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助けた社長令嬢に付き纏われて……ヤンデレちゃんはあなたに一目惚れしました♡
written by 泣きんぎょ
  • 純愛
  • ヤンデレ
  • 社長令嬢
公開日2022年02月12日 00:33 更新日2022年02月12日 00:33
文字数
4716文字(約 15分44秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
助けた社長令嬢
視聴者役柄
会社員
場所
公道→会社
あらすじ
あらすじ
 ある日、助けた社長令嬢にあなたは付き纏われる羽目となる。
 しかし、あなたには生涯を掛けて全うする仕事だ、と言い切れるほどの仕事が既にあった。情熱を燃やしていた。
 彼女のヘッドハンティングは断ってしまう。
 しかし、彼女はそんなことで諦めない。
 様々な条件を提示しても堕ちないあなたに……彼女が取った行動は……
 あなたの想像の斜め上のものだった。
本編
本編

「っ……来るなら、来なさいっ!今までの愚民ども同様、スタンガンの餌食に……っ」

「あ、あれ?」

カチカチと何かをおす音

「ぅ、こんなときに……バッテリーが、もう……ぁ」

「いやっ、近寄らないでっ!」

「あたしを誘拐してどうしようって言うの?パパは……社長はっ!あんたたちなんかに一銭も払わないわよ!」

「金と娘なら……迷わず金を取る、パパはそういう男よ」

「人質なんかに意味はない、身代金なんて要求するだけ無駄」

「なのに……っ、このっ、いやっ、さわらないでよっ!」

「人質なんかに意味はない、とどうして……ぇ?」

「な、なにを……いやぁ……んっ、ぐぅっ!」

 舐められてる、あるいは触られてるような感じで嫌そうな感じで

「ぐっ、こ、のっ、下種がっ!」

「下卑た視線で……あたしを見るなぁっ」

「う、うぅ……ぁ……最初、から……最初から、身体が、目当てだった、っていうの?」

「そう……そう、ね……あんたたちには、覚えがある……パパがクビにした……無能共」

「クビにされた腹いせに、あたしを好きにしようって……そういう、わけね」

「ふ、ふふふふっ……はははははははっ!」

「器が小さいのね?」

「そんなことをしても、パパは一つも悲しまないわよ?」

「何とも思わない」

「何の傷にもならない」

「復讐のつもりだったら、とんだ見当違いだったわね?」

「パパは……あたしを愛してなんかいないもの」

「無駄な労力だったわね? そんなだから、クビにされるのよ」

「この、クソ無能がっ!」

「恥を知りなさいっ!」

「あたしのような小娘を大の男が数人がかりで抑えつけて、恥ずかしくないの?」

「そんなことしなければ、あたし一人、モノに出来ないわけ?」

「女を口説けないわけ?」

「クビにされるだけあって、そんなところまで愚図の、最低のゴミ共ね?」

「ほら、分かったら早く解放しなさいよ?」

「さっさと……ほら!」

「っ、ちょ、やめ……やめなさいっ」

「だから、無駄だって、いっ、てっ……ぅぅ~~~~~っ!」

「いや……いやぁっ!誰かっ!」

「誰か……あたしを助ける者は、居ないのっ!」

「やだ、やだぁっ……」

「やめっ、ろっ、顔……近づける、なっ!」

「う、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……う、うぅぅぅぅっ」

思考っぽく

『抵抗、出来ない……動けない……肩も、腕も……足も……四人がかりで、抑えつけられて……う、うぅぅ……』

思考終了

「や、だ……やだぁっ」

「こん、な……こんなの、って」

「だれ、か……誰かっ!」

「たすけてぇぇぇぇぇっ!」

 悲痛な叫びをあげる感じで
 それから呆然と

「ふぇ……ぁ……あな、たは……ひゃっ!」

「ぇ?え、え?」

「すごい……五人を、あっという間に」

 恍惚と呟く感じで

「……本当に、現れた……子供のころ夢見た……白馬の王子様……」

話しかけられて気が付いた風に

「は、はわわっ!ひゃ、ひゃぃっ!た、助けてくれてありがとうございましゅっ!も、もう駄目かとっ!」

「こ、このご恩は必ず!絶対に、っ!何があっても返しますのでっ!」

「あ、こ、これ、名刺、です!」

「これさえあれば、社内にもフリーパスで入ってこれますのでっ!」

「い、いつでもっ!」

「いつでもいらしてくださいっ!待ってますっ!」

 走り去る足音
 それから少しして息切れしてるふうに

