人と話すことが苦手な私（演者）は意を決して、視聴者に気持ちを伝えることに。

あ、あの今日は急にお呼び出しをしてしまい申し訳ありません。
そ、それでお呼びした理由なんですけど、その、あの、えーと・・・あ、ち、近づかないでください。
・・・あの、えっと、違うんです。
その、そこに線があるの分かりますか？
そこからは一歩もこっちに近づかないでほしいんです。
私が平常心でいられなくなりますから。
あなたを呼び出したというだけでも緊張するんです。
その上、近くにいるなんて考えただけで震えが止まりませんから。
・・・ちょっと待ってください。
スーハー、よし。
実は私、あなたに感謝を伝えたいんです。
私、人と話すの苦手でコミュニケーション取りづらいのに、あなたはいつも私の話を聞いてくれて嫌な顔は一度もしなかったから。
それで、初めて人と話すのが楽しいって感じたんです。
いつもは何言っていいのか分からなくて何も言えなくなるんです。
それにみんなから早く喋れって言われてるように感じてしまって、もっと言葉が出てこなくなるんです。
それなのにあなただけは私の言葉を待ってくれたように感じたんです。
経験上の勘というか。
それで、その、あなたのこと好きになってしまって。
もちろん分かってるんです。
あなたはみんなに優しいから、私だけを特別扱いしてるわけじゃないってことも、私の思いが届かないことも。
だから私、ちょっとずつでもいいから、人とコミュニケーションを取れるようにしていこうと思います。
それでいつか、もうちょっとだけ大人になって、もうちょっとだけコミュニケーションが取れるようになったら、改めて好きだって言います。
その、お返事はそのとき聞かせてください。
だから、その、ありがとうございました。
今はこれだけで精一杯です。
私の話ばかりでごめんなさい。
あの私行きますね。えっと、これからもお話してもらえると嬉しいです。


・以下はモノローグです【省略可】

私の思い全部言っちゃった。
恥ずかしくて顔見れなかったし、もしかしたら声が上擦ってたかも。
変なやつだって思われたりしてないかな？
私、明日からもちゃんと話せる自信ないよ。

・台本（ゆるボイ！）
一歩前へ
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・台本制作者
山葵餅