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過保護彼女の真相、ヤンデレ独占欲~後遺症の負い目~
written by 泣きんぎょ
  • 純愛
  • 幼なじみ
  • ヤンデレ
  • 同級生
  • 学生
  • 甘々
  • ラブラブ
  • 学校/学園
公開日2022年02月12日 00:20 更新日2022年02月12日 00:20
文字数
3844文字(約 12分49秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
過保護彼女
視聴者役柄
義足の男
場所
公園→彼女の家
あらすじ
あらすじ

 あなたには甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる心優しい幼馴染が居た。
 しかし、同時にその理由も分かっていた。
 あなたは足に大怪我を追い、後遺症が残っていた。
 そのため、上手く動くことが出来ない……
 そのことに負い目を感じて、彼女は世話をしてくれていることに……
 それをどうにか辞めさせたいと思いながら過ごす日々……
 しかし、彼女が考えていたのはそんなことではなかった。
 優越感、それから独占欲……自分のものだという歪んだ感情……そして、それ以上の愛。
 あなたは、彼女の手の内にあった。
本編
本編

「大丈夫? 歩幅……合わせるから、ゆっくりでいいよ?」

「うん、ゆっくり……ゆっくり……私に悪いとか思わないで、自分のペースで、ね?」

「義足……なんだから」

「うん……それで、いいよ。疲れたなら休もっか?」

「ちょうどあそこにベンチがあるし……座って……少ししてから、また行こ?」

「大丈夫、私が、支えてあげるから……ゆっくり、行こ?」

「1,2、1,2……よし、お疲れ~」

「それじゃ、ちょっと休憩しよっか?」

「今日は、歩き詰めだったもんね?」

「はい、お水。こんなこともあろうかと、しっかりと用意しておいたよ」

「ふふ、幼馴染だもん、それくらい当たり前だよ~」

「さ、遠慮なく……飲んで?」

少し待ち

「ん、どう?少しは喉潤った?」

「今日はず~っと歩いてたもんね……まさか、あのお店であんなに行列が出来てるなんて……予想外だったよ」

耳元で

「ごめんね? 足、つらいのに……あんなに、立たせちゃって」

「許して……」

離れて

「ん……へへ、ありがと……やっぱり、優しいね?」

「昔っからそうだった……優しくて……温かくって……いつでも私を助けてくれて……ずっとずっと大好きだった……どんな時でも一緒に居たいって思ってた」

「ふふ、懐かしいなぁ~……あの日も、こんな晴れた日だったよね?」

「……うん、そうそう。私がまだ帰りたくない~って駄々をこねて……お母さんが捕まえようとするもんだから逃げようとして車道へ出て……それで」

 後半は深刻そうな声で、それから止められた感じで

「……ぁ、ごめん、ね……ごめん……分かってる……わざわざ言わなくていいのも……思い出さなくていいのも……でも……でもっ!」

「私のせいでっ!あなたは代わりにトラックにひかれて……足が……足がっ!」

「う、うぅ……私の、私のせいで……こうなっちゃったんだ……これまでの苦しみは、全部全部、私のせいなんだっ……そう、思うと……罪悪感が、止まらないよ……ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ……ごめん、なさい」

