ、ぐぐぐぐ、だ、だめ、だ……もう、頭、が」

A「うぅ、うぅぅぅ……消え、る……あたしが消えて、いく……あたし、が……大好きな、兄貴を、守りたかっ、た……の、に……」

 倒れる音
 それから少しして笑うように

C「く、くくくくくっ……お兄ちゃん?目を覚ますまで、すこ~し時間がかかってしまいましたが……何か、妙なことを聞きました?」

C「……そう、聞きませんでしたか」

C「ふふ、ふふふふふふっ、それは 重畳ちょうじょう

C「では、このまま……兄さんの傷を癒すのに移行しますね」

耳元で

C「大丈夫です、すぐさま楽園へと連れ去ってあげます」

C「あの子も……もう居ないことですし、ね?」

離れて

C「……?どうしましたか?怖い顔をなさって?」

C「おや?妙なことをお聞きになるのですね……」

C「私は、誰か?」

C「ふふ、ふふふふふふっ、兄さんは、本当、可愛らしいですね」

C「食べちゃいたいくらいです」

C「私は、私に決まってるじゃないですか?」

C「今まで……あいつもいる手前、少しばかり抑え気味だったのですが……これが、私の素ですよ?」

耳元で

C「兄さんのこと、愛してます」

C「好き勝手にこねくり回して……壊してしまいたいと思うほどに♡」

 離れて

C「おや?そんなに青ざめた顔をしてどうなさいましたか?」

C「ずっとずっと、一緒に過ごしてきた……幼馴染じゃないですか?」

C「大好きな大好きな、妹のような存在ではないですか?」

C「そんな反応、傷つきますよ?」

C「……ふふ、くくくくく、まぁ、もう手遅れなのですけど、ね?」

C「気付きませんか?この部屋に焚かれたお香……私は耐性があるので平気ですが……兄さんにはたまらないでしょう?」

C「もう、動けないはずです」

C「切り刻んで悲鳴をあげさせましょう」

C「苦悶の声をあげさせて……醜い表情をっ」

C「ふふ、ふふふふふふっ♪ 兄さんの全てを独り占め♡」

C「苦痛により、私を強く意識する……苦悶により、更に私に意識を向ける」

C「そして私は、そんな兄さんの全てを独占する」

C「兄さんの色んな姿がみたいんです♪」

耳元で

C「離しませんよ?」

C「離してなんか、あげません」

C「あいつは……甲斐甲斐かいがいしくも兄さんを逃がそうと下手な芝居を打っていたようですが……それも徒労に終わりましたね?」

C「兄さんは、今、私の手中にある」

C「逃がしませんからね?」

C「ありとあらゆる苦痛を与えてあげます」

C「ありとあらゆる快楽をも与えてあげましょう……」

C「そこに、果てなどありませんよ?」

C「壊れるまで……いいえ、壊れてもずっとずっと見て楽しんであげます♪」

C「そのために、私は生を受けたのですから」

囁き

C「お兄ちゃん♡ と呼んでたあの子の振りをして……ずっとずっと、この時を心待ちにしてました♡」

C「に・い・さ・ん♡」

 耳元で

C「私にプライドはないので、痛めつけて、心を歪めて、ありとあらゆる調教を施して……兄さんを手に入れます」

C「グズグズのぼろ雑巾になるまで……遊び倒してあげますからね♡」

C「ずっと、ずっと、気に入らなかったんです」

C「私のモノにしたかったんです」

C「私だって、居るのに……私以外の二人とだけ遊んで……私のことを知らないままで……本当に……」

C「心が燃え盛るほど……妬ましかった」

C「でも、これからは私だけです」

C「私一人のモノです」

C「ひ・と・り・じ・め♡」

C「この私に依存するほど心を壊して……グチャグチャに何もかもを犯して差し上げますから?」

C「抵抗、しないでくださいね?」

C「……もっとも……したくても、出来ませんけど、ね♡」

 囁き

C「壊れるほどに、愛し尽くしてあげますね?兄さん♡」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
二重人格幼馴染の片方が素っ気ないと思ったら、もう片方がヤバいヤンデレだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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