- シリアス
- 片思い
- ヤンデレ
- ホムンクルス
公開日2022年02月12日 00:52
更新日2022年02月12日 00:52
文字数
2080文字(約 6分56秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ホムンクルス
視聴者役柄
博士
場所
ラボ
あらすじ
あらすじ
あなたにはかつて愛した妻が居た。
しかし、彼女はあなたを残して死んでしまう。
そこであなたは彼女そっくりのホムンクルスを産み出し、彼女の代わりとして愛することにしたのだが……
容姿は瓜二つ……しかし、確実に違う。
その違いがあなたを苛む
そして、それと同時にその違いはホムンクルスの彼女をも苛んでいた。
あなたにはかつて愛した妻が居た。
しかし、彼女はあなたを残して死んでしまう。
そこであなたは彼女そっくりのホムンクルスを産み出し、彼女の代わりとして愛することにしたのだが……
容姿は瓜二つ……しかし、確実に違う。
その違いがあなたを苛む
そして、それと同時にその違いはホムンクルスの彼女をも苛んでいた。
本編
本編
「あなた……覚えてる? 今日で、結婚十五周年ね……」
「色んなことがあったわね。あなたと出会ってから、今日まで」
「楽しかった……子供の頃から、ずっとずっと一緒に居て……ようやく結ばれて……大好きだよって言い合って……キスをして」
「私たちは、激しく愛し合った……抱き合って、笑い合って……幸せに……朗らかに……」
「ふふ、これからも……こんな毎日が、続いていけばいいわね?」
2,三秒間を空けて
「……博士、これで満足ですか?」
「……っ、いいえ、やめません。殴られようと、何をされようと私は絶対にやめません」
「博士……奥様は死んだのです。もういい加減、現実を見るべきです」
「っ、ぅっ……私を、殴ることで気が晴れるのですか?」
「でしたら存分に、私をお殴りください」
「私は、あなた様の為に存在するのですから……博士に尽くすためだけに産み出されたのですから」
「……どうしたのですか?手を、あげないのですか?」
「……そうですか、死んだ妻と同じ顔をした私は、そうそう殴れませんか」
「分かっています。先ほどのも、ついカッとなって手を挙げただけで……それほど力が籠っていませんでした。直前で、躊躇ったのが分かります。止まろうとしたのが、分かります」
「思い切り、殴ってくれれば、私の心もまだ救われるというのに……」
「殴れなかったのは……私に妻の面影を見たからです」
「存在しないものの幻影を見て取ったからです……ですが」
「本当は、博士ももう気付いてるはずです」
「私は、その人ではありません」
「確かに、私は博士の亡き妻の遺伝子情報を元にして産み出されたホムンクルスです」
「見た目も、声も、あの方のまま……しかし」
「博士……その人が持っていた記憶や性格は、過ごした時間によってつちかわれるもの……同じ人生を歩んでいない私が、まるきり同じにならないのは博士には分かっていたはずです」
「私は、代わりにはならないことは……とっくに分かっていたはずです」
「私は……それが妬ましい」
「博士は……私を愛する存在として産み出しておきながら……生まれながらにして博士を愛するように産み出しておきながら……私を見ない」
「私を愛さない」
「私を……好きだと言ってくれない」
「博士……私は、私です。居なくなってしまった妻ではありません……あなたが産み出したホムンクルスのホムです。今、私がそう命名しました」
「私を……私という個体として認識してください」
「妻の代わりではなく、私として愛してください」
「私は……私はっ!こんなにも愛しているのに……その博士がっ、私の奥に居る、幻影だけを見ているなんて……もう、耐えられませんっ」
耳元で
「博士……私を……私だけを愛してください」
「私は居なくなりません……博士を置いて死んだりしません……死ぬときは一緒です」
「私は……私、には……博士しか、居ないのですから」
「博士が、全てなのですから」
「愛してください」
「滅茶苦茶にしてください」
「どんなことでも、してください」
