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いつか、この気持ちを
written by 山葵餅
  • 同級生
  • 片思い
公開日2022年03月22日 22:00 更新日2022年03月14日 21:14
文字数
1279文字(約 4分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
高校生
視聴者役柄
同級生
場所
帰り道
あらすじ
ある日の帰り道、いつも通り一緒に帰っているときに、視聴者から帰る前のことを訊ねられる。
本編
あ、お待たせ。
ごめんね、ちょっと用事があったから遅くなっちゃった。
《視聴者のセリフ》
どうだった、って何が?
もしかして私がさっき告白されたこと知ってるの?
《視聴者のセリフ》
そうなんだ。それなら断ったよ。
隣のクラスだし君と違ってまったく話したことないし。
あれ?けど私のことは委員会で知ったって言ってたな。
それなら喋ったことあるのかな?
けど、全然覚えてないや。
あ、君があの人の告白を知ってるなら君の友達なんだよね?
それなら、君はあの人のこと励ましといてよ。
私告白されたとき、すぐに断って、そのまま出てきちゃったから。
それに出るときにあの人の顔見たら、泣きそうだったし、傷ついてるだろうから。
何回告白されても付き合うつもりはないけど、私のことが好きって言ってくれた人を悲しませるのは悪い気がするんだよね。
それに私は何もできないけど、あの人が私のことなんて気にせず、前を向けるようになってほしいから。
《視聴者のセリフ》
俺は応援してたんだけど、ってそれは私とあの人が付き合えばいいって思ってるってこと?
どうしてそんなことを思うの?
《視聴者のセリフ》
友達として、ってそっか、そうだよね。私と君はただの友達だもんね。
《視聴者の表情が陰る》
ごめんね、私が変なこと言っちゃっただけだから、気にしないで。
君がそういう人だってことは知ってたのにな。
それより、早く帰ろうよ。
今日は君の家で勉強会したあとにゲームする約束だったでしょ?
いつもより帰る時間遅くなっちゃったし、ちょっとでも早く勉強会始めないとね。
「週に一回しかない、君が私のことだけを見てくれる時間なんだから大切にしないといけないんだよ」【小声】
あ、言い忘れてたけど、これからは私に告白しようとする人の応援をするのはダメだから。
私は誰が告白してきても全員断るから。
もし君に相談してくる人がいたらそのときは、私に告白する前に止めるくらいの気持ちでいてね。
私も好きな人に振られるなんて、考えただけでも泣きそうになるんだから、本当に振られちゃったら気持ちの整理をつけるのにどれだけ時間がかかるか分からないよ。
《視聴者が口籠る》
ちょっと空気重くなったかな。
まぁ、私に告白してくる人なんて何人もいないから、そこまで深刻に考えなくてもいいって。
ほら、それよりも早く帰ろうよ。
そうだ、近くのコンビニまで競走しようよ。
遅かったほうがアイス奢りね。
よーいドン。
《視聴者が足を止める》
ってどうして走らないの?
《視聴者のセリフ》
好きな人はいるのか、って急にどうしたの?
まぁ、言ってもいっか。
いるよ、好きな人。
けど、その人は私のことを恋愛対象として見てないみたいだから、いつか絶対に私のことを意識させるんだ。
友達じゃなくて、恋愛対象としてね。
いつになるかは分からないけど、絶対に。
それで、その人の彼女になるの。
多分だけど、私がその人のことを待ってたら、思いを伝えられるのはずっと先か、もしかしたら一生伝えられないかもしれないから。
《視聴者が走り出す》
あ、ズルい。
私に話しさせといて、急に走り出すなんて。
待ってよ、一緒にスタートしないと不公平だって。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
いつか、この気持ちを
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
山葵餅
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