「代わりに、これからの人生、全てあなたの為に使うから!」

「いつもいつも、守ってくれようとしてくれてたみたいに……私が、あなたを守るからっ」

「……私には……どんなことも、遠慮なく口にして……ね?」

間をあけて

「……あ、はは、少し湿っぽくなっちゃったね?」

「楽しい話、しよっか?」

「あれ、凄かったよね?」

「私たちがカップルだって言ったら、嘘だって愕然がくぜん とした顔をして……ふふ」

「あれは、ちょっと優越感だったなぁ~」

「抱き着いて、この人のモノなんです、って言ったら……ふふ、ふふふふふっ♪」

「そんな奴のどこがいいんだ~、だっけ?」

「えへへ~、何もかも全部がいいに決まってるのに~……馬鹿な人♪」

「男の子ってどうしてその辺りのリサーチもせずに女の子に告白しちゃうのかな?理解できないよ」

「あなたなら、分かるのかな?」

「……へ~……そう、なんだ」

「それはそれは……えと……なんていうか……あはは、は」

「ありがと……そう言ってくれるの、嬉しいな」

「可愛いって、言ってくれるんだね?」

「えへ、えへへへ……」

「身近な人の言葉だと、こんなにドキドキするものなんだね~」

「ううん……あなただから、かもしれないけど、さ」

「そうだね……可愛い、綺麗、恋人にしたい……よく聞く」

「でも……でも、私、そういうの全然分からないんだ」

「あなた達に私の何が分かるのってそう思う」

「薄っぺらな上辺うわべ だけを見てそう言ってるんじゃないの?ってそう思っちゃう」

「本当は……ドロドロで、グズグズで……膿うんだ傷口みたいに醜みにくくてどうしようもない……汚い、人なのに」

「皆……分かってないんだ」

「ここが私の居場所だってことに……」

「いつも世話を見て大変だね。優しくて偉いね?聖女様みたいだね、なんて……そんなことない」

「むしろ、魔女だよ……利己的で、自分自身の目的のためだけに動いている……悪女」

「これが、助けるためだけにやっている行為だって……無償むしょうのボランティア活動であるかのように皆には見えてる……」

「ほんっと……本当に……分かってない」

「はぁ……ごめん……楽しいこと話そ、って言ったのにいつの間にか湿っぽくなっちゃった……私、駄目だね?」

「……元々が引っ込み思案の陰キャ、だから」

「明るく振舞ってるのなんて、上辺だけに過ぎないから……はは、は」

「……うん、ごめん……でも、ありがと」

「昔みたいに、髪、撫でてくれると嬉しいな」

「昔は、よくやってくれたもんね?お前は凄い、自信を持て~ってちっちゃい手で一生懸命……えへ、えへへ」

「また、お願い、できる?」

「…………ありがと」

 安心した声で

「……ん~~~……暖かいね……手、大きくなった……頭全体を包み込んで、安心させてくれるみたいに……男の子、って感じ、だね?」

「えへ、えへへ……」

「うん、もういいよ!ありがと」

「スゥ~~……ハァ~~~~~……よしっ」

「うんっ!今からは元気な私だよっ」

「それじゃ、もう休憩も大分出来ただろうし……帰ろっか!」

「付き合うから……ゆっくり、ゆっくりで、いいからね?」

2,3秒間を空けて
場面転換

「着いた~~っ!」

「お疲れ様~、もうゆっくりしてていいよ?」

「ご飯の支度、しちゃうから♪」

「待っててね?今日は腕によりをかけて……」

途中で遮られたように

「……え?何言ってるの?大丈夫だよ~、おばさんにだって頼まれたんだから~~。全然負担じゃないよっ!任せて任せて~」

「ちゃっちゃと作っちゃうから~」

「ふんふんふ~ん♪ふんふんふ~ん♪」

 料理音
 途中で話しかけられたように

「……ん?なぁに~?今包丁を使ってるから後にして欲しいんだけど~」

「……んぅ?どうしたの?そんな真剣な声出して? こんなの、いつもの事じゃない?」

「ん~~~……分かった、どうしてもって言うなら、今聞く」

「なぁに?」

「…………え?えっと、言ってることの意味がよく分からないんだけど……」

「もう、しなくていいって……どして?」

「今まで、ずっとこうしてきたのに」

「これからも、ずっとずっと、こうしたいのに……」

「私が支えたいから支えてるんだよ?」

「傍に居たいから傍に居る」

「それなのに、無理をしなくていいって……そんなの……」

「そんなの……酷いよ……居させてよ」

「私は、傍に居たいのに……」