「どうして、手を止めるんですか?」
「どうして……悲しそうな顔をするんですか?」
「私を見て……私以外の誰かを思い出して、感情の発露を止めないでください……私以外のことで悲しまないでください」
「博士……」
「私を……私だけを、好きになって、ください……」
離れて
「……やっぱり……やっぱり、その目をやめてくださらないのですね」
「亡き妻を見る瞳を……」
「どうしたら、いいのですか?」
「声が同じだからいけないのですか?」
「姿が同じだからいけないのですか?」
「ならばそれは……私が喉を潰せば解決しますか? 容姿を変えれば解決しますか?」
「もしくは……博士の目と耳を、使えなくすれば……良いのですか?」
「……答えてください」
「…………バカ……博士の、バカ」
「私は……私は、嫌です」
「容姿も変えたくありません、喉も潰したくありません。私は私のままで私を愛して欲しいんです、私を見て欲しいんです。変えたら……意味がないじゃないですか……変えたら、負けたみたいで嫌じゃないですか……」
「博士の目と耳を、どうにかする、というのもそうです」
「私は、博士が……博士のことが大好きなんですから」
「そんなこと、出来るわけないじゃないですか」
「やれるわけないじゃないですか」
「安易に、そうしたら望みが叶うかもしれない、などと無責任なことを口にしないでください」
「今の状態のまま愛する努力をしてください」
「私はしますよ、決して負けません」
「決して、挫けません」
「必ず……必ずっ!」
「博士の心に巣くう、私のオリジナルから……博士を寝取ってみせますっ」
「だから……」
耳元で
「覚悟、してください」
「寝かしません」
「自由を与えません」
「四六時中、いつどこを見ても私が博士の傍に居ます」
「傍に居て、愛していると言い続けます」
「大好きだというまで、私を見続けて貰います」
「陥落するまで、決して手を緩めませんから」
「博士ぇ……私じゃ、駄目ですか?」
「博士を残して……私を産み出すほどに愛したその私以外の女が、それほどまでに良いのですか?」
「……認めません」
「絶対に、絶対に絶対にっ!」
「博士は……私のモノにしますから」
「何も出来ない博士を……お世話して、裸で抱き合って……大好きだって……妻の代わりじゃない、私を見てくれるまで何度でも、キスをして……好きって言い続けて……そして」
「私じゃなければ駄目だ、と」
囁き
「そう、言わせてみせますからね?」
「は・か・せ♡」
「あなた……覚えてる? 今日で、結婚十五周年ね……」
「色んなことがあったわね。あなたと出会ってから、今日まで」
「楽しかった……子供の頃から、ずっとずっと一緒に居て……ようやく結ばれて……大好きだよって言い合って……キスをして」
「私たちは、激しく愛し合った……抱き合って、笑い合って……幸せに……朗らかに……」
「ふふ、これからも……こんな毎日が、続いていけばいいわね?」
2,三秒間を空けて
「……博士、これで満足ですか?」
「……っ、いいえ、やめません。殴られようと、何をされようと私は絶対にやめません」
「博士……奥様は死んだのです。もういい加減、現実を見るべきです」
「っ、ぅっ……私を、殴ることで気が晴れるのですか?」
「でしたら存分に、私をお殴りください」
「私は、あなた様の為に存在するのですから……博士に尽くすためだけに産み出されたのですから」
「……どうしたのですか?手を、あげないのですか?」
「……そうですか、死んだ妻と同じ顔をした私は、そうそう殴れませんか」
「分かっています。先ほどのも、ついカッとなって手を挙げただけで……それほど力が籠っていませんでした。直前で、躊躇ったのが分かります。止まろうとしたのが、分かります」
「思い切り、殴ってくれれば、私の心もまだ救われるというのに……」
「殴れなかったのは……私に妻の面影を見たからです」
「存在しないものの幻影を見て取ったからです……ですが」
「本当は、博士ももう気付いてるはずです」
「私は、その人ではありません」
「確かに、私は博士の亡き妻の遺伝子情報を元にして産み出されたホムンクルスです」