「っ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

「どうしよ……心臓、ドキドキが、止まらない……」

「顔……熱い……」

「わぁ……わぁあ~っ!」

「どうしよ……どうしよ~~っ!」

「運命、きちゃったかも……」

「えへ、えへへへへへ……絶対に、モノにしなくっちゃ♡」

「あたしの……あたしだけの、王子様♡」

2,3秒間を空けて
場面転換
少しクールな感じで

「あら?よく来たわね?歓迎するわ」

「フフ……って、気取ってみても今更ね?」

「オフィスに居る時はいつもこんな感じなのよ」

「っと、あぁ、そこの貴方。大切な客人の案内ご苦労様。もう戻っていいわよ? ええ、お疲れ様」

扉を閉める音
 それから媚びるように

「わわわっ、本当に、本当に来てくださって感動ですっ!」

「お茶しませんか?」

「ゆっくりお話ししましょうっ!ぜひっ!ぜひにっ!」

「……え? あ~……ははは、さっきとのギャップに驚いてらっしゃるんですね?」

「うぅ、本当は心苦しかったんですよぉ、あたし」

「だって……大切な命の恩人に、あんな態度……でも、部下の手前、示しがつかないから仕方なく」

「ふ、不快に思われましたか?」

「ごめんなさいごめんなさいっ!謝りますので、嫌いに……」

「あ、大丈夫、でしたか?」

「は~……それは良かったです……安心しました~」

「えと、それじゃあ、本題に入りましょうっ!」

「恩返しっ、させて頂きたいですからね!」

「ささっ、そこのソファーへ!」

座る音

「座られましたね? では、ティーセットを用意してから行きますので少しお待ちくださいっ!」

耳元で

「勝手に帰っちゃ、駄目ですからね?」

「ではでは~!」

少し間を空けて
カップを置く音

「お待たせしました~、それじゃ、あたしも失礼して、と」

「んしょっと……」

座る音
耳元から

「……はい?どうされましたか?」

「あぁ、これですか?」

「おかしくありません。客人をもてなすのには、ぴったりと隣にくっついてこうしてお話をするのが最上級の礼儀となるのです。少なくともうちではそうです」

「今、このあたしが決めました」

「社長令嬢……ただの肩書のようなものですが、生まれのおかげであたしはこの会社の副社長でもあるんです。そして、ここはあたしのオフィス」

「ここではあたしがルールです♪どれほど理不尽だろうと、従っていただきますので!」

「ふふふ、はい♪よく分からなくてもそういうことなんです♪」

「従ってくださいね?」

「さて、それでは説明をさせていただきますが……その前に」

「あなた様は、恩返し……どのようなものがよろしいですか?」

少し待ち

「……ふむふむ、成程~……感謝の言葉だけで十分、ですか……それはそれは、謙虚な方ですね?素敵です」

「でも、それではこのあたしの気が収まりません!しっかりとお礼をしてっ!誠意と感謝を形で示さなければっ!」

「というわけで手っ取り早く……我が社で勤めてみませんか?」

「内容は、あたしの秘書です」

「副社長補佐……あたしと四六時中一緒に居てスケジュールを管理するだけの仕事です」

「もちろん、お給金も弾みます」

耳元で

「今勤めてるお仕事の、倍は保証しましょう」

離れて

「どうですか?」

 少し待ち

「……ん、そうですか……あまり、魅力に感じませんか……なんなら、あたしのお婿さんとして永久就職してくださっても一向に構わなかったのですが……」

「っと、何でもありません。今のは忘れてください、ただの本音です」

「コホン……では、また建前の話に戻りましょう」

「この間、ウチの元社員に襲われて助けられたときにあたしには身の回りを警護し、そして、仕事も補佐してくれる役回りの人が必要だという結論に至ったのです」

「そう、あなた様のような、強い男性の、ね」

「いいえ、ような……といっていますが、これは他に候補が居る、能力値のラインがそこ、という意味ではありません。あなたのことです。あなた様にあたしの傍に居て欲しいんです」

「経歴や能力についても調べました。あなた様であれば、十二分にあたしの補佐としての能力も期待できると判断しました。どうあってもこのあたしの護衛として、秘書として我が社に来てもらいます」

「……悪い条件では、ないと思うのですけどね」

「まず一つに……単純に給料があがります」

「それから、今のお仕事に比べると休みも増えるでしょう。残業ばかりの今の仕事とは違い、我が社では基本定時退社ですからね。その辺りもアピールポイントとしては強力なのではと、あたしとしては考察しておりますよ?」