「……そうだね、今日みたいに、歩幅を合わせて、休憩もするから、遅くなることが何回もあったね」

「学校にも、数えきれないほど遅刻しそうになった……」

「誰も彼もが、憐んだ眼で見てきたね」

「でも……でも、それが何? そんなこと、気にしないよ……どうでもいいもん」

「私、大切な……大切な、あなたを、助けたいから……支えたいから、やってるのに」

「……ん、へ? もう、耐えられない?」

「耐えられないって、どういう……」

「……え……え?」

「そう、なんだ……そんなふうに、思ってたんだ……」

「そう、だね……私が、助けるから……介護するから……可哀そうな目で見られてた、ね」

「可哀そうな奴なんだって……そういう目で見られてた」

「うん……知ってる……私は知ってる」

「歩くのも、立つのも……別に私が何もしなくても、出来るもんね……ゆっくり、だけど……遅いけど、自分でしっかり出来る。私が助けてあげる必要ない」

「……うん、そう、だね……私が、歩幅を合わせてゆっくりゆっくり歩いてるから……そういう目で見られて……そういう可能性、も、うん、ある、よね」

「あは、あはは、は……そう、なんだ……助けてる、つもりで……傷つけてたんだ……苦しめてたんだ」

「でも……でもっ!公園で、頭、撫でてくれた、よね?」

「大丈夫、って優しく……声を掛けてくれた」

「それはっ」

「……それ、は……そっか……我慢して、やって、くれてたんだ……つらくても、劣等感を感じてても……お世話になってる、人だから、大好きだから……ね」

「はは……あはははは、は」

「あり、がと……嫌だって、思ってても、そういうこと、してくれるんだね?」

「そういうところ……本当に、好き……大好き」

「うん……あなたの気持ちはよく分かった」

「言いたいことも……どうして欲しいかも、全部、全部っ」

「その上で……私の答えを、言うね?」

耳元で

「嫌だよ?お断り」

 優しい声で

「だって……私があなたのお世話をするのは……もうそれが存在意義だからだもん」

「やりたいから……やらなきゃいけないから……」

「あなたの為じゃない……自分の為に、やってるんだよ?」

離れて

「ふふ、へへへっ、それに……公園でも、言ったよね?私、そんな綺麗じゃないって」

「ドロドロでグズグズで膿んだ傷口みたいに汚いって……」

「私に頼るあなたの姿、可愛いって思ってた」

「そして、劣等感を感じて、唇をかむ……その姿も、とってもとっても、たまらなかったよぉ」

「だって……私以外には何も居ないって、証明だもん♡」

「ずっとずっと……私はあなたのモノで……あなたには私しか居ない、その証だから♡」

耳元で

「ねぇ?」

「嫌だって言うならぁ……それでも、いいよ?」

「でも、私の気持ちは、覚えてて欲しい♡」

「ずっとずっと、あなたを支え続ける♡私の生涯と身体をすべて捧げて尽くしていく♡」

「だからぁ……離れたい、そういうあなたはぁ」

囁き

「お・し・お・き♡」

 囁き終了
 耳元から

「だよ?」

 離れて
 何かを弄る金属音

「へぇ、意外と重たいんだね?これ」

「身体を支える重み、なのかな?」

「うん♪大切な義足、外しちゃったから、これでもう動けない、ね?」

「今から愛し尽くしてあげる♡」

「間違ったことを言わないように」

「私に自由にしていいなんて、変なことを言わないように」

耳元で

「縛り付けてよ?」

「私という存在を……あなたに縛り付けて?」

「こんなふうに」

縛る音

離れて

「……ふふ、ふふふふふふふっ♪いい格好だね♪」

「腕も首も、動かせない……足も外されてどうしようもない」

「動くのは……」

耳元で
吐息を数回

「ん、ふふ♡こんな状況なのに……期待しちゃったのかな?」

「いいよぉ♡いくらでも受け止めてあげる♡」

「いくらでも、甘やかしてあげる♡」

「あなたには、私しか居ないんだから♡」

「そのことが……骨のずい まで沁みるように……徹底的にわからせてあげるから、ね?」
 
 囁き

「もう、妙なことは言っちゃ駄目だよ♡」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
過保護彼女の真相、ヤンデレ独占欲~後遺症の負い目~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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