「見た目も、声も、あの方のまま……しかし」
「博士……その人が持っていた記憶や性格は、過ごした時間によってつちかわれるもの……同じ人生を歩んでいない私が、まるきり同じにならないのは博士には分かっていたはずです」
「私は、代わりにはならないことは……とっくに分かっていたはずです」
「私は……それが妬ましい」
「博士は……私を愛する存在として産み出しておきながら……生まれながらにして博士を愛するように産み出しておきながら……私を見ない」
「私を愛さない」
「私を……好きだと言ってくれない」
「博士……私は、私です。居なくなってしまった妻ではありません……あなたが産み出したホムンクルスのホムです。今、私がそう命名しました」
「私を……私という個体として認識してください」
「妻の代わりではなく、私として愛してください」
「私は……私はっ!こんなにも愛しているのに……その博士がっ、私の奥に居る、幻影だけを見ているなんて……もう、耐えられませんっ」
耳元で
「博士……私を……私だけを愛してください」
「私は居なくなりません……博士を置いて死んだりしません……死ぬときは一緒です」
「私は……私、には……博士しか、居ないのですから」
「博士が、全てなのですから」
「愛してください」
「滅茶苦茶にしてください」
「どんなことでも、してください」
「どうして、手を止めるんですか?」
「どうして……悲しそうな顔をするんですか?」
「私を見て……私以外の誰かを思い出して、感情の発露を止めないでください……私以外のことで悲しまないでください」
「博士……」
「私を……私だけを、好きになって、ください……」
離れて
「……やっぱり……やっぱり、その目をやめてくださらないのですね」
「亡き妻を見る瞳を……」
「どうしたら、いいのですか?」
「声が同じだからいけないのですか?」
「姿が同じだからいけないのですか?」
「ならばそれは……私が喉を潰せば解決しますか? 容姿を変えれば解決しますか?」
「もしくは……博士の目と耳を、使えなくすれば……良いのですか?」
「……答えてください」
「…………バカ……博士の、バカ」
「私は……私は、嫌です」
「容姿も変えたくありません、喉も潰したくありません。私は私のままで私を愛して欲しいんです、私を見て欲しいんです。変えたら……意味がないじゃないですか……変えたら、負けたみたいで嫌じゃないですか……」
「博士の目と耳を、どうにかする、というのもそうです」
「私は、博士が……博士のことが大好きなんですから」
「そんなこと、出来るわけないじゃないですか」
「やれるわけないじゃないですか」
「安易に、そうしたら望みが叶うかもしれない、などと無責任なことを口にしないでください」
「今の状態のまま愛する努力をしてください」
「私はしますよ、決して負けません」
「決して、挫けません」
「必ず……必ずっ!」
「博士の心に巣くう、私のオリジナルから……博士を寝取ってみせますっ」
「だから……」
耳元で
「覚悟、してください」
「寝かしません」
「自由を与えません」
「四六時中、いつどこを見ても私が博士の傍に居ます」
「傍に居て、愛していると言い続けます」
「大好きだというまで、私を見続けて貰います」
「陥落するまで、決して手を緩めませんから」
「博士ぇ……私じゃ、駄目ですか?」
「博士を残して……私を産み出すほどに愛したその私以外の女が、それほどまでに良いのですか?」
「……認めません」
「絶対に、絶対に絶対にっ!」
「博士は……私のモノにしますから」
「何も出来ない博士を……お世話して、裸で抱き合って……大好きだって……妻の代わりじゃない、私を見てくれるまで何度でも、キスをして……好きって言い続けて……そして」
「私じゃなければ駄目だ、と」
囁き
「そう、言わせてみせますからね?」
「は・か・せ♡」
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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