「出来るのならば……早く帰りたいでしょう?」

「それから、家賃も」

「あたしの秘書となることを了承して頂ければ住むところもこちらで保証しましょう」

「あなた様が今住んでらっしゃる四畳半の部屋よりもよほど広いことを約束しますよ?」

「それとそれと……そうですね~……ここからは本音の話になりますが」

「あたしが付いてきますよ?」

「あたしの身体、好きにして構いません」

「惚れてしまったんです♡」

「四六時中一緒に居なければ気が済みません、ずっとずっとくっついていなければ気が済みません!」

「こう言ってはなんですが……あたし、美人だと思いませんか?」

耳元で

「一生を懸けて尽くします♡」

「何があっても離れません♡」

「どんなことをされても……一向に構いません♡」

「お金だって、ありますよ?」

「社長、令嬢です」

「それに……副社長でも、ありますから」

「どんな我が儘でも叶えますよ?」

「どうですか?」

「この話……引き受けては、くれませんか?」

離れて
 少し待ち

「……え……ぇ?ここまで……ここまで、提示したのに……どう、して?」

「あなた様、は……王子様は、あたしのこと、嫌い、なんです、か?」

「……はい……ぁ、そう、ですか……嫌いでは、ないんですか……よかったぁ……なら、どうして?」

「……はい……はい……生涯をかけて行うべき仕事?」

「そこまで……そこまで、今のお仕事に、情熱を燃やして、らっしゃるのですか?」

「……あたし、よりも?」

「あたしが、提示した……全ての条件よりも、優先すべき、ことなのですか?」

少し待ち

「……そうですか……そうですか」

 最初の『そうですか』は相槌を打つ感じで二回目の『そうですか』は気落ちする感じで

「分かりました……あなた様にとって、あのお仕事がそれほど大事なことでは思ってもいませんでした」

「大丈夫です……確かに、ここでは……この場所では副社長であるあたしがルールと言いましたが、あなた様の意志は尊重いたします」

「だって、あたしは……あなた様を困らせるためにこれを言ったわけではないのですから」

「運命、と思ったから……尽くしたいと、そう思ったから……手に入れ、たかったから……」

「好きだって、言いたかったからなんです」

「だから……あなた様の嫌がるようなことはしません」

「交渉は、決裂、ですね……」

「きっと……きっと、承諾してくださると思ったのですが……」

 少し間を空けて

「あ、はい、お帰りはご自由に。入ってきた扉から出て貰って構いません」

「ありがとうございました」

扉の閉まる音

「……でも、あたしは絶対に、諦めませんけど、ね?」

「覚悟しておいてくださいね?」

「今の仕事が生涯をかけて行うべき仕事……そうおっしゃるのでしたら、こちらにも考えがあります」

「絶対に、絶対に絶対にっ!」

「あたしのモノにしてみせますから……やっと掴んだ運命、手放しませんからね?」

「あたしの……王子様♡」

「絶対に……離しませんからね?」

3,4秒間を空けて
少し知的な感じで

「ええ、ええ……そうですか。分かって頂けて何よりです」

「こちらとしても実りある時間になりました。はい、彼のことは必ずや我が社で大切にしますので、ええ」

気が付いた感じで

「あら?来たのね?ちょうどいい……今、話がついたところよ」

「少し外へ行きましょうか?」

「ええ、では、少し彼と話しますので……ええ……ええ、では失礼します」

少し間を空けて
 元に戻る感じで

「へへ、へへへへへ♪」

「褒めてくださいっ!あなた様のご要望を汲んでっ!最大限幸福な状況を作り上げましたよっ!」

「ふふ、ふふふふふ~~……まぁ、端的に言うと~、コホン」

少し勿体ぶってからあっけらかんと

「これから、休日と仕事終わりはウチで働いてもらうことになりました!これからよろしくっ!」

少し待ち

「……はい?休暇?そんなのありませんよ?」

「強いて言うなら、休日があたしの元でのお仕事です♡」

「公私ともに支える秘書として雇い入れることに再決定しました」

「心配しなくても、フルタイムで働けますよ?」

「オフィスだけでなく、あたしの部屋で、家で、存分に働いてもらう予定ですから♡」

耳元で

「あたし……欲しいモノは絶対に手に入れる派なんです♡」

「それが……子供の頃から恋焦がれていた王子様となれば、手放すわけありません♪」

「これから、よろしくお願いしますね?」

「そして、いずれ……ともに添い遂げましょう♡家庭を築きましょう♡ベッドで思うさま愛し合いましょう♡」

「あたしの……」

囁き

「お・う・じ・さ・ま♡」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
助けた社長令嬢に付き纏われて……ヤンデレちゃんはあなたに一目惚れしました♡
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
泣きんぎょ
ライター情報
 ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
 細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
 また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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